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理想的リスキリング!

皆さん、おはようございます!
私の知人に大手企業でマーケティング関連の仕事をしてこられた、昨年還暦を迎え第二の人生を歩む先輩がいらっしゃいます。現在は自ら培って来られた知見を活用し、個人事業主として活動されていますが、企業経営に関するリスキリングをされており立派だと思います。



新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くことをリスキリングといいます。ただし、日本でのリスキリングは、主に企業の人材戦略の一環として語られることが多く、今までは新入社員の採用などで行われてきましたが、近年はその重要性が認識され、政策的にも企業でもリスキリングの流れや取り組みが始まっています。


その主眼として置かれていることは、これまでの成熟した産業に位置する企業から、IT企業などこれから成長していくことが望まれる産業に人財が容易に移動できるように政策的に企業が対応を図り始めていることです。改正高年齢者雇用安定法の施行と相まって、70歳まで雇用確保することが努力義務となった大手企業を中心に取り組む動きが見て取れます。


40代半ばの中堅社員以降から人生の後半を見つめ直すべく、企業側があてがったキャリアコンサルタントの支援を受けながらリスキリングを行い、第二の新天地に移行させていく目論みです。自動車メーカーなどでは、自社製品の技術革新により同じ機能を持っていても、それがこれまでとは全く異なる新しい技術を身に付けさせるリスキリングも進んでいます。


ピラミッド型階層組織を前提とする企業においては、当然にして役職が上位に上がれば上がるほどポストが狭まるのはあたり前の話しです。中堅以降の社員がだぶついてくるのは組織制度を設計した時から分かっていたことでしょう。また、情報技術革新の速度が早まる中で
、ボトム層を構成する比較的若い社員にもIT技術を身に付けさせることは死活問題です。


いまの日本の社会が、いや海外においても同じ状況かもしれませんが、企業が主体の社会において第二の人生まで委ねてしまって良いのか些かの疑問が残ります。これからの時代を見越しますと、企業主体から生活者主体の社会に移り変わるのは自然な流れだと思います。その様に考えますと、本来リスキリングも企業が行うのでなく個人が自ら行うべきでしょう。


この辺にも、いまの日本社会の歪みが見て取れると思うのは私だけでしょうか。リスキリングの為に企業へ補助金を出すのでなく、個人にも支給すべきだし自らのこれからのキャリアデザインを描くために必要な支援する枠組みを広く社会に創っていくべきでしょう。一度は勤める会社から離れ、自分の偏った思考をシャッフルして将来を見つめることが必要です。


当然に第二の人生において会社に勤めることだけが選択肢ではないと思います。私益を満たすために消費者が欲するモノを考え、それを商品化して販売することだけが社会に求められている訳ではないはずです。失われつつある共益から求められる課題を事業を通して解決することも地域のために不可欠です。そこを補うために起業するということもあるでしょう。


考えてもみれば中小経営者というものが、自分の人生の思いや志を認識しながら事業を進めて行く存在であるとするなら、それは絶えず企業勤めする方々が第二の人生を考え続けることと同義だと思います。なにを為すか、どの様に為すかを考え続けることが生きるということではないでしょうか。それを独り考える必要もなく、その為のコミュニティも必要です。


今日もありがとうございます!
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