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私のバリューチェーン!

皆さん、おはようございます!
永守重信氏といえば、旧日本電産(=現ニデック)の創業者であり、停滞感漂う日本の企業の中で快進撃を続けているイメージが持たれています。自称、若い頃は信長タイプ、現在は家康タイプと分析していらっしゃいます。自分と同じタイプを後継者に据えたい考えです。



価値連鎖と訳されるバリューチェーンとは、企業の各事業活動を価値創造のための一連の流れとして捉える考え方です。原材料調達から製造、流通、販売、アフターサービスに至る個
々の活動で価値を創出してますが、企業が創造する付加価値は活動ごとに生み出された価値を単純に合計したものではなく、それらを全体最適化して生み出された連鎖する価値です。


こうした付加価値は、競合も模倣し難くなります。そのためバリューチェーンを分析することで、競合との差別化戦略や経営資源の集中戦略が検討しやすくなります。バリューチェーンと混同されやすい概念としてサプライチェーンがあります。サプライチェーンは、直訳すると供給連鎖という意味で、商品がお客様に届くまでの企業の事業活動を言い表してます。


バリューチェーンもサプライチェーンも、対象とする事業活動の範囲が同じです。サプライチェーンは商品やサービスがどのように供給されているかに焦点を当て、チェーンにおけるモノやお金の流れに着目して最適化を図ります。これに対しバリューチェーンは、チェーンのどこでどのような価値が創造されているかに着目し、企業価値創造の最適化を図ります。


このバリューチェーン、大手企業だけのものでなく中小企業の事業分析においても有効なのです。お客様の立場から見たときに、事業が持つ各機能のどの部分に付加価値があるのかを見極め、商品を提供するまでの価値連鎖の要するコストを勘案しながらメリハリをつけることが大切です。バリューチェーンもビジネスモデルと関わらせて検討することが必要です。


という私の中小事業を再構築するビジネスも、バリューチェーンで捉え直してみると大きくは3つのフェーズに分け捉えることが出来ます。第1フェーズは中小経営者の遣りたいことの棚卸しする段階、第2フェーズが企業の存在意義を明確にしてビジネスプランを描き出す段階、第3フェーズが具体的にアライアンス手法を活用しながら再構築していく段階です。


どのフェーズも中小企業の事業を再構築していく為には不可欠な機能なのですが、敢えて重要性のウエイト付けをしていくと、第1フェーズが50%、第2フェーズが30%、第3フェーズが20%という所でしょうか。第1フェーズから順番に進めて行くことが肝要であり何れかのフェーズをショートカットすることは出来ません。礎は第1フェーズになります。


また、第3フェーズについては、付加価値を最大限に引き出すべく働き手の人生の目的意識を明確化して貰い、キャリアデザインを定めるプロセスを付け加えたいと考えてます。働く個々の人生を通して実現したい夢をどの様に能力開発しながら実現していくかを考えて貰うのです。会社の存在意義に対してベクトルを共有できるか否かを見極める必要もあります。


約7年の月日を経て、この様なバリューチェーンを築き上げて来ましたが、これを企業外部からではなく企業内部に入り込みハンズオンで実行していきたいと考えています。中小企業の付加価値を高める企業価値創造経営を根付かせながら、一定の業界再編を当事者として行っていければと思います。合従連衡という考え方ではなく、緩やかな連携関係が肝要です。


今日もありがとうございます!
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