誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

会社の成長段階!

皆さん、おはようございます!
病院に通院していますと、あたり前の様に薬を処方され飲んでいますが、本当は人間にはきちんと身体を整えていれば自然に治癒する力が備わっているものと思います。それを対処療法的に薬で治そうとすると、やはりどこか身体のメカニズムに支障を来すものと思います。



多くの中小企業に関わっていますと、社員が30人前後になりますと会社の運営を組織立たせて行かないと運営に支障を来すようになるものと感じます。組織化するとは、それまで属人的に一人何役もこなしながら結果として会社を回していくことから、ある程度の役割分担をしていく必要があるということです。どこまで効率性を求めるかは考えどころでしょう。


人には得手不得手がありますし、時間にも限りがありますから、個人に備わっている秀でた部分に傾注し、その能力に時間をかけて更にその秀でた部分を伸ばして行った方が本人のためにも、会社のためにも良いことは明らかだと思います。しかし、だからといって余りにも効率化し過ぎてしまい、自らの役割としての業務を細分化し過ぎてもいけないのでしょう。


日頃、大手企業が持つピラミッド型階層組織が時代にそぐわなくなっている指摘をしていることと相反することを述べていますが、会社組織というものは適度なゆるやかさがあって丁度良いのでしょう。中小企業の様に組織がなくては持てる力が分散してしまいます。大手企業の様に歯車化し過ぎても人間が持つ暗黙知を生かせず創造力を発揮し切れなくなります。


そこで働く人に焦点をあてると、中小企業の場合は一人何役も業務をこなす必要に迫られ、必ずしも自分の得手としない仕事も行わなければなりません。会社のことが大局的に俯瞰できるという点に置いては大切なことなのですが、持てる個人の力が分散してしまい一つの専門能力を高めることが難しくなりがちです。やはり物事を捉える確固たる視座が必要です。


大手企業の場合は、中小企業とは真逆で専門性は身につけやすいのですが、その仕事が会社全体のどの部分を司っているのか、全体を客観的に俯瞰することが難しくなります。また、専門性とはいいましても、社会一般的に通用する専門性とは異なり、その会社固有の一業務としてのオーソリティという意味合いが強くなります。その点を認識する必要があります。


大手企業であれ、中小企業にとっても留意しなければいけないことは、そこで働く個人が自らのキャリアに対して明確な意志を持っている必要があることでしょう。これまでの様に、経済が右肩上がりで上がって行く時代ではありませんので、会社に寄り添っているだけでは
社会の変化について行けなくなります。良い意味で会社を利用する位の逞しさが必要です。


一定の領域の学問に裏付けられた専門性を最低でも1つ、可能であるなら2つ位の専門性を持って、深く考える力を養うと同時に、それを通して広く社会の動きを大局的に俯瞰できる視野の広さを持つことがキャリア形成にとって望ましいものと思います。その意味では、いまの時代においては一つの会社しか知らないというのは、極端に視野を狭めてしまいます。


その意味では、大手企業での仕事と中小企業での仕事の両方を知っていても面白いかもしれません。会社の成長段階に応じて、その様な軸足の定まった柔軟な人財を獲得することが出来れば、極端に属人的になることもなければ、歯車化することもないでしょう。「企業は人なり」と言われる通り、これからの社会に必要な人財を育てていく必要があると思います。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する