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バブル世代のいま!

皆さん、おはようございます!
先日、金融機関時代の同期と久しぶりに会食する機会がありました。30年以上前の思い出話ですが、つい先日の出来ごとの様な錯覚にすらなります。社会に出て初めての経験は、何歳になっても立ち返るべき拠り所として身に染み付いているものかもしれません。



最近、面白い本を手にしました。皆さんも既にご存知かもしれませんが、そのタイトルは「劣化するオッサン社会の処方箋」です。著者は山口周氏で、前作では「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」を書かれています。ともに日本の社会の問題点を痛烈に指摘する面白い本だと思います。


劣化するオッサンとは、1980年代から1990年代のバブル経済期に社会人となった当事20~30歳代の世代が、いまや50~60歳代となり企業の幹部となっている。
ところが、この世代が世の中を騒がせる不祥事を起こすに至り、その原因を社会病理的に分析して解き明かしています。


この1年間を振り返っただけでも、日大アメフト部事件、財務省事務次官によるセクハラ事件、神戸市や横浜市の教育委員会による隠ぺい問題、森友・加計問題に関する情報の隠ぺい、大手メーカーによる度重なる偽装・粉飾・改ざんなど、確かに数えたら切りがありませんが、全てに共通するのは同じバブル世代であることは間違いありません。


山口氏いわく、このバブル世代は経済が右肩上がりにあがっていくことを前提にする社会に適応した最後の世代であるということです。山口氏の言葉をそのまま引用すれば「バブル景気の社会システム幻想、つまり会社や社会が示すシステムに乗っかってさえいれば、豊かで幸せな人生が送れるという幻想の中で過ごしてきた」世代であるということです。


臨床心理学的にも、新卒後10年間の経験はその後の人格形成に決定的な影響を与えるという意味で、人生を決定づける10年間と言われています。ところが、バブル経済の崩壊にともない、それまでに抱いた社会システムに対する幻想が反故にされてしまい、社会や会社に対して恨みにも似た感情を持ち続けていると言っています。


また、バブル世代は、その前の世代までが右肩上がりの資本主義経済に対する反発心から数々の哲学書を読み漁った「教養世代」であり、その後の世代が急激なグローバル経済に対して経営学や会計などの実学を学ぶ「実学世代」であるのに対して、「知的真空世代」であるという指摘もなされています。


バブル世代にとっては、偶然にその時代に居合わせてしまったとしか言いようがありません。ただし、これはマクロ的に見た大まかなトレンドであると思えますので、全ての同世代方々がその通りに当て嵌まる訳ではありませんが、同じ世代として周囲を見渡しますと、当たらずも遠からずという感じではないでしょうか。


自分自身を振り返ってみますと、バブル経済が崩壊する丁度その2~3年前のタイミングに社会に出て、ようやく社会人が板について来た頃には崩壊し、その後処理を自律的に10年間行い続けています。あまりバブル経済の恩恵に預かった記憶が無いのですが、当事の風潮は今から考えられないほど狂乱社会であったと思います。


バブル経済が崩壊する予兆は株価が急落する1~2年前には出ていたと思いますが、世の中が浮かれていたことを今でも昨日のことのように思いだします。知的真空世代の指摘については、確かに大学のレジャーランド化と揶揄されたように、勉強をして来ておらず崩壊後に慌てて業務の必要から実学を貪りはじめたという感じでしょうか。


仮に会社が倒産しておらず、今も同じ会社で働いていたとしたらどうでしょう。いや寧ろ、同じ会社に働き続けられる方が奇跡的で珍しいと思いますが、社内で生き残る為に会社というシステムに乗り掛らざるを得なかったのではないでしょうか。会社の方針や上席の指示に従い、上手く効率的に仕事をこなす事ばかりに目を奪われていたことでしょう。


確かに、同じ世代の奇跡組が経営幹部になり始めていますが、率直な感想として超スーパーサラリーマンになり切らなければ、そこまで上り詰めるのは難しいでしょう。社内政治を優先し、成果を収めて来た人々であるということが出来ると思います。いまが時代の変革期であることを考えますと、過去の成功体験は役に立たないでしょう。


外に目を向けて社会の課題を充分に認識し、事業を通してそれを解決して行く座標軸を持つ必要があります。考える拠り所として必要なのが、やはり「教養」と「美意識」であることは間違いありません。自分の意思を持って自律的に行動して行くことが不可欠でしょう。いつまでも過去の郷愁に浸っておらずに、現実を直視すべきだと思います。


今日もありがとうございます!
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