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家庭用グリーン水素!

皆さん、おはようございます!
「蒼いノクターン」をご存じでしょうか。なんと私が生まれた2年後の1966年にポールモーリアが作曲してます。中学・高校時代に良く聴いていたFM東京のジェットストリームのイメージソングの様な曲ですが、今朝、ブログを書いた後に無性に聴きたくなりました。



パナソニックホールディングス(=HD)は、製造時に二酸化炭素(=CO2)を輩出しない「グリーン水素」を家庭で自給自足できる装置を2035年にも実用化する考えです。屋根などに設置し太陽光で水を分解して水素を作ります。一般家庭を想定した製造装置は世界でも珍しいそうです。エネルギーなどはマイクログリッドの方が効率良いと思っています。


そのせいか都市圏に設けられる供給拠点から運搬がし難い地方で水素の普及を後押しするそうです。確かに都市圏の場合、需要家が地域に密集しているのでスケールメリットを追求することも考えられますが、現在における発電拠点は地方からであり送電ロスを考えると、なんて非効率なんだろうと考えてしまいます。エネルギー政策は利権が絡み難しいでしょう。


太陽光発電にしても、一大発電拠点を地方山間部や平野に作る発想は、水力発電や原子力発電と代り映えしません。そうであるなら、もっとソーラーパネルの発電効率を高め、建物の外壁などに直接貼り付けられる様にすれば、個々の建物で自己完結するマイクログリッドを実現できるでしょう。規模の経済を追求することが必ずしも効率が良い訳ではありません。


今回のパナソニックHDが考案中の家庭用グリーン水素装置は、神戸大学と開発した技術を盛り込むそうです。特殊な光触媒に太陽光をあて水を水素と酸素に分解し、水素は貯蔵タンクに保存して必要な時に燃料電池に投入して発電する仕組みです。水素をエネルギー化しようとする動きは、EVが主力となる中でトヨタも水素による燃料電池車を開発しています。


家庭用グリーン水素の開発により、太陽光発電で自宅の電機を賄う離島や過疎地の利用者が
、太陽光が使えない夜間などでも発電できる様になります。経済産業省によりますと、家庭用燃料電池の設置台数は、2022年時点で累計46万5千台であり、その殆どが都市ガスで水素を作る燃料電池が主流の様です。きっとランニングコストが高くつくことでしょう。


現在の家庭用燃料電池は、価格低減のほか脱炭素燃料の普及などで設置台数が伸びることが予想されており、2030頃には300万台にする目標を掲げているそうです。純水を使用する工業用の水素製造装置の導入価格は、1時間あたり1立方メートルの生産能力がある場合で125万円かかるそうです。まだまだ技術的に確立されているとは言い難いでしょう。


その点、パナソニックHDの装置の価格は未定だとしていますが、現在の装置の3分の1の水準に下げることを目標にしているようです。その位の価格帯であれば住宅設備として十分に普及することでしょう。その結果、電力会社や瓦斯会社はどの様な位置付けとなるのでしょう。消滅することはエネルギー政策的に、政府がそれを良しとしないので生き永らえる。


その様な価値観を持っていては、新しい技術が育たなくなってしまうのではないでしょうか
。今般の家庭用グリーン水素の実用化により、経済的な波及効果は計り知れないではないでしょうか。日本という国全体で見た時に、エネルギーコストが格段に下がれば、そもそも原料調達の為に海外に流出していた貨幣が国内で還流することになることに留意すべきです。


今日もありがとうござます!
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