誰にも聞けない経営財務戦略!

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ディベロッパーの本質!

皆さん、おはようございます!
リメークした家具や雑貨を専門に扱うビジネスがあります。ビンテージ商品を取り揃えて綺麗にリメークしてしまえば、なぜか昔懐かしい郷愁を感じさせながらも日々の生活に彩りを与えてくれます。古物商といってしまえばそれまでですが、ブランド力の凄みを感じます。



よく不動産開発主体であるディベロッパーと総合商社のビジネスモデルの違いを考えることがあります。何れの大手総合商社もディベロッパー事業を営んでいますので、総合商社のビジネスモデルがディベロッパーのビジネスモデルをも包含しているようにも感じます。確かにそれらのビジネスモデルに共通するのは、事業をオーガナイズする機能かもしれません。


このビジネスにおけるオーガナイズ機能とは「組織化する」ことや「体系化する」と言った意味合いの他、「まとめる」「企画する」「計画する」などの意味を持ちます。ディベロッパーにしても、総合商社にしても新たな事業の創出に向け構想を描き出しながら、それに必要な事業資源を取り揃え、関係者の利害を調整して事業を形づくることが真骨頂でしょう。


その中でも両者の異なる点は、もちろんディベロッパーは不動産をビジネスに絡めることが目的化されているのに対して、総合商社はあらゆる商品や事業そのものがビジネス領域となっていることはもちろんなのですが、最近ではディベロッパーも不動産開発ばかりでなく、街に必要な機能という観点から、様々なソフトウエアのビジネスに取り組み出しています。


そして総合商社は、従来の様な商品仲介機能を司るのみならず、一定の業界の川上から川下までのバリューチェーンを構築する観点から投資銀行の様に、いやそれ以上のもっとスケールの大きな視点で会社を買収して業界再編することにより一定の産業を掌握してしまい利益を享受するスタイルへと変容しています。その最たる例がコンビニなど流通業界でしょう。


ここで投資銀行の役割とは、M&Aやファンドビジネスの様な事業へ投資を行うことによって利鞘を稼ぐビジネスということが出来ると思います。言い方を変えれば業界再編や企業再建を投資目的として企業に資本を投下し、財務テクニックを使って経済的な付加価値を高めて転売することを生業としています。総合商社の場合は、必ずしも転売はしていませんが。


投資銀行という意味でいえば、彼らも不動産投資を積極的に行ってますので、ディベロッパーのビジネスモデルにも類似しているということが出来ますが、本来のディベロッパーの目的は資本の付加価値を高めることではなく、やはり地域づくりや街づくりにあるでしょう。ところが最近のディベロッパーの中には、この投資銀行の様に資本追求に偏り過ぎてます。


ある電鉄系ディベロッパーなどは、保有するリゾート施設の売却を進め、その資金を再生可能エネルギー施設開発に振り向ける投資ポートフォリオに大きく転換しています。確かに一国のエネルギー問題を突き詰めることは大切なことなのですが、再生可能エネルギーを事業として捉えた場合、無機質な不動産金融にしか過ぎず資本の効率性追求が目的となります。


最近では総合商社もこぞって金融商品化した再生可能エネルギービジネスに積極参入していますので、その意味ではディベロッパーと総合商社の垣根が低くなっていると言えるでしょう。本来のディベロッパーの存在意義は、やはり地域づくりや街づくりを通して豊かな社会を創り出していくことにあると思います。それを長期間にわたり採算を合わせることです。


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未来のCFO!

皆さん、おはようございます!
カウンセリングというとクライアントとカウンセラーが1対1での面談を通して行われる療法なのですが、集団療法の様に10名程度のクライアントと1人のカウンセラーが心理的安全性を確保しながら、素の自分をさらけ出し共感を得ながら気付きを得ることもあります。



現在のCFOの役割は、変化の激しい世界経済の中で、ものづくりやサービスの質の高さだけではなく、キャッシュを生み出して投資や還元に振り分ける力が問われています。財務の力に脚光が当っており、財務人財がそれらコーポレートファイナンス業務を担うのみならず
、社内のデジタル化も司りながら、企業の変革を牽引していくことだと考えられています。


CFOや最高財務責任者の肩書きを持つ役員は373人と上場企業の約1割に達しているそうです。生え抜きCFOは3割弱で6割強が金融、コンサル、ファンドなどの外部出身者と言われています。かつては、取引銀行から天下りで来た役員が財務の安定に貢献するのが一般的でしたが、今では高い専門性を武器に経営そのものを牽引することが求められてます。


複数企業でCFOを経験した「プロCFO」と呼べる人財も27人いるそうです。この数字だけ見ますと、まだまだわが国の本格的CFO人財は少なく、もっと力を入れて育てていく必要があるかもしれません。ただし、これからのCFOは、これまでの様に企業や事業の資本効率にばかり目を奪われることなく、人的資本の効果を最大限発揮する必要があります。


