誰にも聞けない経営財務戦略!

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より良い暮らしを創造しよう!

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起業すること!

皆さん、おはようございます!
この歳になり、若い時と異なり少しばかり体力の限界を感じるようになったせいか、日常から心・技・体のバランスを整える大切さを感じることが多くなっています。心に魂が宿ってても、身体を機能させられなければ、自らの持ち前の技術を存分に発揮できなくなります。



事業を起すということは、難しくもありますが、捉え方を変えれば簡単ともいえます。昨今
、政策的にも日本のスタートアップ企業を増やすことが喫緊の課題と捉えられていますが、果たして国までもがピッチを開催して資金を提供しユニコーン企業予備群を増やすことが常套手段なのでしょうか。起業者にとっては、些か煽られ過ぎている感じがしてなりません。


卓越したビジネスモデルや技術力ばかりに目が向きがちですが、それは頭で理屈として考えることであり、起業の必要十分条件ではないと考えます。大切なことは、起業者がなぜ、その事業を行いたいかであり、それは頭で考えることではなく、日常的な平常心で自分が好きなことや遣りたいことである必要があります。事業を起すことを目的化してはなりません。


誰もあなたに事業を起すことを強要していないと思います。時の巡り合わせが遣って来た時に、自然体で何か遣ってみたいと思えた時が、そのタイミングなんです。良い例として、どの大手企業もイノベーションの必要から、新しい事業を立ち上げることに躍起になっていますが、上手く立ち上がった為しがありません。それは起業が個人に依存するからなのです。


個人の好きなこと遣りたいことです。しかしながら、一般的な企業では新しい事業を「業務
」として立ち上げようとするから上手くいかないのです。そもそも新しい事業を立ち上げようとする入口の所で、事業に魂が入っていないからです。つまり、事業に向かわせる志や意志というものは、自分の好きなこと遣りたいことの同心円状にしか宿らないものなのです。


だからかもしれませんが、アフターコロナー後の働き方の多様化と相まって、多くの企業で自律的な働き方や指示ゼロ経営なるものが注目されていますが、これは起業する際にも当て嵌まる絶対的要件です。企業に所属しないフリーランスが起業する場合は当然のことなんですが。人間というものは、その様な状況に置かれたときに創造力を発揮するものなのです。


その様な自らの個性を理解した上で、必要なもう一つの充分条件が自分の出来ることで起業することも忘れてはなりません。人間は誰しも主に職業生活を通して、様々なノウハウを身に付けていると思います。自分が身に付けたそのノウハウを広い社会の第三者に提供して、喜んで貰う訳ですから当然のことです。起業とは一人で行うものであるからなおさらです。


良くある過ちとして、第三者のノウハウを活用して起業しようとする方もいらっしゃいますが、それでは途中で頓挫してしまいます。なぜなら起業に際しても心・技・体が一致している必要があるからです。少なくとも起業の瞬間は。そうでないと、事業に対して魂が籠らないばかりか、生まれたての事業に必要とされる素晴らしいアイディアが生まれて来ません。


その意味では、人間には個性があるからあたり前なのですが、誰しもどんな種類の事業でも立ち上げられるものではなく、当然の帰結として自らの個性という制約を受けるものなのです。必要なことは、自分の好きなことや遣りたいこと、および自分に出来ることというセンターピンに気付き、自然体でそれを始めることです。その為には自分を知ることなのです。


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私が考える「まちづくり」!

皆さん、おはようござます!
中小企業は、個人に近いところで行われる事業の最小単位だと思います。法人格を持っているか否かで個人事業と線引きが為されていますが、事業の中身はさして変わりありません。
より個人に近い事業ということで、やはり経営者の器量が事業に大きく影響を及ぼします。



どのまちを訪れても日本各地は金太郎飴を輪切りにしたように似た様な看板を掲げた店舗が立ち並んでいます。それを象徴する店舗がコンビニエンスストアとショッピングセンター、ファミリーレストラン、コーヒーショップなのでしょう。確かに提供する商品がどの地域の店舗に訪れても同じ(=標準化)であり、消費者から見れば安心感があるかもしれません。


しかし、それらは首都圏に本部を構えるチェーンストアオペレーションにより運営されており、その地域外から商品を仕入れ、また売上は本部に吸い上げられることを考えますと、地域に利益が落ちず素通りしてしまっている現実があります。本来は、地域資源を活用した商品をその地域に提供し、ヒト・モノ・カネがその地域内で循環している必要があるのです。


その結果として、地域経済の活力が生まれて来るものであり、多種多様な事業主によって提供される個性溢れる商品に満足するものでしょう。商品は、利便性が高いからと毎日利用していれば飽きが来るものであり、やはり複数ある商品から選好する楽しみがあるべきです。
それら商品は地域内で消費されるのみならず、良い商品であれば地域外でも選好されます。


では、どうやってその様な活力あるまちを蘇らせて行くべきなのでしょう。それは、まずはその地域で事業を営む中小個人事業を再構築していくことだと思います。域内には昔ながらの創業100年を超えるような老舗もありますが、昔ながらの遣り方で同じ伝統製品を造り続けていることから、売上が年々減少傾向にありジリ貧となっている場合が殆どなのです。


