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経営者心理が左右する中小企業成長!

皆さん、おはようございます!
綺麗なホームページなどを掲載しても、じっくり読みこなして行きますと、少しばかり想像力を発揮すればその会社が置かれた状況が浮き彫りとなって来るものかもしれません。特に企業理念やステートメントは、どこまで経営者の意志が込められているかが見て取れます。



良く会社というものは経営者の器以上に成長しないということが言われますが、中堅企業や中小企業はその通りかもしれないと感じることが多々あります。創業から株式を公開するまでに会社を成長させるような名経営者もいらっしゃいますが、その様な経営者は会社の成長とともに、ご自身も人間的な成長を遂げるべく努力されていらっしゃるからなのでしょう。


京セラを創業した稲盛和夫さんの書籍を読みますと、その辺のことが体験談として如実に表現されています。創業間もなく、何人かの高校生を新入社員として採用されたのですが、その翌年にそれら新入社員が団結し業績不安定なことを理由に賃上げを要望してきたことがあったのです。その時にご自身が自分を事業の目的としていたことを痛切に感じたそうです。


その様な数々の経験を乗り越えながら、京セラという会社を株式を公開するまでの世界的な企業に発展させてきたのだと思います。その位の規模の会社組織になってしまえば、会社がシステマチックに動く様になりますので、経営者の心理と会社の成長が表裏一体に共鳴し合うということも少なくなるでしょう。変革の時代に、余り安定し過ぎるのも問題ですが。。


中小企業の社長にも創業社長もいれば、二代目以降の社長もいらっしゃる訳です。創業社長を拝見していますと、流石にご自身の好きなこと遣りたいこと、出来ることを結果的に仕事にされていますので、時間的なタイムラグがあったかもしれませんが、10年以上も社長を行っていればご自身の事業に込める意志も明確となっており安定してくるものと思います。


それが時として、事業を行うことを目的化してしまう為に、なかなか事業に自身の意志という魂が籠らず、長い間不安定な状態を過ごしてしまう社長もいらっしゃるようです。その場合は、如実に不安定な業績として表れてしまい真空状態を彷徨う気持ちにさせられてしまうものです。もがき苦しみながら切っ掛けを掴む時間的な限界が10年ではないでしょうか。


二代目以降の社長の場合でも、承継する事業が比較的安定しているか、まだまだ安定期に入っていない場合では、望まれる経営者の資質も自ずと異なって来るでしょう。前者の場合でしたら、少しずつ頭(=形式知)で判断することも必要になってきますが、後者の場合はまだまだ創業者のように、ご自身の意志を事業に魂として籠めていくことが不可欠なのです。


ただし、何れの場合でも社長は自らの生きる上での志や意志といった思いをどう事業を通して実現して行くべきかを考え続ける必要があり、それを上手く自らの腹に落して行くためには時として自分自身の内面から取り出し、可視化して客観的に俯瞰しながら軌道修正をかけていく必要があります。このプロセスは自分で自分を分かっているようでなかなか難しい。


一般的には、ゆっくりと自己内省を繰り返しながら自己成長を遂げていくものですが、可視化することによってそのスピードが高まります。対話する、活字にする、絵に描くなど、可視化の方法は何でも良いと思います。ご自身の一番感覚に合った方法で表現してみることなのです。大切なことは経営者の精神的な成長をともなって事業も成長させていくことです。


今日もありがとうございます!
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