誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

地域金融機関のイノベーション!

皆さん、おはようございます!
いま振り返れば、半年間もの時間を費やし苦労して産業カウンセラーの資格をとりましたが良かったと思っています。カウンセリング理論を学び人間が成長するプロセスを理解することが出来ましたし、仕事でカウンセリング実技の傾聴手法を活かすことができるからです。



メガバンクと異なりどの地域金融機関(=リージョナルバンク)も、メガバンクほどのスケールメリットが享受できないため、経営統合により少しでもスケールメリットを享受する方向に動くか、まだ充分に応え切れてない地域に必要な支援サービスを提供し付加価値を高めていく方向かに、目指すべき方向が二分しているようです。その何れが正しいのでしょう。


スケールメリットを追求するとは言いましても、たかだか2、3のリージョナルバンクが統合したとしても、迫りくるデジタル・ディスラプション、シンギュラリティ、人口減少を前にしては、未来永劫、時間の経過とともに経営統合を行い続けなければならなくなるでしょう。しかし、経営統合を行うとしても企業文化などソフト面を考慮すると限界があります。


一方、地域に根差し未だ応え切れていないお客様のニーズに応えていくことは、金融事業に拘ることのない事業に転換することを意味しており、地域社会や地域経済の活力を高めることになりますので、リージョナルバンクとして本来あるべき姿だと思います。例えば、山梨中央銀行は、JTBと連携して県内に埋もれた観光資源を開発する観光事業に参入します。


石川県地盤の北國銀行は、お客様本位の経営を行い常にビジネスモデルを進化し続けることで、地域とともに発展させることを目指し、「次世代地域総合会社」として新しいリージョナルバンクとしてのモデルへの転換を図っています。これまでの金融事業が片方のエンジンだとしたら、もう一方のエンジンとして地域支援事業を掲げる双発旅客機の様なものです。


現在検討している会社の機能として、①法人コンサルティング機能、②個人コンサルティング機能、③カード機能、④リース機能、⑤システム機能、⑥商社機能、⑦ECサイト機能、⑧人材紹介機能、⑨BPO機能、⑩サービサー機能、⑪エクイティファンド機能、⑫投資会社機能などが検討されています。既に営んでいる付帯金融サービス事業も含まれています。


これら検討中の機能の内、コンサルティング機能、商社機能やECサイト機能は面白いと思いますが、コンサルティング機能は単なる御用聞きではなく、やはり法人コンサルティングであれば出口をどこに見出していくかだと思います。その意味では、新しい地域ビジネスを創出していくべく、中小企業の事業再構築やスタートアップへの支援などが考えられます。


ただ知識やノウハウを提供するのみの法人コンサルティング機能に留まらず、商社機能と統合して新しい地域ビジネスの流通に絡んでいっても面白いでしょう。また、エクイティファンド機能や投資機能を活用して後継者のいない中小企業の事業承継にも絡むこともできるでしょう。最近の商社は、業界再編を行いながら事業会社の経営にコミットしてるからです。


ECサイト機能なども同じようなことが言えます。代金決済はカードで行うことが殆どでしょうからカード機能を絡ませる必要があります。それらに共通することは、ヒトやモノが動けばその裏ではお金が動くということです。その両面を木目細かく情報システムを活用してマネジメントしていく次世代地域総合会社が、地域でリージョナルバンクに求められます。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する