誰にも聞けない経営財務戦略!

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スタートアップの課題!

皆さん、おはようございます!
良い具合に身体や心の力が抜けていて、物事をフラットに受け止めながら対応することが出来ています。この感覚をこれからも持ち続けて行きたいのですが、忙しさに感けてしまいますとついつい力んでしまいます。その様なことがないようBGMを流すのも良いでしょう。



日頃、中小企業のことや中小経営者との関りについて記事にすることが多いのですが、今日はスタートアップについて触れてみたいと思います。意気揚々としている中小企業に対しては、あまり積極的に関与しなくとも自力で事業を回転しながら成長していくものです。それは事業に必要な条件が整っているから、中小経営者にそれなりの力量があるからでしょう。


そうでない中小企業や中小経営者は、やはり事業に対する意志、将来ビジョン、ビジネスプランにどこか無理があり自然体でないから、不必要なところでエネルギーを費やしてしまっており、なかなか業績が上向いてこないということが出来るでしょう。これがスタートアップですと、事業は白紙の状態といえば白紙なのですが、少なくとも起業者の志は必要です。


自ら事業をはじめるからには、何らかの社会に対して解決したいと考える課題や問題点を認識しており、それをここに至るまでの経験の中から見出すことが出来ます。まずは素朴な疑問として、なぜその事業を行いたいのか、過去にその事業に結びつく原体験を持っているのかなどの、質問を向けるようにしています。だいたい起業者の力量が理解できるでしょう。


そこまで起業者自身の内面が明確に整理できていれば、起業プロセスの半分は準備が出来ているのと同然です。結構、このプロセスは簡単なようで難しいのです。それは人間というものは潜在意識の中で日々の行動をしているものなのですが、それを顕在意識として整理するには、独り自問自答を繰り返しても出来ないかもしれません。対話が大切になる瞬間です。


さて、残りの半分は具体的に事業を推進していくことと、その事業に関わる事務作業をこなして行くことになります。スタートアップとして起業するからには、その事業に関する何らかの知見を持っている筈です。あとは将来ビジョンを見据えながら、それをどう段取りよくビジネスプランに落とし込んでいくかということになります。そして、実行するのみです。


ところがです。そのビジネスプランを実行する段階になりますと、そうでなくとも事業推進することに相当のエネルギーを費やさなければならないのに、会社の設立や各種届出、そして日々の業務で発生する請求業務や経理業務など、忙しいなかで不慣れときたらどんなにパワフルでエネルギッシュな起業者であっても、フラストレーションが溜まってしまいます。


事務方のスタッフを雇えれば、それに越したことはないのですが、起業したばかりで給料を払っていけるかどうか一抹の不安を抱えるものです。士業などの専門家に依頼しようにも報酬が高くてなかなか依頼する気持ちになれない。だから、起業者自ら自分達で事務作業を行うという堂々巡りになってしまうのですが、その様な状況では何時までも起業できません。


スタートアップの現実的な難しさだと思います。私の知人のスタートアップ4年目の起業者は、起業して半年こそは何でも自分で業務を行おうとしていましたが、運よくスタートアップ支援を行っているプロのアドバイザーと出会うことができ、会社の成長とともにパートタイムの実務家から専門的アドバイスを引き受けて貰えました。これも起業の運でしょうか。


今日もありがとうござます!
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仕事のバックボーン!

皆さん、おはようございます!
コロナウイルスを罹患してからもう1ケ月が経とうとしているのに、何か体質が変わってしまった様な倦怠感と鼻に罹った声が気になります。やはり40度もの熱を出した代償なのでしょうか。傷んだ身体を庇う様に精神的なテンポも少しばかりスローになった気がします。



若い頃の笑い話ですが、幾度となく転職活動をしていますが、知人の紹介ではなく自ら人材紹介会社等を利用して転職活動をしていると必ず言われたのが、仕事のバックボーンはなんでしょうか?ということです。彼らが聞いているのは「部署」なのですが、生憎、私は会社再建業務等プロジェクトで行う仕事に携わった経験が長く、彼らには理解し難いようです。


人材を売り込み当て嵌める側からすると、営業なら営業、財務なら財務、経理なら経理という分かり易い経験職務がないとオーダーメードの職務経歴書を書いて説明した所で、なにかモヤモヤするという感じなのでしょう。確かに、これまでのサラリーマン人生を振り返ってみますと、生涯一財務というどころか財務部という部署にすら所属したこともありません。


社会人になって初めての仕事が信用金庫の営業職だったのは分かり易いと思いますが、その後はディベロッパーでの事業開発だったり、事業管理だったり、更には会社再建業務に携わったかと思えば、事業企画という事業本部内の経営企画的な仕事に携わっています。ただし出来ることは幅広く、毎度おなじみの財務数字のみならず、法務や経理にも明るいのです。


しかも、ただ幅広い実務が出来ることに留まらず、なぜか結果的に経営陣や弁護士、会計士の傍に居ることが多かったため、経営や事業の分析や判断といったことの方が得意かもしれません。その経験を活かして未だ日本におけるM&Aの草創期にM&Aのアドバイザリー企業で仕事をした経験がありますが、苦になるどころか自分の思う様に力を発揮してました。


