誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

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より良い暮らしを創造しよう!

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ビジネスモデル構想法!

皆さん、おはようございます!
子供向けのヒーローTV番組ではありませんが、社会正義を感じる仕事に対しては腹の底から俄然エネルギーが湧き上がってきて、自分でも信じられない事をいとも容易く遣って退ける力を持ち合わせているようです。還暦を前にして、そんな気迫に再び満ち溢れています。



昨日のブログでも冒頭で記しましたが、父親が商売をやっていたことから子供の頃よりビジネスモデルを考えることに慣れ親しんでいた様に思います。幼心の中にも世の中には様々な商売があることに好奇心を持ち、田舎者が上京した時の様にキョロキョロしながら商店街を歩いていたものと思います。誰がお客さんで、その商店がどうやって儲けているのか等々。


そんな純真な好奇心も、中学時代には先生からの押し付けの受験戦争で屈折していた時期があります。その後、高校時代より自転車ツーリングに目覚め全国を行脚する中で地域ちいきの人々との機微に触れることにより、カニ釣り漁師さんやじゃがいもハウスなどを営む方々の言動を具に五感で受け止めることを通し改めて一気に好奇心が爆発した記憶があります。


その様な好奇心を持って信用金庫の営業活動でお客様と接するのが楽しかった記憶が残ります。自ら事業を構想したいと思って移籍したディベロッパーでは、そんな土着的な性格を見透かされてからか、郊外や地方のプロジェクトに関わることが多かったのですが、金融ノウハウを活用しながら事業ストラクチャー(=構造)を考えることが楽しかったと思います。


コーポレートファイナンスの知識に法律知識や契約概念を付け加え、パワーアップしたビジネスモデル構築力が確固としたものとして炸裂したのが、M&Aブティックに出会ってからでしょう。M&A戦略を構想してクライアント企業の経営者に提案するのですが、ただ単に市場拡大させるのではなく、ビジネスモデル改編するに必要な機能の統合が真骨頂でした。


ただそれに留まることなく、期待される企業の経済価値を算出しながら構想したビジネスモデルを法律を踏まえどう組み上げていくのが醍醐味でした。その時のノウハウは大手化学メーカーでも如何なく発揮されるのですが、その時の私には財務や法務の知見をも踏まえながらビジネスモデルを構想することが、自らの天分であることに気が付いていませんでした。


一般的にビジネスモデルを考える時は、どの様な価値を誰に対して提供するのかを起点として、その価値の生成方法や提供方法を見極めながら、収益モデルと費用構造を対比させていくものです。そしてビジネスモデルを考える局面というものは、旧態依然としたビジネスモデルを変革したい時や、スタートアップなどが新たにビジネスモデルを構想する場合です。


また、既存事業についてのビジネスモデルを分析するのは容易いのですが、新たなビジネスモデルを構想するには将来的な事業のあるべき姿をイメージしながら、持てる事業資源(=スタートアップなら個人により近く依存する)を定性面や定量面から見極め、それをどう人の顔をも思い浮かべながら法律によって有機的に結び付けていくかを考えることでしょう。


もちろん社会や市場の動向をも踏まえながら、あったら良いなと思う事業を描き出すことです。その時に収益や費用を考慮することも大切ですが、私の得意技は空間的に貸借対照表をイメージできる(=その逆も然り)ことです。最近では、会社組織を活性化させる意味から
そこで働く個々人の価値観と企業が向かうべき事業の価値観を共有すべく考慮に入れます。


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百貨店ビジネスのあるべき姿!

皆さん、おはようございます!
生まれてはじめてビジネスモデルなるものを考えたのは、小学校3年生の時に父親に連れられて行ったパチンコ店でのことです。どうやって利益を上げているのか出玉率のことを父親から教えてもらい、学校に提出する日記にしたためた記憶があります。先生は苦笑いです。



コロナウイルス禍後のインバウンド(=訪日外国人)客の急回復により瀕死の状態を脱して一息ついている百貨店各社ですが、国内需要の低迷は変わっておらず、これまでの都心一等地に巨艦店舗を構えて流行商品を見出し棚貸して販売するビジネスモデルは既に過去のものとなっており、これまでの既成概念に捉われない抜本的な改革が望まれるものと思います。


その様な中でも、大丸百貨店や松坂屋、パルコを傘下に持つJ・フロントリテイリングは「
くらしのあたらしい幸せを発明する」をミッションステイトメントとして掲げ、新しい商品創造や地方の後継者難中小菓子メーカーをファンドを活用して傘下に収める他、三越伊勢丹では外商部を強化し店舗をショールーム化するなど、新しい百貨店の動きが見て取れます。


それに比べ古巣である西武百貨店は見る影もありません。7&iホールディングスからファンドに売却されるばかりか旗艦店である池袋本店には家電量販店が低層階に入居する有様です。1990年代までは堤誠二の下で「文化を創造」する企業として飛ぶ鳥を落とす勢いで一世風靡してましたが、バブル経済崩壊以後は借入金に頼った経営で見る影もありません。


