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社内副業制度!

皆さん、おはようございます!
ポストモダニズムとは、近代主義を超えようとする立場の思想であり、近代科学の前提を疑うところから出発しています。原子力の脅威、環境汚染、経済格差など様々な問題に直面するなかで、これまで私たちが追求してきた真実を疑い、見直して行くことが必要でしょう。



全社横断で社内での副業を浸透させる動きが広がっています。KDDIでは3年間で約700人が社内副業制度で二刀流となって、働き手、本業部署、副業部署のそれぞれが活性化しており「三方よし」につながっています。終身雇用などの日本型雇用は転機を迎えており、組織の垣根を越えた「疑似転職」により働き手のキャリア選択肢を広げ意欲を高めてます。


会社から見た場合に、社外での副業よりハードルが低く、人財育成モデルとしても普及するものと考えられます。産業界では昔からプロジェクトを複数部署兼ねる例はありましたが、それは本人の希望ではなくあくまでも会社からの一方的な命令です。社内副業制度は、本人が能動的にキャリア開発を行っていくという意味ではモチベーションも高まるのでしょう。


会社のメリットも副業部署では、他部門の人財や新たな視点を生かせるという利点があります。本業部署では、所属部員がリフレッシュし、副業で得た知見や人脈を活用できる効果が認められるそうです。人財の獲得で、社内副業を通じて各職場が魅力を競う循環を生み出すことが出来れば、全社の働きがいを底上げする効果も期待できるのではないかと思います。


パソナグループは2022年度に新入社員が本業と別の業務を兼務する「ハイブリットキャリア採用」を導入してます。もともと希望者に社内副業を認めていましたが、2020年から兵庫県淡路島に本社機能の一部を移転し組織変革を行う中で、早くから複眼的な視点や変化への対応力を育むことを狙いとしています。総合職採用100人が副業に従事してます。


海外に目を向ければ、米グーグルが社員に就業時間の2割を個人プロジェクトに充てることを認める「20%ルール」を導入し、多くの新規サービスの原型が生まれているという逸話もあります。社内副業は異なる職務を同時にこなし、社員の希望を叶えやすくする点で共通しています。異なる知見を持つことでアイディアを組み合わせ変革の可能性が高まります。


キャリア選択肢を広げる仕組みとして「社外」での副業も注目されています。社外副業を容認する会社は増えてるものの、未だ45%の会社が自社業務に専念させたいなどの理由から社外副業を禁止している実態があります。現実的な課題として、条件に合う社外副業を見つけるのが難しかったり、労務管理が煩雑になるなどの解決していくべき理由も存在します。


まだまだキャリア形成に受け身の日本の働き手にとって、気軽に他業務にチャレンジできる社内副業との相性が良いと言えるのでしょう。人財不足が恒常化するなかで、会社側も社員の知見が社外に流出しないなどのメリットも大きいと考えている様です。柔軟なキャリア開発が出来る会社は、働き手の目から見ても魅力的と映り多くの人財を惹きつけるでしょう。


副業を社内で行うか否かに拘わらず、日本における自己のキャリア形成に対する意識を高める必要があると思います。会社から宛がわれた仕事を効率良くこなす事に慣らされてしまった働き手にとって、自分自身が本心から遣りたいと思う仕事に取り組んでいくことが本来のキャリア形成のあるべき姿であり、その躍動感によって日本の未来が形づくられるのです。


今日もありがとうございます!
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