そこは昔ながらの古き良きものは残しながらも時代にあわせ改良した商品も造り続ける必要があると思います。それから、今という時代は情報技術を活用して情報を発信していくことも不可欠なのです。それが出来ないでいるのは、中小個人事業の経営者が高齢になってしまい後継者がいないことにも起因してます。この負のスパイラルから脱する必要があります。


地域から人々が出ていってしまったことから起きている弊害ですが、人間は故郷に働き口があれば、余程の野望がない限り敢えて首都圏に移住しようとは思わないでしょう。むしろ、コロナ禍を契機に勤務地を選ばない働き方や副業兼業制度の導入などにより、首都圏から脱出する方々が増え始めている位です。その様な方の為にも仕事を創り出す必要があります。


その為の処方箋として2つの考えがあります。何れも手間と時間が掛りますが、それを一つずつ解きほぐしていくことが大切です。1つは既に本分でも触れていることですが、地域の既存事業を地域内の他の事業者と連携させながら再構築していくことです。事業の再構築とは、即ち核となる事業資源を生かしながらビジネスモデルを大きく転換して行くことです。


もう1つは、地域の立地特性を見極めた資源に着目し、個人が出来る術を活用して小さく事業を起すことです。スタートアップ企業の様に巨額な初期投資を投下するのではなく、小さくても良いので自らの糧となる程度の売上を創って行くことです。その為に必要な販売や管理といった機能を提供すること、事業を行う上での心構えを伝授して行ければと思います。


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地域コーポレートファイナンス!

皆さん、おはようございます!
民主主義下の資本主義にも拘わらず、それは個々人の利益追求を前提とした競争社会であり子ども心に馴染めなかった記憶が微かに残ります。競争無くして、絆、連携、協調、繋がりといったものを大切にすれば、光り輝く持続可能な社会を実現できるものと考えています。



地域金融と表裏一体を為す考え方として地域コーポレートファイナンスを提唱したいと思います。地域金融機関も自らの存続を賭けた対応策として、地域の中小個人事業に対してトランザクションバンキング(=財務諸表だけで融資可否を判断)ではなく、リレーションシップバンキング(=お客様との信頼関係に基づく取引)に移行し強調する所が増えています。


これまでの金融政策が、メガバンクから地銀、信金、信組に至るまで十把一絡げ的に銀行検査を行ってきましたが、これからはその金融機関ごとに存在する意義を尊重する対応に変わったことや、今春より融資の際に中小個人事業の経営者の個人保証を取る金融慣行を見直し
、事業性評価および経営者の能力や判断力を評価する方針に変わったことが挙げられます。


また、銀行法などにより銀行業以外に併業が認められていなかった地域商社、システム事業
、広告事業などへの参入が認められるようになった他、銀行本体で事業再生や事業承継の為に事業会社を一時的に資本傘下に置くことも認められてます。これは、特に地域金融機関にのお客様である中小個人事業が活性化しなければ地域経済の活力も維持できないからです。


このことを客観的に俯瞰してみれば、地域金融機関が資金需要旺盛な中小個人事業者に潤沢な融資を行う時代は遠の昔に過ぎ去っており、時代の変化を背景にした社会経済の変化に対して、金融機関ばかりかお客様である中小個人事業もビジネスモデルを変容(=事業再構築
)をしなければいけないことを物語っています。少しばかり、遅きに逸しているでしょう。


それは地域ファイナンス(=地域金融)を司る身でありながら、地域コーポレートファイナンス(=地域企業財務)にまで参入することを意味していますが、果たしてトランザクションバンキングに慣らされてきたバンカーにビジネスのことが分かるのか否か懐疑的にならざるを得ません。豊富な金融知識と事業知見に裏付けられたバンカーは一握りに過ぎません。


事業とは中小個人事業者の意志を裏付けとして理念やビジョンが描き出されるものであり、日々の事業経験の中から思いつくのが事業方針なのです。それを第三者が格好良く事業者を差し置いて、事業改善や事業再構築しても上手くいかないものです。事業者の器以上に事業は育たないものであり、事業者を人間的に成長して貰うことに主眼を置くことが必要です。


中小個人事業者は、一個人として事業を通して何を実現しようとするのか、またそれに対する事業の状況を客観的に可視化して理解できている必要がありますが、多くの場合はそれが出来ずにいるのが現状です。その様な事業者に対して、一切の指示的かつ命令的な発言をすることなく、ひらすら傾聴を通して事業者に気付きや腹落ちして頂くことが大切なのです。


これまで中小個人事業者は、大手企業を頂点とする業界階層の中で事業を営んで来ましたが
、その業界構造自体が変容を来している以上、ビジネスモデルを変革する必要に迫られています。その様な危機意識を持っていても信頼できる相談相手がいないというのが現実です。そこに情報非対称性が問題になる地域金融とは異なる、地域企業財務の必要性を感じます。


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