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無人駅で地域発信!

皆さん、おはようございます!
今年の教訓ではないですが、年初から原因の分からない高熱に冒され寝正月となってしまった心当たりとして、やはり自分が思っている以上に精神より肉体の方は疲れており、無理は出来ないなと。精神と肉体のバランスをとるべく、前向きな気持ちを少しばかり抑えねば。



無人駅が過去20年で約1割増え、全国で5割に迫っています。国土交通省によると、2020年3月時点の無人駅は4564駅と全国の約48%に達しています。JR九州が2022年3月以降に21駅を無人化するなど、その増加ピッチも上がるばかりです。一方、無人となった駅舎などの有効活用を巡り、前例に捉われないアイディアが各地で生まれてます。


金属加工の町、新潟県燕三条では30年以上も無人であったJR帯織駅が地元製造業の経営者らによるものづくり拠点「エキラボ」に生まれ変わったそうです。駐車場に作った建物内にレーザー加工機や切削加工ができる工作機械などを設置しており、誰でも自由に設備を利用できるようになっています。無人駅とはいえその地域にとって大切な拠点だと思います。


開業2年が経過し、閑散としていた無人駅は個人や企業など年間約1500人もの人が訪れる地域産業の中核拠点に生まれ変わっています。企業からの受注を地域の町工場に分配する仲介機能も持ち合せており、受注額として総額で1億円を超えているといいますから立派なものです。果たして、乗車券として1億円以上の売上を上げることはあったのでしょうか。


燕三条といえば、金属加工のメッカであり広域圏内に多くの町工場が集積しており、きっとJR帯織駅も周辺にその様な工場がいくつか点在するのでしょう。それら町工場との間を仲介する機能が存在すれば、関心のある企業が訪れてみたいと思うのは当然の話しだと思います。しかも、駅ナカという好立地な上に、情報社会において隅々まで流布されるでしょう。


そもそも、まちづくりはその様に人々が行き交う要所要所に仕事(=事業)をつくることであり、それによって更に人が集まるようになり、やがて一大産業集積がなされていくものだと思います。大きな都市圏に暮らしていますと、便利なことがあたり前過ぎてその様な成りたちの本質を見失いがちとなってしまうものかもしれませんが、それを大切にすべきです。


JR東日本スタートアップは、駅は単なる停車場ではなく、地域の「玄関口」であり、まちづくりの一端を担っていく考えを示しています。鉄道資源を活用した新サービスの創出を目指し、これまでに7駅のアイディアを実用化してきた実績があります。高いところから全体最適ばかりを考えていては、なかなか見過ごしてしまうような機会を捉えてると思います。


これまでに上越線の土合駅をグランピング施設として地域住民も集まれる交流拠点に育てたり、常磐線の浪江駅では陸上養殖の実証実験を開始しています。JR東日本以外でも、旧国鉄の赤字線を承継した第三セクター鉄道の北条鉄道で、加西市中心部の北条町駅を除く無人6駅について、駅舎の維持管理を代行する代わりに自由に使える取り組みを始めています。


ローカル線の経営が岐路に立つ現在において、地域の個性を発信する場に進化できるという意識も芽生え始めています。それはローカル線や駅舎などの事業再構築に限ったことではなく、地域そのものの固有の立地や資源に目を向けて、それをどうモノの販売やヒトの往来に結びつけるかという、地域経済の活力を高めていく「まちづくり」そのものであるのです。


今日もありがとうございます!
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