M&A業務を通して勉強になったのは、主に株式を公開している企業のトップに対して、M&A戦略を提案できたことと、それまでエクイティ(=株主資本)実務がなかったので、企業価値算定などを身に付けることが出来たことでしょう。それまでの経験を引っ提げて大手化学メーカーの経営戦略部にまるで落下傘で降下するかのように在籍したこともあります。


この時の金字塔は、やはり株価を3倍に上昇させ株価時価総額を4千億円余り上げたことでしょう。よく私のこれまでの仕事人生の集大成という言い方をしますが、主に財務や会計、法務の知識をもとに企業戦略のアドバイスを行うどころか、実際に中期3ヶ年経営計画を策定したり、それに基づきM&Aを実行したり、低稼働資産の有効活用を行ってきています。


全てのビジネスユニットについて、成長性と資本コストを基軸としたポートフォリオ分析により4つの事業象限に分類して、各々の象限に応じた事業方針に基づきM&A戦略や低稼働資産の有効活用戦略を経営会議に提案したのは懐かしい思い出です。一言自慢させて頂くとしたら、単なるマーケットを買う形のM&Aではなく事業開発型のM&Aを得意とします。


某大手外資系コンサルティングファームも舌を巻いていました。今これまでの経験を振り返っても、なかなか具体的職務として説明するのが難しいと思います。ただ申し上げられるのは判断力や応用力は人一倍高いかもしれません。その前提にあるのは分析力や構想力なのかもしれません。最近は年齢も年齢ですので中小企業のパートタイムCFOを名乗ってます。


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経営改善計画の本質!

皆さん、おはようございます!
最近、ネット銀行の利用者が急激に増えているそうです。若者世代がサブ銀行的に利用するだけはなく、給料振込口座としてメイン銀行として利用する事例が増えています。それは預金金利が既存銀行に比べ圧倒的に高いことや振込手数料が安いことに理由があるようです。



パートタイムCFOとして様々な中小企業の財務をお預かりすることが多いのですが、俗にいうコロナ融資がお客様の資金ニーズが明確にあるにも拘わらず、金融機関の融資量を増やす為の商品として使われていたという、考えられない一面が見え隠れします。融資を受けた中小企業側も、突如として湧いてきた余資によってタガが緩んでしまった現実があります。


金融機関側も中小経営者側も襟元を正しておかなければ、思わぬところで足下を掬われることに成りかねないので注意が必要でしょう。しかし、本当の意味で事業に対して性根の据わった経営者というものは、その様な浮利を追うこともないでしょう。どこまで行っても自らが実現したいと考える、志高らかに飽くなき追求を続けるものであることが理解できます。


その様な気高い経営者はほんの一握りであり、多くの中小経営者は日々の糧を得ることに精一杯であり、なかなか企業の将来ビジョンを定めるどころか、経営者自らが日々の獣道に入り込んでしまい、何のために事業を行っているのかを忘れてしまっているというのが一般的かもしれません。その違いは、経営者の資質ではなく、少しばかりの視座の問題でしょう。


どんな中小経営者であっても、当初は大志を抱いていたと思います。足下ばかりを見続けていれば誰しも目先のことしか考える余裕がなくなってしまうでしょう。その様な現実にありながら、少しの時間、目線を上げて自らの志を考える時間を持つことが大切なのです。そんなちょっとしたことが日々の暮らしの中で出来るかどうかが大きく差異となって現れます。


圧倒的多数の中小経営者は、混迷する業績の中で悪戦苦闘している訳ですが、そこから脱することが出来るか否かは、ほんの紙一重であり経営者の意識の持ち方ひとつで業績が劇的に変わるものなのです。それは、やはり経営者独り孤軍奮闘するよりも、経営コンサルタントや経営革新等支援認定機関の様な外部の第三者に入って貰った方が良いのかもしれません。


ただし、それら外部第三者機関の中には、公認会計士などの優秀な人財もいるのですが、確かに経営改善計画などの事業計画を作成することには長けているのでしょうが、それが第三者機関による思い入れや満足感を満たすことを目的に作成されているとしたら、大きく目的を逸脱していると言わざるを得ないでしょう。本当の解答は経営者の中にあるのですから。


確かに、埒の明かない中小経営者の不明瞭な事業方針に何時までも耳を傾けていたら、金融機関との関係の中で改善できる事業の改善も出来なくなってしまう、という声が聞こえてきそうですが、それは奢りだと言わざるを得ません。そもそも事業は、その経営者の人生そのものであることを忘れてはなりません。どこまでも、経営者の思いに理解を示すことです。


そうやって経営者の置かれた立場を考慮に入れながら傾聴を続けることで、やがて経営者自ら自分の思いに気付き可視化出来るようになるものです。そこまで出来れば、経営改善計画も半分出来上がった様なものです。10年後になりたい自分や事業のことを考えながら、それを具体的なビジネスモデルに落し込み、事業計画として取り纏めて行けば良いだけです。


今日もありがとうございます!
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