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フェイスブック ショップス!

皆さん、おはようございます!
ビジネスを構想するとき、自分の経験の中から見出せる可能性を、頭の中で思い描くところからはじめますが、そのままでは粗削りで具体化させることは難しいものです。紙に落し込み、他者との会話を通じてその構想の良し悪しを客観的に見つめることが必要です。



米フェイスブックがEC(=電子商取引)機能を強化すると発表しています。中小企業が手軽にネット通販を始められる仕組みをつくり、消費者がフェイスブックや画像共有アプリのインスタグラムを通じて商品を閲覧し、購入できるようにするそうです。グループ全体で世界30億人近い利用者を抱える強みを活かしてEC事業を拡大する計画です。


企業が商品の写真や価格を入力することでオンラインショップを無料で開設することができ、利用者からは広告収入として利用料を得る仕組みのようです。インスタグラムの画面下部にショッピングタブを設け、通販機能の利便性を高める他、AR機能を設けるなど、自社の動画配信サービスと連携させ、動画でも紹介した商品を買いやすくするそうです。


EC事業分野では独り勝ちであった米アマゾンに戦いを挑むかのように、満を持しての米フェイスブックのEC事業参入の背景には、新型コロナウイルスの流行によりECの利用者が急激に増えていることが上げられます。コロナ禍後も、新しい生活様式の定着により、この流れは変わらないものと思われます。これからの両社の競い合いが楽しみです。


両社に共通するのは、EC利用者を中小企業に照準を合わせているところだと思います。その先にあるものは、個人事業者でも手軽にECを活用すれば事業を営むことが可能になるということです。3Dプリンターの普及も相まって、個人でも良い商品のアイディアがあれば商売を始めることが出来ます。プロシューマ(=生産消費者)時代の到来です。


大量生産大量消費社会の今までであれば、スケールメリットが唯一の利益の源泉であったと思います。生産拠点で大量にモノを生産し、それを卸売会社が小売店に販売して行くという、商品を流通させる産業のシステムが私たちの社会に安定をもたらしてきました。それが、情報技術の進展により生産者が直接消費者に繋がることを可能としています。


それは、必ずしも大量生産をしなくとも、拘りの逸品を世界に張り巡らされた物流網にに乗せることが可能になることを意味します。そうすると、いままで大量生産大量消費型の供給体制が世の常識であったものが、多品種少量生産という新しい供給体制であっても事業が成り立つことになります。消費者にとっても商品の選択肢が増えることになります。


この様に考えますと、社会のモノの供給体制が大量生産型と多品種少量生産型に二極分化していくことでしょう。いや、消費者の心理を考えますと、もしかすると多品種少量生産の方がこれからの時代にマッチしているのかもしれません。消費者にとって、商品の選択肢がないから、いままで出来あいのモノで我慢していたとも考えることが出来ます。


商品の選択肢が増えれば、消費者は当然に自らの好みのモノを嗜好するようになるでしょう。その様な社会の中では、大企業とて安泰としてはいれられません。むしろ、大規模であるがこそ、需要の減退に対して、足下をすくわれる可能性が高まるものでしょう。いままでの常識はこれからの時代には通用しません。固定観念に捉われない視点が必要です。


今日もありがとうございます!
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