それは、知的財産権やノウハウ、アイディアといった無形資産を連接点として、働く人と資本の関係を両睨みすることではないかと受け止めています。ただ単に、財務テクニックを駆使して資本効率を上げることばかりを考えていては本当の意味での企業価値を最大限高めることは出来得ず、いかに人的資本の社会的付加価値を引き出すかが問われているでしょう。


旧来の財務人財の役割は、銀行借入を中心とした資金調達業務、会計報告の為に企業財務に準拠した決算業務、予算実績に資するための経理業務、企業戦略においては財務面から補助的な役割を担う、いわば財務経理関係の実務に明るい人財が適していたということが出来るでしょう。専ら保守的にカネ勘定を行う金庫番とでも言うことが的を得ていると思います。


現在では、資金調達における社債や新株をグローバル市場で発行し、会計報告もリスク管理や内部統制などにその力点が置き変わっています。また、経理においては仕訳を理解し決算が出来るだけでは足りず投資や資本コストを管理する必要があり、企業の経済的な価値を最大化する視点から、経営指標を整備して資本を戦略的に配分する番人という事が出来ます。


未来の財務人財の役割は、企業を取り巻く多くのステークホルダーに利益を還元する必要から、グローバル市場のみならず地域経済にも配慮した資金調達を行い、ただ数字が羅列された財務諸表からその結果としての数字に込められた行間を読み解きながら、ビジネスモデルを再構築する構想を描けることが必要です。もちろん、それを数字で語ることが必要です。


その際、企業にとって核となる経営資源は人財であることは言うまでもありません。彼らの創造力やアイディアを最大限に引き出して行くためには、人間科学をも理解しながら最適な人財投資を行いながら人間的な成長を促して行くことで、資本としての経済価値だけでない社会にとって必要とされる付加価値を指し示す戦略観も持ち合せていることが不可欠です。


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新しい組織行動論!

皆さん、おはようございます!
新しい事業を立ち上げるには、創業者といわれる核となる人財が構想やビジョンを描きながらリーダーシップを発揮してそれを形づくって行くことが定石と考えられてきましたが、果たしてこれからの個性豊かな人財が共感し合うことが求められる社会でもそうでしょうか。



学生時代に心理学を専攻し、組織行動論に傾注していたことが思い返されます。産業心理学をベースとして、組織環境における人間行動の研究、人間行動と組織の間のインターフェース、およびその組織自体を対象とする組織行動論ですが、その目的はややもすると組織として最高のパフォーマンスを会社が享受する為にどうすべきかにあったものと受け止めます。


中でも会社組織における働く人々のモチベーションのあり方が、会社のパフォーマンスに大きな影響を与えるとの考えから、人間の5段階欲求説で有名な米心理学者マズローの書籍を読み漁った記憶が蘇ります。それから36年余りの時を経て、再び中小経営者や新たに事業を立ち上げようとする創業者のメンタルに焦点をあてたリスキリングに余念がありません。


当時と今のアプローチの違いといえば、実験心理学的なアプローチから臨床心理学的なアプローチに変わっていることでしょうか。それはカウンセリングを学ぶことにより、人間が過去の捉われから解放され精神的に成長していくプロセスこそ、中小経営者や創業者への伴走支援を行いながら事業をロジカルに判断するに留まらない大切な要素だと考えるからです。


いま現在考える結論の出ていないテーマとして、これまでは中小経営者や創業者が軟弱な経営基盤を一身に背負って、孤軍奮闘しながら持てる力を振り絞って強いリーダーシップを発揮する姿が、果たしてこれからの将来不透明な時代においてチームのメンバーが「共創」していくことが望まれる社会の中でも、望まれるべきことであるのかに疑問を感じています。


事業を司る会社組織のあり方として、これまでの効率性を追求するピラミッド型階層組織よりも、これからは創造性を追求するオープンでフラットなプラットーフォーム型組織の方が時代に適合しているように思います。その様な組織では経営トップが陣頭指揮を採るというよりも、それを構成するメンバーが指示を受けるのではなく自律的に行動すべきでしょう。


どちらかといえば経営トップはその様な組織を構成する主体的に動くメンバーに対して伴走支援するメンター的な役割が重んじられるように思います。主役はあくまでもメンバー側にあるのでしょう。一方で、一定の集団が生成されるプロセスというものは、原始的には一人の人間がこの社会という海原の中で奇想天外な行動を起して行くことでもあると思います。


それがいつの間にか、それに共感する人々がその最初の一人の下に集っていくものでしょう
。それは経営トップであるかどうかに拘わらず、未だ会社組織になっていなければその人が創業者であり、既に会社組織になっていればそれを構成するメンバーから事業を立ち上げていく人が出てくる可能性もあります。その意味では発案者というリーダーは必要でしょう。


その様なリーダーに不可欠な資質として、やはり社会との関わりの中で自分が好きなこと、遣りたいことを自分に出来ることで表現していく上で、自分の中に志や意志といった強い衝動となる思いが備わってる必要があるでしょう。「なぜ」それをするのか。そこに人々は魅了され、その人の下に集まって来るのです。その思いを灯し続ければ人は自律的動きます。


今日もありがとうござます!
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