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低くなる業界の垣根!

皆さん、おはようございます!
財務コンサルとして一人でお客様の支援をさせて頂いています。アドバイスをするのみならず、直接社員の方にお願いして業務を動かさなければならない場面が多々あります。
その会社の人間ではありませんので、最も神経を使う瞬間かもしれません。



前世紀、世界の経済は製造業により一国を興隆してきたといえます。
その中でも日本は、トヨタ自動車をはじめとする製造業が、生産現場における製造工程の不具合や生産ロスを減らすカイゼンにより製品の品質を高め、規模の経済を追求した大量生産により、飛躍的な成長を遂げて来たといえます。


そこには技術者による弛まぬ改善努力の末、世界一の生産効率を誇る迄になっています。
そんな製造業のノウハウも情報技術の進展により、根本から変容しようとしています。
膨大な生産データを人口知能で解析すれば、技術者が担ってきたこの分野を自動化することができ、どの製造業も採り入れることが出来るようになり格差がなくなります。


また、電子商取引や電子決済により集められた消費者のあらゆる購買情報を解析すれば、どの様な商品が売れて、売れない商品がどの様なものかが分かる様になります。今までは、これら人間の知見として蓄積されたノウハウが利益の源泉として他社との差別化を図る大きな要因となってきましたが、それが人口知能により汎用化されようとしています。


その様な中で、製造業は単にモノを製造するだけに留まらず、自動車産業におけるCASEやMaaS(=モビリティ・アズ・ア・サービス)のようにクルマを情報武装化させて、より移動手段としてどう消費者の利便性を高めるかというサービスに事業の重点を置き直しはじめています。これは自動車産業に限ってのことではありません。


一方、サービス業などの非製造業も、例えばタクシー会社がオリジナルのタクシー車輛を委託生産し、MaaSに参入するなど、サービス事業でありながら製造業と同じ様なことを行っています。その意味では、これからの時代、業界の垣根が低くなって行くことが予想され、如何に消費者の利便性向上に近付くかが重要な要素となる様に思われます。


第三次産業革命以前の工業化社会では、人間が機械に足りないところを補っていた社会ということが出来ますが、これからの社会は人口知能による機械のオートメーション化が進み、人間がより開放される様になると思います。それは、人口知能が人間を超えるという意味ではなく、人間はより共感力や創造力といった部分が大切になって来るでしょう。


いまの社会を見ていますと、時代の流れにそぐわない新たな部分が見受けられるようになっています。それは人間が日々の生活をして行く上で、苦痛と感じる部分です。
例えば、会社までの往復の通勤時間は苦痛以外になにものでもありません。また、宅配荷物の急増にともなう運転手需給ひっ迫は、運転者にも会社にとっても苦痛でしょう。


そういった苦痛と感じる部分が情報技術などによって変革されて行くものと思います。
テレワークによって自宅やサテライトオフィスで仕事をすることを可能としたり、自動運転を利用した宅配便の検討をはじめるなど。空を飛ぶ宅配便などというものも、急に現実味を帯びてきています。


技術の進歩は早まっています。それにともない人間は叡智を振り絞って生活が豊かになることを追い求めて来ました。歴史を振り返れば三種の神器と言われる、冷蔵庫、洗濯機、テレビの製品化は、私たちの生活様式まで変えています。自動車の発達は、産業のあり方まで変革しています。


そして、情報や通信といった技術革新により、再び時代が大きく変わろうとしています。
今までは物質的な豊かさを追求する時代であったと思いますが、モノが満たされたいま人間の精神的な豊かさを追求する時代になるのでしょう。人々が日々の生活の中で苦痛と思われる点については、私たちが自らの手で是正して行く時代でしょう。


私たちは社会の枠組みの中で生活をしていますが、現在の枠組みに捉われることなく、個々人が良いと思う方向へ一歩ずつ時代に合わなくなった部分を直して行けば良いのではないでしょうか。その結果として、確実に世の中は変わり行くものだと思います。
私たち一人一人の気付きや、ほんの少しの行動が大切なんだと思います。


その際に、各々の人が社会がどの様にあるべきかの夢を描き、そして、それを実現して行く為に自らがどの様な役割を担うのかという自問自答は必要だと思います。
それでこそ、この社会を私たちが主体となって創り上げていると言えるのではないでしょうか。時代が大きく動く、素晴らしい時期に差し掛かっていると思います。


今日もありがとうございました!
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