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ドーナッツ経済!

皆さん、おはようございます!
どうしてGDPを成長させ続けなければいけないのでしょう。それは大量生産大量消費時代の規模の経済を追い求める捉われではないでしょうか。果たして物量的な富を増やすことが本当に人々を豊かにするのでしょうか。それより、もっと精神的な充足感が大切でしょう。



「ドーナツ経済」という概念をご存じでしょうか。従来の成長依存から脱却し、限りある地球上の資源の中で、全ての人が幸福に暮らす社会を築き上げることを目標とするという経済モデルをいいます。ドーナツ経済学は、英オックスフォード大学の経済学者ケイト・ラワース氏が2011年に提唱した新しい経済の概念です。循環経済と同義だと受け止めてます。


自然環境を破壊することなく社会的正義(=貧困や格差などがない社会)を実現し、全員が豊かに繁栄していく方法論で、そのビジュアルイメージから、私たちに身近で想像しやすいドーナツと名付けられた経緯があります。ドーナツの食べられる部分の範囲(=人類にとって安全で公正な範囲、環境再生的で分配的な経済)内で生活していこうという考え方です。


ドーナツより内側(=中心)の空洞は、エネルギーや水、住宅など、人々が暮らす上で必須のものが欠乏している状況を示しています。国でたとえると、インフラの行き届いていない途上国の様なものです。その不足を埋めることにより、社会基盤をドーナツのリング部分に引き上げることを目指します。資源や社会インフラなど持続可能な整備が必要になります。


ドーナツの外側は、地球環境に過負荷がかかっている状態を示しています。急激な工業発展による大気汚染、海洋汚染、気候変動などが起こっているということを意味してます。こちらも、従来の大量生産・大量消費のモデルから、循環型の経済モデルに変えることで、ドーナツのリング部分に引き戻すようにする必要があります。要は均整のとれた循環経済です。


ドーナツの真ん中のように社会的基盤が不足をすることなく、かといって資源全体の利用量が、環境限界である外側の円を突き抜けることもない均衡のとれた状態。それがドーナツ経済学の目指すところなのです。なにやら理想的に聞こえる経済論理ですが、いまや新環境政策とも呼ばれサーキュラーエコノミー(=循環型経済)と共に世界的に注目されています。


そもそも人類の繁栄とは、生活そのものが豊かになることを指しています。誰もが自分の「
尊厳」を保つことができ、やりたいこと、なりたいものを選べる「機会」が与えられる。一人ひとりの潜在的な能力(=健康や創造性など)を引き出し、信頼できる人々の「コミュニティ」と地球の限られた資源内(=ドーナツ)のなかで幸福に暮らすことが出来るのです。


確かに人々は多くの収入を得ることによって、他の人を助けたり、社会的に認められたり、地域のコミュニティに関わったり、興味のあることを学んだりしているほうが幸福度が上がるという研究結果もあります。繁栄している時は、経済が成長するかどうかは関係ないでしょう。とりわけある程度経済が成熟した先進国では、成長が止まるのは致し方ない事です。


さて、この経済理論としてのドーナッツ経済を広める為にはどうしたら良いのでしょう。アムステルダム市の様に、強いリーダーシップのもと既に導入されている地域もあります。私は、既に社会はドーナッツ経済に向かっていると思います。人間には持って生まれた審美眼があり、特に暮らしの大部分を占める「仕事」を通して自己表現することが大切でしょう。


今日もありがとうございます!
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