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経営力再構築型パートナーCFO!

皆さん、おはようございます!
光陰矢の如し。年始に発熱をして始まった1月も終わり2月を迎えています。ゆっくりと一歩ずつ着実に歩もうと思っていた1月も、お客様の抜き差しならぬ状況に対応するため、結局は休日も返上して加勢せざるを得ない状況でした。春先まではこの状況が続きそうです。



人はある一定の型に嵌め、自分の専門性を意識しながら磨いていくものかもしれません。マーケター、データサイエンティスト、デザイナーなどと言われると、なるほど貴方はその様な専門性を持つ方なのですね、という具合に互いの理解が進みそれを前提に対話をするものであるし、本人もその枠組みの専門性を高めるべく自分に磨きをかけるものだと思います。


その専門性の型というものは、実は学問の一定領域に準拠して規定されていることが理解できます。それは一定の学問を修めたこそ名乗れる専門性なので、あたり前といえばあたり前のことでしょう。一方、翻って自分にあて嵌めてみますと、その様な一定の専門性の型を名乗ることに、些かの抵抗を覚えてしまいます。もちろん専門性を持ってはいるのですが。。


なんと言いますか、一つの枠組みを通して物事を語ることが窮屈といいますか、ある一定の社会的な課題に対して、一つの専門性を通して解決していくことには限界があると感じるからかもしれません。それはまた、自分の性格が乱視気味であるからかもしれません。ただ、一つの課題というものは、様々な学問で語れる多面的な側面を持ってるものと思うのです。


学問というものは、様々な学説の積み重ねの上に成り立っているのですが、いまの学問はあまりにも専門性を掘り下げ際立ち過ぎていて、物事を一方向からしか捉えていないものと思います。学問も、社会をより豊かにするために資するものであるなら、もっとその為に様々な学問を寄せ集め多面的に捉えながら、最良の解答を導き出して行く必要があるでしょう。


それは学問と学問の間にある学際を極めていくことだと思います。その為には、幾つかの学問を極めながら演繹的な理解と説明力が必要になるでしょう。その結果として、一つの自分なりの見解が打ち立てられれば良いものと思います。もしかすると、やがてそれが将来的な一つの学問領域として確立するのかもしれません。それを目的とする訳ではありませんが。


例えば、首都圏など一極に集中してしまい過疎化が進む地域の経済を再び興隆させる命題があるとします。この命題に対する解を導き出すためには、最近では地域経済学や地域金融論などの経済学によって道筋をつけようとする努力がなされていますが、一向にこれといった打開策が導き出されていません。それは経済学がマクロで物事を捉えているからでしょう。


私はミクロ的な視点で、もっとその地域に住まう人々の心理に着目する必要があると考えます。その中でも、その地域に人々が定住する為には仕事の創出が不可欠であるので、やはりその地域の事業主体の成長を促すとともに、その地域の固有資源を活用した事業創出が不可欠でしょう。そして、その事業主体が地域内で有機的に連携しあう関係づくりが必要です。


その結果として、地域内で人、物、資本が循環し出し、所得が増えていくものと思います。地域外から人々を呼び込むためにも、地域デザインの力を借りて景観を整えていくことも必要でしょう。そこに向けたはじめの一歩は、その地域で事業を営む方々の経営力を高めて活力を取り戻すことだと思います。だから経営力再構築型パートナーCFOを名乗るのです。


今日もありがとうございます!
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町工場再生の処方箋!

皆さん、おはようございます!
これから共創しながら仕事に取り組むフラットな関係に移行すると思います。誰もが主役として自律的に仕事をする姿です。その様なグループダイナミクスにおいては、それぞれがリーダーとなりながらテーマを打ち立て、時として他のリーダーのサポートをする関係です。



職人気質の創業者が、肌感覚で忙しそうにものづくりに勤しむ。それも完成品ではなく、自分がひたすら作り続ける部品が何に使われるのかも分からず、自らの製品の品質を高めることを追求し続ける。これまで安泰であった大手メーカーを頂点とした下請けの枠組みも、部品点数の削減や下請けシステム自体の効率化の波に、材料費高騰が追い打ちをかけてます。


社員採用もままならず、仮に運よく採用できても自ら編み出したものづくり技術以外に伝授することもできません。そもそも経営という観点を持ち合わしておらず、それを教えることもできないのです。そんな創業者の下に後継者たる親族が存在していればよいのですが、その様な後継者は一握りしかおらず、このままでは一代限りで商売を廃業せざるを得ません。


その様な中小町工場が生き残る道は、いつまでも下請けに甘んじることなく、独自の製品を開発することや小ロットな試作品の生産を手掛けることですが、単一の部品をひたすら作りづけている彼らにとって、様々な部品を組み立て完成品にするアセンブリが出来ないところも多いのが現実です。その上に、小ロット製品の提供にしか付加価値を見出せないのです。


