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新たな事業を生み出す!

皆さん、おはようございます!
今日は松本で朝を迎えています。
ここ松本も秋が訪れている様で、日中は暑いのですが、朝夕は寒いくらいです。
陽の出の時間にはまだ早い様で、辺りは白みはじめて来ました。



ソニー、ホンダ、京セラ、セコム。。いずれの会社にも共通しているのは、戦後に創業した企業であり、日本的経営ともいわれる独自の経営システムを生み出し、戦後の日本の経済を牽引してきた企業群です。翻って、いまの時代にはこれらに続く、これからの時代を牽引する事業は生まれてこないのでしょうか。


戦後の日本は、海外諸国に比べて経済が遅れており、先行する見習うべき事業が海外に多くあり、それを見よう見まねに日本に持って来たということが出来ます。
それに比べて、現代の日本の経済はどの企業も諸外国の企業に比べて見劣りすることのないトップランナーとなり、海外に模倣すべき事業は見当たらなくなっています。


むしろ、情報通信技術革新とも相俟って、モノとしての製品そのものの価値よりも、それを使用する価値に価値を見い出そうと消費者意識も変わり、時代の大きな変革期を迎えるに至っています。その様な時代的な背景の中で、無から有を生まなければならない新たな事業創出は、リスクも高く、そんなに簡単なことではないと受け止められると思います。


一方、戦後生まれの活力のあった企業群も、終身雇用を前提とする新卒一括採用、年功序列の昇給・昇進、総合職を重視した人材育成という、自社の組織文化や方法論を共有する人材を長期的に育成する日本的経営により、逆に様々な弊害をもたらすようになっています。変革に必要な挑戦やリスクをとる気概を損ねていると言えるでしょう。


このことは、一企業がというよりも、日本の社会全体が高度に複雑なシステムになってしまい、成熟してしまっているとも言えると思います。その様な社会的な状況の中で、見通しを立てにくい新たな事業を創出していくためには、どの様にすれば良いのでしょうか。新たな事業(=しごと)を生み出し続けなければ社会の活力は生まれて来ません。


本来、新たな事業(=しごと)を生み出して行くことこそ人間の英知であり、経験や知識といった五感で蓄積された暗黙知をフルに活用して踏み出して行かねばなりません。それは企業の内側、外側であるに拘わらず、この社会に生きる私たちに課せられた役割なんだと思います。大上段に構えることなく、自分に出来る小さいことから一歩ずつです。


最近、人材紹介会社各社の新卒採用において、新たな事業を手掛けたい人財に対して特別採用枠を設けている企業が増えている様です。採用面接時に自らの事業構想をプレゼンし採用されると、最大1億円の事業資金を提供してくれるというものです。企業内で新規事業として立ち上げても良し、グループ内ベンチャーとして別会社化しても良いそうです。


この様な特別採用枠を設ける背景として、いまは人材採用難でどの企業も好業績をキープしている様ですが、景気の波に左右されやすい業態であるため、事業の多角化を進めたいという理由があるそうです。自社内からは、なかなか新規事業のアイディアが生まれ難い文化であるから、苦肉の策として考え出された新規事業創出方法だと思います。


新卒採用に限定することはないと思いますし、人材紹介会社という業界に拘わらず、様々な業界に広がって行くものと思います。スタートアップベンチャーが大手企業と連携し、大手企業の持つ事業資源を活用しながら事業化を進める事例も増えています。その様な中からCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)なども生まれてきています。


今まで、スタートアップへの資金の出し手といえば機関投資家であるVC(=ベンチャーキャピタル)と相場が決まっていましたが、いまは一般企業がスタートアップ企業との資本業務提携により新たな事業を創出しようという機運の中からCVCが増えています。
更に最近ではSVCというスタートアップによる出資まで増えている様です。


SVCとは、株式を公開したばかりのスタートアップ企業が創業したばかりのスタートアップに出資をすることを言います。自らが立ち上げて来た事業への目利き力に期待して、大手企業が資金を提供する事例も増えています。確かに、大手企業が組織風土や文化が異なるスタートアップに直接出資するよりも成功する確率が高まりそうです。


ここ最近だけでも、新たな事業を創出することに向けた社会の環境も大きく変わっています。やってみて上手くいかないのであれば、知恵を出して上手くいく様に改善すれば良いのですね。個人であっても、大手企業と協働するなど、リスクを最小化する方法はいくらでもあると思います。小さく産んで、しっかりと育て上げるということでしょう。


今日もありがとうございます!
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