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NPOバンク!

皆さん、おはようございます!
毎週、毎週、日替わりの同じ様な行動パターンが定着しつつあります。ただ、それは日々の為すべきことに獣道を行き来するが如く埋没している訳ではありません。日々新しい出会いや知見を得たりしながら螺旋階段を上って行くように、確実に前進している様に感じます。



ふとした切っ掛けから、名古屋にNPOコミュニティ・ユース・バンクmomoが存在していることを思い出しました。きっと、昨日りそな銀行の支店長にお会いした時に、標準化した縦割り組織著しい銀行に勤める方にしては珍しく、ESG投資やSDGsといったこれからのあるべき社会や金融を情熱的に語っていたことが強く印象に残ったからだと思います。


まだまだ俄か知識の付け焼刃的なお話しにも聞こえましたが、その支店長にしてみれば現在の資本主義経済の矛盾に気が付いたからこその話であり、一メガバンクの支店長の立場で何が出来るかを模索しているように受け止めました。彼に出来ることは、自身の思いに通ずる事業者に対して、融資という金融商品とお客様同士をマッチングするしかないと思います。


現在のグローバルな金融市場では、リスクとリターンという相互に関係する冷徹な尺度で裁定を行いながら投資家が投資選好を繰り広げてきています。果たしてそれだけの無機質な尺度で判断することに問題がないのか、本来の生きたお金の使い方のあるべき姿に疑問を持ち始めているクレバーな方々が、日本よりも欧米の投資家の中に増えている様に感じてます。


どんなに社会的に意義の高い事業であっても、資金が続いて行かなければ淘汰されることは法人であろうと個人だろうと一緒です。それは資本主義云々以前に、仮に自給自足の生活であっても収量と消費量がバランスしていなければ生活することもままなりません。それを踏まえた上で、単にリスクを抑えリターンを最大化するだけの投資行動には疑問を呈します。


コミュニティ・ユース・バンクmomoは、NPOであるので営利を目的としていない地域金融機関と言い変えることも出来るでしょう。東海3県という地域の中で社会の課題を事業を通して解決して行こうとする規模の小さい事業者に対して、その社会的な意義に共鳴する方々より資金を集め、小口融資を行った後も事業を支援していくことを生業としています。


いくらNPOとはいえ、寄付ではなく融資した資金は返済して貰うことを前提としているのは、社会経済秩序を維持していく為には最低限守らなければならないルールでしょう。ただし、金利を付加していないところがNPOと言われる所以なのです。資金の出し手からすれば、融資先の事業を通して、自分達が暮らす地域が良くなることがリターンなのでしょう。


その意味では、グローバルスタンダード金融市場ばかりでなく、もっと地域に根差した市場があっても良いものと思います。まだまだ金融市場も時代とともに変わり行くことが必要なのでしょう。それは必ずしも、利息といったリターンのみならずもっと視野を広げ、投資先である事業主体がどれだけ社会性を持って事業を営んでいるかを見極める必要もあります。


既存の金融事業主体がこれまで積み上げてきた金融ノウハウを変革していくことは難しくもあり、現実的ではないかもしれません。これから広がるであろう金融市場に対して、地域で資本が還流する新しい金融市場を創出していくことの方が手っ取り早いかもしれません。未だその様な社会的意義ある事業主体に信用創造しようとする金融事業主体は存在しません。


今日もありがとうございます!
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