また、手書き設計図面があればましな方で、だいたいは勘ピュータに頼っている現実がありますので、そもそも各中小町工場が連携してアセンブリまで行おうにも、それら部品を効率よく組み合わせ組み立てるためのノウハウを持ち合わせていません。各町工場が合従連衡して、それぞれの部品を持ち寄るという発想は良いのですが、そんなに簡単ではありません。


それでは中小町工場は廃業が続き没落してしまうのでしょうか。乗り越えなければならないハードルは高いのですが、それら課題を情報技術などを駆使しながら一つずつ解決することが出来れば、その限りではないでしょう。ただ単に中小町工場が合従連衡して統合すれば良いというものではなく、その特殊な部品を小ロット生産する技術を生かし続けるべきです。


見るからに職人芸による生産以外に、アセンブリ、生産管理や品質管理、事業管理といったバックオフィス機能を一切持っていないことから、それら中小町工場は非常に経営効率が悪い。そもそも、その様な概念すら存在していないのです。その部分を司る共同の会社を創り
、そこを通して仕事が各中小町工場に振り分けられる効率システムとしたらどうでしょう。


その共同会社が最終製品を企画開発することも必要でしょう。各町工場が使用する材料をそこで集中購買してコストを下げることも必要です。これまで文字通りの下請け稼業で、材料商社から言われるがままに従わざるを得なかった悩みの種が解消します。また、各中小町工場間で行っている委託外注加工の煩雑な受発注業務もそこで集中管理すれば良いでしょう。


大切なことはあたかも仮想の総合メーカーを創る視点で必要な機能を連携させて行く必要があります。間違っていけないのは、スケールメリットを追求することです。多品種小ロット
生産をコストを掛けずに行える仕組みづくりです。それが基本であり、最初は試作品製作からでも良いですが、先行きはやはりオリジナル製品の企画開発を手掛ける必要があります。


今日もありがとうござます!
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起業と事業再構築!

皆さん、おはようございます!
日頃、中小企業の事業再構築に関わらせて頂いて感じるのは、スタッフ系の人財が非常に少ないことです。言い方を変えれば一芸に秀でた専門スタッフというより、会社の経営全般を切り盛りするゼネスタ的な存在がです。その様な人財がいれば、経営も楽になるでしょう。



事業を新しく創り出すという意味においては、起業も事業再構築も同じだと思います。ただし、起業の場合は正しく何もないところから事業を創出していくことになります。事業再構築の場合は既に事業を営んでいる会社が新しい事業領域に進出することになりますが、既に蓄積している事業のノウハウや技術を生かしながら新たな事業を創出する違いがあります。


しかし、何もないところから事業を創り出す起業であっても、創業者が持つノウハウや技術を拠り所とするという意味では、起業も事業再構築も異口同音ではないかと思います。既に会社にノウハウや技術が蓄積しているとはいいましても、それはその会社に所属する人財に因って立つものだからです。それが中小企業の様な小世帯の会社であれば尚更のことです。


寧ろ起業の方が、事業再構築の様に依拠すべき既に存在する事業がないという意味では身軽に捉われることのない自由な発想で新しい事業を構想し、具体的に組み上げていけるのではないかと考える方もいっらっしゃるかもしれません。ただし、その場合には拠り所となる取引先や財務といった経営基盤が皆無の中で、真っさらから築き上げていく必要があります。


いずれにしましても、起業も事業再構築も新しい事業を創り出すという意味では同じなのですが、その創業者や既存企業のおかれた立場や状況により、その新たな事業を創出していくプロセスが異なるということが出来るでしょう。既存企業においてさえ、既にある事業から自然に細胞分裂を起し新たな事業が出来ることはなく、人財に因って立つということです。


それでは、創業者や既存事業から新たな事業を創り出そうとする担い手は、どうすれば効果的に事業の創出ができるのでしょう。新たな事業に必要なノウハウや技術などが備わっていれば直ぐにでも新規事業を立ち上げられるかというと、それだけでは事業を立ち上げるための必要十分条件を見たいしているとはいえません。他にどの様な条件が必要なのでしょう。


それは新しく立ち上げる事業に「魂」が込められていることでしょう。なぜ、その事業を行う必要があるのか、どの様な社会との関わりの中から原体験としてその事業を行いたいと思うようになったのかが明確になっている必要があります。それが好きなこと遣りたいことであっても構わないと思いますが、打算的ではない純粋な事業に対する思いが必要でしょう。


この事業に対する魂と持てるノウハウや技術などが結びついて始めて新たな事業を創出する歯車が回り出すのです。当然に事業を起して行くためには独りだけでは労力が足りなくなり
、やがてチームで手分けをしながら取り組んでいく必要があるでしょう。良く、この事業に魂を込める段階からチームビルディングしようとする考え方を持つ方がいらっしゃいます。


しかし、それはどんなにフラットで心理的安全性が保たれたチームであっても、創業者など一人の事業の担い手の人間的な価値観に依拠して魂が込められている必要があると考えます
。チームとしての魂は、それを構成するメンバーの暗黙知の最大公約数(=形式知)に過ぎません。事業を創出するということは、一人の事業の担い手の暗黙知に依拠するからです。


今日もありがとうございます!
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