西武百貨店は子会社であるディベロッパー西洋環境開発を通じて、早くからまちづくりやビジネスインキュベーションに取り組んでいました。西武百貨店つかしん店などは、これまでの巨艦建物の中に百貨店を入居させるという考え方を排し、様々なブティックが寄せ集まるそれこそまちを創りを行っています。その施設を管理していたのが西洋環境開発なのです。


その当時、堤誠二以外の役職員がその必然性を理解していたのか疑問が残ります。それから30数年を経て今という時代的背景の中で捉えれば、まちづくりや新しい事業のインキュベーションの必要性を理解できるのではないでしょうか。三越伊勢丹だって、旗艦店である新宿本店でこれまで培ってきたまちづくりノウハウを生かし周辺不動産開発計画があります。


百貨店業界を建物の中で流行り物の高級商品を随一にお客様に案内し販売する、旧態依然とした本質を時代に合わせて変えていく必要があるのでしょう。しっかりとお客様を繋ぎ留め続けるには他人が作った商品をいち早く仕入れる時代ではなく、暮らしの豊かさを感じられる商品を開拓する必要もありますし、自ら商品を開発する目利き力も必要になるでしょう。


また、それと合わせてJ・フロントリテイリングが行おうとしているように、後継者難の地方銘菓を単に傘下に収めるだけではなく、そこを起点として新商品を開発しながらまちづくりを行っていっては如何でしょう。まちに欠けている必要な機能を百貨店が持つ暮らしのノウハウを生かして置いていくことも考えられるでしょう。まちをマネジメントする視点で。


本来、西武百貨店の西洋環境開発がそ役割を司るべきだったのではないかと考えます。「帝都対戦」など映画制作も手掛けていた異色のインキューべートディベロッパーであった同社ですが、そのミッションが堤誠二と役職員の間で共有されておらず、傍から社会に良いことを行っているディベロッパーの域を脱することが出来ずに没落してしまったのが残念です。


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空き家ビジネス!

皆さん、おはようございます!
元サッカー日本代表本田圭佑氏が国内スタートアップ企業に投資するファンドを立ち上げます。持てるグローバルな人脈と経験を生かし世界で通用する企業の育成を目指すそうです。投資ノウハウはサーッカーを通じ培ったものかもしれませんが感じる力があるのでしょう。



最近、使われなくなった建物を活用した新しいビジネスが全国的に広がってます。空き家の売買を仲介するだけでなく、リノベーションを行って地域住民らの便利な拠点として生まれ変わらすことが出来れば、まちの活性化にもつながります。それを地域経済の観点から捉えれば、新たなビジネスを創出するに留まらず雇用をも生み出し好循環をもたらすでしょう。


徳島市では、さびれた古い倉庫街である万代中央ふ頭で、倉庫の外観は残しつつ飲食店や雑貨店、催事場などが集まる水辺のまちとして再生が為されています。板橋区ハッピーロード大山商店街の一角にある「かめやキッチン」は、元々80年余りも続く履物店兼居住建物ですが、リノベーションを行いチェアキッチンとしてリニューアルオープンを果たしてます。


人口減少が進む奥多摩地域でもJR青梅線沿線にある空き古民家を拠点に地域の名所を散策できるリノベーションホテルが点在してます。まち全体をホテルと見做し必要な機能をまちの利便性と重ね合わせながら事業展開してます。これら空き家ビジネスに共通しているのは
、まちの資源としての機能とビジネスに必要な資源の最大公約数を目指していることです。


当然に空き家を活用して立地ビジネスを営んでいる訳であり、そこにはマネジメント業務が必要となります。ここでいうマネジメント業務には①地域経済のマネジメント、②空き家不動産のマネジメント、③空き家で営まれるビジネスのマネジメントが挙げられます。これまでなら、それぞれの領域で縦割りに細分化されマネジメントが行われてきてたと思います。


しかし、地域経営、空き家経営、オペレーション事業経営はそれぞれ一体不可分の関係にあり、それを横割りに統合してマネジメントする方が効率が良いのではないかというのが私の考え方です。それを人を軸として言い方を変えますと、まちの賑わいをもたらすべくどう歴史ある建物を活用し店舗ビジネスに集客を図るかという相互関係をもって捉えるべきです。


これからのディベロッパー発想になりますが、まちを面で捉えるべく必要な利便機能としての拠点をまちに息づく空き家を利用して、どう展開していくかということになります。面であるまちや点である拠点を相互関係を持たせながら、いかに客観的に俯瞰しながらマネジメントしていくかということになります。どうビジネスモデルと財務構造を構築するかです。


まちの灯りを灯しながら、そこに暮らす方々が糧を得ながら生き甲斐を感じるためスモールビジネスを立ち上げられる様な仕組みを整えることも不可欠です。その結果として新しいビジネスとそこで必要な雇用が創出されれば、まちにお金が循環してプールされるお金が増えることを意味します。まちに潤いが出れば域外から人々が集まり相乗効果をもたらします。


マネジメントには、商品マネジメント、資本マネジメント、人財マネジメントが必要であることは疑う余地もないでしょう。縦割りの企業をマネジメントするように、まちを横割り視点でマネジメントすることが不可欠だと思います。そのまちに生づく固有資源を最大限に活かしながら、ビジネスモデルを構想しながら財務構造として裏付ける必要があるでしょう。


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