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中小企業の社外取締役制度!

皆さん、おはようございます!
街中を歩いていますと、まだまだ大手スーパーマケットの躍進が目立ちます。バイイングパワーを効かせて売れ筋商品を大量に販売するビジネスモデルは、未だ有効なのでしょうか。需要の多様化が進んでいることを考慮しますと、オンラインストアの成長も進むでしょう。



非上場中小企業にもコーポレートガバナンスの観点から、独立社外取締役制度を導入すべきではないかとする論調があります。日本企業の大半が中小企業という実態の中で、実際に取締役会や株主総会を開催して記録に残し、経営に生かす企業がどの位あるのでしょう。確かに、取締役会などの主旨や意味を知らず、忙しさに感けて開催されない方が多いでしょう。


中小企業の大くがオーナー系のマネジメントやオーナー家の特異な不問律によって業績の停滞や衰退している企業も散見されます。せっかく良い製品やサービスを持つ中小企業が独善的運営体制で経営破綻してしまうのは、日本の経済発展にとって大いなる損失でしょう。だから一定規模の中小企業にも独立した社外取締役制度を導入せよというのも理解できます。


非上場である中小企業独立社外取締役には、オーナー若しくは代表取締役にきちんと苦言を伝えることができる人、正論を取締役会で発言できる人物が望ましいのでしょう。多くの中小企業は、日々糧を得ることに忙殺されてしまっており、コーポレートガバナンスどころか
、取締役としての陣容を整えることすら時間的にも金銭的にも余裕がない場合が殆どです。


ただし、だからといってオーナー経営者に経営に関わる全ての判断が集中してしまうことに危うさがあるのは確かです。また、中小経営者は大手企業経営者とは異なり、コーポレートガバナンスの必要性を認識していることは稀で、能力的にも現業の運営に終始することが経営者としての責務だと認識している方も多く、経営が何たるかを理解していないものです。


本来、経営者の役割として、大きく①事業に対する意思決定、②資金配分決定、③人材配置決定があると言われています。事業運営上のそれではなく、会社を経営する上での資源配分を司っているといっても良いでしょう。一般的な中小企業は、事業運営上のそれと経営執行上のそれをはき違えていることが多いと感じています。経営者として知見がないからです。


これからの時代は、自前主義で一社だけで事業を営んでいくのではなく、同じ目的を持つ複数社が連携しながら各社の得意領域を発揮していくことが必要になります。これぞ正しく、経営者が判断すべき役割だということが出来ます。しかしながら、それをどの様に事業として落し込んでいくべきかという知見を持ち合せている経営者は皆無といって良いでしょう。


正しい企業統治を行うことも大切ですが、それ以前の問題として中小経営者の能力を底上げする必要があると思います。経営者が財務諸表くらい読めなくては、羅針盤や海図を持たずして航海するようなものです。それを補う存在として社外取締役を置くことが一義でありその社外取締役が本質を踏まえて正論を語りながら、経営執行体制を固める必要があります。


その社外取締役は、中小経営者とともに①経営理念やビジョンを描き出し、それを実現すべく②企業が様々な契約行為の束として成り立っていることを理解し、③その結果として企業の経済価値が最も高まるように経営執行していく必要があります。それを頭で理解してることに留まらず、叩き上げの実務家として身に付け、いか様にも表現できることが必須です。


今日もありがとうございます!
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