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自律性が必要な社会!

皆さん、おはようございます!
アート感覚溢れる創造的な商品を世に送り出すのは勇気のいることだと思います。それは社会に対し自分の価値観や考え方を世に問うことを意味し、それが社会に受け止めて貰えるかどうか。一人の生身の人間であれば恐怖心と相まって自己肯定感を高める必要があります。



1980年代までの様な、環境の変化が比較的小さく、製品やサービスの寿命が長く大量生産が行われていた時代には、経営層や上司が指示を出し社員や部下は指示に従って行動するという、上位下達のマネジメントが適していたと考えられます。しかし現代は、環境の変化が激しく、製品やサービスの寿命が短く、顧客の選択肢が増えている時代に移行してます。


加えてグローバルに顧客満足を競い合うことも必要です。このような変化や競争が大きい時代は、環境の変化やニーズに対応できるように、現場の社員が自律的に考え行動することが求められます。しかし、このような時代の変化に対して、上司の考え方が旧態依然としているケースが多々あるようです。自分たちが部下であった頃の経験を踏襲しているんですね。


現代の企業組織がなかなか時代の変化に比して変わり行かないことを示す原因だと考えられるでしょう。イノベーションにより新しい事業や商品を生み出さなければならないと経営層や上司は大旗を振れども、なかなか実現できないジレンマをどの企業も抱えているのではないでしょうか。硬直的ピラミッド型階層組織を持つ大手企業ほどその様な状況にあります。


考えてもみれば、1980年代に新入社員として入社した人材が、年代として50代後半から60代前半であることを考えれば、経営や幹部社員として企業組織に鎮座していることになります。では、それらの人々がリタイアすれば企業が見違えるほどアグレッシブな良い企業組織になれるかといいますと、その点に関しても懐疑的にならざるを得ないと思います。


例え1990年代以降に企業に入社した、異なる時代的背景を背負った人材であったとしても、そのことを感じつつも上位下達型の企業文化に適合しながら育ってきていますので、むしろ積極的に企業文化に染め上げられなければ出世して要職に就くことが出来ないことでしょう。企業文化という集団組織が持つ最大公約数的な物事の考え方は簡単に変わりません。


巨艦が急旋回ができないように、企業の集団組織というものも外圧が加わらない限り、少しずつしか変わらないものです。現在、情報技術の進展の下、社会が大きく変わっているのに対して、企業組織というものは恐ろしいくらいゆっくりとしか変われないことに留意が必要です。だからか、最近の新入社員は入社して3年程度でその過半数が辞めてしまうのです。


どんなに有名な名を欲しいばかりにした大企業に入社していたとしてもです。生産労働人口が大きく減少する中で、新入社員に辞められてしまっては、企業もその存続すら危うくなってしまいます。人類の英知を集結して編み出した企業組織である筈なのに、その完成度が高ければ高いほど、時代の変化に対して、その呪縛から抜け出せなくなる弊害があるのです。


行く末を考えると、どの大手企業も一旦は落ちる所まで落ちざるを得ないと思います。そこで気付いて組織開発を行い這い上がれる企業と、這い上がれない企業が出て来るでしょう。
しかし、それで良いのではないでしょうか。時代は企業側から個人側に社会の中心が変わりますので、企業の新陳代謝が進むことは社会が変わり行く過程で当然の帰結だと思います。


今日もありがとうございます!
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青空を眺めながら思うこと!

皆さん、おはようございます!
それにしても、そごう・西武売却に関する騒動は滑稽としかいいようがありません。その元凶をつくったのは7&iホールディングであることは言うまでもありません。西武百貨店池袋店のストライキの翌日には、取締役会で売却決議を強行する有様は禍根を残すでしょう。



世の中は、音もなく着実にスピードを上げながら変わり行くことを感じています。大方はそれに気づかず、日々の環境の変化に身を委ね、先に行って振り返った時に社会が大きく変わっていたことに気付くのでしょう。現在の変化の潮流を一言でいい表すと「個性」化ということに尽きると思います。人間の欲求を満たす方向に進めば当然に個に目が向くでしょう。


これまでの社会でしたら、個人より集団の方に重きが置かれてましたが、これだけ情報技術が進展しますと情報を集団組織で収集しなくとも手軽に個人がキーボードを叩けば、自分の知りたいことを得ることが出来ます。企業であるならピラミッド型階層組織の頂点に情報を集約するという意味では優れていたと思いますが、これからはそれが足枷にすらなります。


そうなんですね。情報技術の登場によって、産業革命以降に人類の英知によりデザインされてきた社会の枠組みが音もたてずに崩れ始め、個が主体の個性を強調する社会へのパラダイムシフトの渦中にあるのです。企業組織の明文化されたハードウエアよりも、人間のモチベーションやマネジメントといったことの良し悪しが重要性を増していることから伺えます。


超マクロ的に捉えればその様なことになるのですが、ミクロ的に見れば右往左往しながら成功体験や失敗体験を糧として気付きを得ながら成長という形の変化を遂げることになるのでしょう。その両面をみつめながら、現実社会の中で望まれるもの、若しくは望まれることになるであろうことに傾注しながら、自分にできることを社会に還元して行くべきでしょう。


