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ダイバーシティーとコミュニケーション技術!

皆さん、おはようございます!
これだけ毎日、暖かい春の陽気が続きますと気持ちが踊りますね。
もう先週の様な寒の戻りもないようですので本格的な春です。
この季節を待っていたかのように桜が満開です。



最近、ダイバーシティーが働き方改革の陰に隠れてトーンダウンしている様な気がします。ご存知だと思いますが、ダイバーシティーとは「性別や人種の違いに限らず、年齢、性格、学歴、価値観などの多様性を受け入れ、広く人材を活用することで生産性を高めようとするマネジメント」をいいます。


ダイバーシティーを導入することにより、有能な人材の発掘、斬新なアイデアの喚起、社会の多様なニーズへの対応といった狙いが背景にあります。働く人の多様化は成長戦略の柱であったはずですが、P&Gジャパンの調査によりますと、必ずしも上手く機能していないとの結果が出ています。


企業の本部長クラスですと6割以上が必要としていのに対して、部長級だと5割、課長級では半分を切るそうです。現場に近い層ほど「仕事が進まない」「成績向上に直結しない」「コミュニケーションの阻害になる」など、ダイバーシティーに対して疑問視しているそうです。


このボタンの掛け違いは、異質な人財が混在し、伸び伸びふるまってこそイノベーションが生まれる点を見落としていることが原因ではないかと言われています。米グーグルは、自社内で生産性の高いチームは、個性や異論、個人的事情を仲間い曝け出せる「心理的安全性」を備えた集団だったとの研究結果を公表しています。


多様な考え方を持つ人財を集め、固定観念と化した物事の考え方を違った角度からズラして見ることにより知の共創が起こり、新たな価値を創造することがその狙いとするメカニズムであったと思います。それ自体は間違っていないと思いますが、画一的な業務の中で多様性を許容する余裕が持てないでいることに原因があるのではないでしょうか。


ワールドカフェ、Café機能、ワークショップのあり方等と照らし合わせてみますと、そこにある共通した考え方は、必ず多様な考え方を受け入れるべく人の発言に対して否定的なコメントをしないという原則があります。一旦は、全ての意見を受入れて自分なりに考えてみる余裕が必要です。


そして、それが出来る様にコミュニケーションを図る場所や空間にも配慮して、リラックスできる環境を積極的に演出することも必要です。このメカニズムに照らし合わせますと、日常の業務に近くなれば近くなるほど、日々の忙しさに感けて、良好なコミュニケーションを築こうとする時間的な余裕がないのが現実なのでしょう。


これからは情報化社会であり、パーソナルデバイスを片手に個人でも世界中の誰とでもボーダレスに繋がって行ける時代です。産業界でもシェアード経済をはじめ、今までの枠組みの中では想像も出来なかいことが現実となり、それに伴い企業での働き方も大きく変化を遂げることが迫られています。


企業も今までの様な新卒を採用して育て上げるという日本的な雇用関係では遣って行けないことに気が付いていると思います。それでは社内での物事の考え方が画一的になり、新たな事業を創出して行くことが難しいからです。最近、大手企業がCVC(=コーポレートベンチャーキャピタル)に力を入れているのもその表れでしょう。


今までの様に規模の経済と効率性を重んじる企業の運営体制でしたら、そこには阿吽の呼吸的な部分を含めた効率性が尊ばれ、確かに突如として多様化いっても混乱するだけとなってしまいます。多様性を受け入れるためには、それなりのコミュニケーション技術といったものが必要となります。


これからの時代、このコミュニケーション技術も大切なビジネスリテラシーとなると思います。島国である日本は、歴史的に異文化の人とのコミュニケーションに慣れていないこともコミュニケーション下手として背景にあるのでしょう。企業がダイバーシティーを支持しているから遣るのではなく、働く者の必要性から率先して取り組む必要があります。


仕事と生活の垣根が低くなる中で、私生活においてもコミュニケーション力を高めることにより、より良い豊かな暮らしを創造することが出来るのではないでしょうか。
価値観や偏見など心の分野は扱いが難しいテーマではありますが、その分、挑戦のしがいもあるというものでしょう。


今日もご覧いただきましてありがとうございます。
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