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地域コーポレートファイナンス!

皆さん、おはようございます!
民主主義下の資本主義にも拘わらず、それは個々人の利益追求を前提とした競争社会であり子ども心に馴染めなかった記憶が微かに残ります。競争無くして、絆、連携、協調、繋がりといったものを大切にすれば、光り輝く持続可能な社会を実現できるものと考えています。



地域金融と表裏一体を為す考え方として地域コーポレートファイナンスを提唱したいと思います。地域金融機関も自らの存続を賭けた対応策として、地域の中小個人事業に対してトランザクションバンキング(=財務諸表だけで融資可否を判断)ではなく、リレーションシップバンキング(=お客様との信頼関係に基づく取引)に移行し強調する所が増えています。


これまでの金融政策が、メガバンクから地銀、信金、信組に至るまで十把一絡げ的に銀行検査を行ってきましたが、これからはその金融機関ごとに存在する意義を尊重する対応に変わったことや、今春より融資の際に中小個人事業の経営者の個人保証を取る金融慣行を見直し
、事業性評価および経営者の能力や判断力を評価する方針に変わったことが挙げられます。


また、銀行法などにより銀行業以外に併業が認められていなかった地域商社、システム事業
、広告事業などへの参入が認められるようになった他、銀行本体で事業再生や事業承継の為に事業会社を一時的に資本傘下に置くことも認められてます。これは、特に地域金融機関にのお客様である中小個人事業が活性化しなければ地域経済の活力も維持できないからです。


このことを客観的に俯瞰してみれば、地域金融機関が資金需要旺盛な中小個人事業者に潤沢な融資を行う時代は遠の昔に過ぎ去っており、時代の変化を背景にした社会経済の変化に対して、金融機関ばかりかお客様である中小個人事業もビジネスモデルを変容(=事業再構築
)をしなければいけないことを物語っています。少しばかり、遅きに逸しているでしょう。


それは地域ファイナンス(=地域金融)を司る身でありながら、地域コーポレートファイナンス(=地域企業財務)にまで参入することを意味していますが、果たしてトランザクションバンキングに慣らされてきたバンカーにビジネスのことが分かるのか否か懐疑的にならざるを得ません。豊富な金融知識と事業知見に裏付けられたバンカーは一握りに過ぎません。


事業とは中小個人事業者の意志を裏付けとして理念やビジョンが描き出されるものであり、日々の事業経験の中から思いつくのが事業方針なのです。それを第三者が格好良く事業者を差し置いて、事業改善や事業再構築しても上手くいかないものです。事業者の器以上に事業は育たないものであり、事業者を人間的に成長して貰うことに主眼を置くことが必要です。


中小個人事業者は、一個人として事業を通して何を実現しようとするのか、またそれに対する事業の状況を客観的に可視化して理解できている必要がありますが、多くの場合はそれが出来ずにいるのが現状です。その様な事業者に対して、一切の指示的かつ命令的な発言をすることなく、ひらすら傾聴を通して事業者に気付きや腹落ちして頂くことが大切なのです。


これまで中小個人事業者は、大手企業を頂点とする業界階層の中で事業を営んで来ましたが
、その業界構造自体が変容を来している以上、ビジネスモデルを変革する必要に迫られています。その様な危機意識を持っていても信頼できる相談相手がいないというのが現実です。そこに情報非対称性が問題になる地域金融とは異なる、地域企業財務の必要性を感じます。


今日もありがとうございます!
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