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中小企業の価値創造経営!

皆さん、おはようございます!
経営者は自ら事業を起こし営んだ経験を持つべきだと受け止めています。特に中小企業においては。良くありがちなのは、2代目、3代目経営者が自ら起業経験もなく配下に実務を丸投げしてしまっているのを見かけますが、実務がないと経営判断が出来ないものなのです。



中小企業は毎年の業績が黒字であったか赤字になってしまったかに終始してしまいますが、これからはちゃんと企業価値を高めることに意識を向ける必要があると考えています。企業価値経営は、株式を公開している大手企業の専売特許だから中小企業には関係ないと無関心を装ってはいられない時代になると思います。量ではなく質が求められる時代だからです。


中小企業にも事業承継などM&Aが他人事でなくなっていることもあります。自らの事業が社会に受け入れられているのなら安定した売上を享受することができ、利益も出て来るものだからです。企業価値と結び付けて考えるなら、厳密には利益ではなく余剰キャッシュインフローということになります。ヒト・モノという資源を取得した原価以上の付加価値です。


余剰キャッシュインフローという付加価値を生んでいないということは、取得原価に見合わない売上に甘んじているからであり、それはお客様から商品の価値を認めて貰っていないからです。代替する競合商品の生産効率に負けてしまっていることもあるでしょうし、そもそもその商品の付加価値を認めてくれるお客様に出会っていないということもあるでしょう。


事業を行うということは、ヒト・モノ・カネという経営三要素を活用して、自らの商品を提供するために費やす取得原価以上の値付けが出来なければ付加価値を生み出していないことになります。商品の販売価格というものは結果的にお客様側に委ねられることになります。
もちろん時代の流れとともにお客様が必要とする商品も移り変わることに留意が必要です。


だからこそ経営者は、自らが捉えた事業領域において飽くなき情熱を傾けることが必要であり、トライアンドエラーを繰り返しながらお客様が欲している商品に近づいて行くしぶとさが不可欠です。それ以前に、経営者にとってその事業領域に身を置くことが寝ても覚めても楽しくなければなりません。その位の意志や思いがあれば何れ事業を成功に導くでしょう。


だからこそ経営者にとって、その事業に傾ける意志を客観的に可視化できていることが大切なのです。その根っこの部分が曖昧で揺らいでいては、どの様なビジネスモデルに裏付けられた事業展開をしていくのか事業ビジョンを描くことも出来ないでしょう。それは社会との関わりの中で、どの様な価値を提供すべきか自ら存在意義を明確にすることでもあります。


そして、その経営者の事業ビジョンや事業の存在意義に共感する仲間たちと共創することによって正の循環ループを描くことが可能になります。その為には、その仲間たちも自分自身の生きる目的を知り得ていることが必要となるでしょう。各々が成し遂げたい価値を共有することによって、初めて事業がパワーアップし付加価値を最大化することが出来るのです。


これまでの企業価値経営は、カネの面からそのコストを上回る余剰キャッシュインフローを得ることばかりに目を奪われ、財務構造的に資本コストを下回る事業や資産にばかり焦点が当っていました。しかし、これからの企業価値経営は、どうしたらそれを上回る事業を創出できるかというプロセスに着目する必要があります。だから、企業価値創造経営なのです。


今日もありがとうございます!
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