時代変化の端境期にある人々の不安を早く払拭することが必要だと思います。変化のプロセスはなにかとこれまで信じられてきたこれまで常識とされたことまで、ゆっくりと洗い流されていくプロセスですので、人々が不安を感じるのもあたり前でしょう。人間にはその様な不安定な環境をも乗り越えて成長していく生まれ持った機能を持ち得ているものなのです。


その様な中で着目したいのが、人間の仕事や働くことに対する変化です。具体的に言えば、人財流動化、新卒一括採用・終身雇用制度の終焉、ピラミッド型階層組織からフラット組織への変化、組織開発、メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用への変化、副業・兼業制度、生産消費者(=プロシューマー)など枚挙に暇がなく、すべてが個性化に向かっています。


仕事で事業再構築する場合も、財務的な観点から外科療法的でなく内科療法的にそれら個々人の価値観の多様化を意識した組織開発まで手掛けることが不可欠となっています。多くの中小役職員の方々は、自分たちが現在どこに居てどこに向っているのかが分からない状況にあります。大変かもしれませんが、自らを可視化する経験を通さないと明日はありません。


それは中小企業に留まらず、大手企業に勤めているサラリーマン諸氏にも同じことが言えると思います。自らに出来ることを踏まえて、将来に向けて社会的な使命を帯びながら何処に向って行くか、客観的に俯瞰できていないと社会という海原の中で溺れてしまいます。これまでのように集団が線路を引いてくれません。それが個性を重んじる社会の行方でしょう。


今日もありがとうござます!
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築地再開発に思うこと!

皆さん、おはようございます!
「友達とはあなたの欠点を愛してくれる人のこと」という言葉に思わず頷いてしまいました
。人間は社会生活を送るときに兎角、他者との相性がクローズアップされるものです。少なくとも他者の欠点ばかりを気にしていては円滑な人間関係を築くことは出来ないものです。



築地市場跡地(=東京都中央区)再開発事業が動き出しています。東京都が募集していた計画案を出した事業者の一つに三井不動産などのグループがあります。提案では総事業費を8000~9000億円と想定し、オフィス棟、ホテル棟、多目的スタジアム(=後楽園にある東京ドームを移転するものと想定される)、住居などを設ける複合開発になる模様です。


計画が実現すれば三井不動産にとり大規模再開発事業の集大成になるほどの大規模再開発ということになります。計画案では、三井不動産、読売新聞グループ本社、トヨタ不動産などが出資する特定目的会社(=SPC)が事業主体となります。特定目的会社方式が採られるということは、東京都有地にPFI法に基づくコンセッション方式を用いることでしょう。


東京都が70年間の定期借地権を設定した土地に2030年代前半の開業を予定しているそうです。10年間という長期化にわたる壮大な計画に、思わず戦後経済の総決算のような西陽が射しこむ眩しさを感じるのと同時に、三井不動産にとっても最初で最後の一大再開発事業になることを意識しての煌びやかな複合計画に、思わず固唾をのんでしまう気持ちです。


一つの地域にオフィス、住居、ホテル、娯楽施設などを設ける「ミクストユース(=土地の複合利用)」での再開発は東京ミッドタウンで先鞭をつけた三井不動産のお家芸とも言えます。様々な用途の施設を設けて、ビジネスパーソンから居住者、スタジアム観戦者、MICE(=国際会議や展示会など)利用者まで広く地域に呼び込む計画となっているそうです。


街づくりを超え都市づくりをイメージさせるこの築地市場跡地再開発ですが、果たして首都東京にもうこれ以上のハードウエアに偏重した近代的施設を造る必要があるのでしょうか。東京都の人口も減少の方向にむかいつつあるなかで、首都としての威信をかけても見た目にも壮大な牙城を崩したくないという強迫観念に悲哀を感じてしまうのは私だけでしょうか。


まず考慮にいれなければならないのが、物質文明から精神文明への転換期に差し掛かっていることでしょう。規模の経済や経済合理性を追求する為に産み落とされたピラミッド型組織も機能性ばかりを重視する余り、人間が持ち得る創造力を減退させるデメリットがあると言わざるを得ません。その様な社会病理から人間を解放し人間性を回復する必要があります。


人間というものは、広く会社組織という枠組みに限定しない社会経験を蓄積しながら、もやもやした潜在的な暗黙の知識を他者とのコミュニケーションを通じてそれを鏡として気付きを得て顕在化させることにより人間的に成長し、それと同時に様々なことを創造する生きものです。その時に必要なのが、精神的に自由で自律できる環境に自分の身を置くことです。


であるなら都市開発などの外部環境創りもその様な人間の個性を生かし、ただ単に煌びやかな街に見ず知らずの人々が群衆として集まるだけでなく、人間関係を育むことが出来るように設計する必要があります。近代的な新しい建物を造れば良いというものではなく、その地域で人々がどう主役として暮らすことができるかソフトウエアに注視する必要があります。


今日もありがとうございます!
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