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コンサルビジネスの転換方法!

皆さん、おはようございます!
久し振りに貸借対照表と損益計算書からキャッシュフロー計算書を作成してみました。キャッシュフロー計算書を作成する為にExcelシートを利用してますが、細かい数字の転記に老眼でかすんだ目をこすりながら四苦八苦。預金残高がピタッと一致した時は爽快です。



きらぼし銀行が医療・介護分野のコンサルティングを手掛けるシーズ・ワンへ出資を決めたそうです。きらぼしグループで総額約5億円を出資し、グループ全体のシーズ・ワンの株式保有比率は約11%になります。これだけ見て不思議に思ったのは、なぜコンサルティング事業に5億円もの資金が必要なのでしょう。しかも、資本金は約50億円と推計できます。


シーズ・ワンは、高齢化社会の進展による医療・介護需要の増加を見据え、経営状態の悪化や後継者不足に陥る地域の中小病院の再生や承継を支援するそうです。これまでコンサルティングビジネスに専念していた同社としては、これから病院や老人ホームなどの経営や運営を手掛けていく方針です。これまで蓄積したノウハウを活用し実業へ転換するのでしょう。


各病院や老人ホーム等が抱える医療事務等のバックオフィス業務をセンターへ集約し、デジタルトランスフォーメーション(=DX)システムの構築を行うとしていますから、その様な設備投資への必要から第三者割当出資を募っているのでしょう。きらぼし銀行や同行グループの他にも東急不動産ホールディングスなども別途、シーズ・ワンに出資するそうです。


きらぼし銀行の取引先にも医療・介護分野のお客様がいることでしょうから、業績不振になったお客様や後継者不足に陥っているお客様に対して、シーズ・ワンが持つ医療・介護向けノウハウは魅力的でしょう。また、東急不動産にしても医療・介護分野は立地産業として不動産が不可欠になりますから、建物の建替や不動産を切り離し運用する需要も見込めます。


コンサルビジネスは情報ビジネスだと言うことが出来るでしょう。その経営ノウハウをそのままコンサルとして提供するビジネスモデルは最もオーソドックスであるということが出来ます。そのノウハウを活用してビジネスモデルを転換することも可能です。その知見を業務を代行するサービス業としても活用できます。それが今般のシーズ・ワンの試みでしょう。


その先には、シーズ・ワンが病院・介護施設の経営や運営することも可能でしょう。医療法などの制約がありますので、既存の病院や介護施設と連携することが考えられます。医療行為や介護サービスは各々の専門家に委ね、経営や運営といった業務を同社が司れば良いでしょう。また、施設の不動産を切り分けることも考えられ、不動産運用ビジネスも出来ます。


少し話しを飛躍させますと、これから病院や介護サービスといったビジネスで創業したい方
々もいるでしょうから、それら創業者に対しノウハウを提供することが可能でしょう。また
、きらぼし銀行などの特定の専門分野への融資審査やモニタリング業務に不可欠な目利き力を補完すべく、銀行代理業に参入しても面白いのではないのかと思いますが如何でしょう。


ビジネスの基本は一人称であり、そのビジネスを行おうとうする人の知見やノウハウが原点となります。そのノウハウを素のまま提供すればコンサルでしょうし、他の何かの経済事象に化体すれば実業になります。逆にいえば、どの様なビジネスでもそのビジネスを始めようとする創業者にそのビジネスの専門的知見やノウハウがなければ始らないのは明らかです。


今日もありがとうございます!
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