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日本の豊かな風景!

皆さん、おはようございます!
今朝は4時前に目が覚めました。まだ外は夜のしじまという感じです。
先月のこの時間でしたら、既に明るくなっていますが、確実に季節が移り変わってます。
今日は、これから朝一番の列車で松本へと参ります。



いまの日本の社会を見渡しますと、あらゆる社会の仕組みが縦割りとなっていて、横割りの繋がりが希薄になっている様に思えます。あまりにも縦割り意識が強くなり過ぎますと、社会が硬直してしまい新たなことを生み出す力が弱まってしまうでしょう。
人々が擬制された社会システムの垣根を超えることを求められていると思います。


いまという豊かな社会文明の中で、多くの人が物量的に満足していますが、精神的な豊かさに物足りなさを覚えているのではないでしょうか。第一次産業革命が150年余り前に興きていますが、それまでの社会はのどかな田園風景の広がる世界であったのではないかと思います。それ以降、世界各国、工業化への道をひた走って今に至っているわけです。


工業化の道を進むことにより、人々は様々な利器を手軽に手にすることが出来るようになり、どれだけ暮しが豊かになったことでしょう。供給サイドに目を向ければ、その過程で資本主義を確立し、多くの供給者が株式会社という枠組みの中でモノづくりに勤しんできました。消費需要の拡大にともない巨額の資本を得て、巨大化してきた経緯があります。


経済合理性を追求してきた企業は、その過程でピラミッド型のヒエラルキー組織を作り上げ、そこで働く人々を分業体制へと導いています。企業だけに留まらず、官僚機構、行政府などあらゆる営みが縦割りの巨大な組織へと向かわせて来たと言えます。分業体制は組織として一見効率的に見えますが、ある時は人間に苦痛すらもたらします。


これだけ社会にモノが満ち溢れますと、さすがに消費者も満腹となってしまうことが否めません。更に日本は人口減少という課題が控えており、今後、消費が大きく改善することは望めないと思います。企業は、いままで供給してきたモノが今までどおりに売れなくなってきていますので、自らの組織システムが機能不全を起こしはじめるでしょう。


ピラミッド型ヒエラルキー組織が健全に機能してきたのは、組織として成長という規模拡大の栄養素があったからです。そこで働く人々は、昇進、給料UPというモチベーションがあったから、それをバネに分業化された効率的な仕事を甘んじて受け入れていたということが出来ます。それが出来なくなれば苦痛をともなうというのが現実だと思います。


情報・通信技術革新により20年余り前からインターネットが普及しています。黎明期の頃は、それがどの様に私たちの生活の中で活かせるのか不明瞭であったことが思い出されます。事業としてはプロバイダ、ポータルサイト位しかなかったものが、いまでは携帯電話と融合し、SNS、シェアリングエコノミーにまで広がりを見せています。


これは、事業者の努力による偶然の結果ではなく、人々による主体的な選択の結果なんだと思います。私たち生活者が、新たに発明された利器を使い、手軽に人と人が繋がっていくことを望んだからに他なりません。最近ではネットで繋がるのみならず、各地域でリアルに繋がるワークショップが盛んに開催されています。


もともと戦前位前までは、社会がいまほどしっかりとしたシステムになっていませんでしたので、地域、会社などで人々は緩やかに繋がっていたものと思います。商店会、自治会、隣近所両隣での井戸端会議など。。現代は、それら人間同士がコミュニケーションを持つ機会が極端に減っていると思います。


それを補うかのように、人々は情報・通信技術を手にして人間同士のコミュニケーションを図ることを選択していると言えます。息苦しい、会社での労働から解き放たれて、自由に人々と交わりたいというのが、人間の基本的な心理なんだと思います。人々が交流することにより、新鮮な英知を受取り、自らも英知を創出し、豊かな気持ちになれます。


いまの文明を歴史を遡って修正することは出来ません。いまという現実の中で、人々はより良き方向へ社会を導いていくことでしょう。個々人としては様々な感情、思いがあると思います。それが社会の意思として総体になるには一定の時間を要するものでしょう。ちょうど巨艦が舵を切っても、実際に船体が旋回するのに時間がかかる様に。


資本主義は個が各々経済合理性を追求する結果、行き過ぎた縦割り社会をもたらしていると思います。誰しもがそれに気付きはじめています。私たちの暮しを豊かにするためには、職場でも、プライベートでも、もう少しコミュニティ(=横との繋がり)に配慮した方が良いのかもしれませんね。もちろん、総体としての企業も。。


今日もありがとうございます!
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