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空き家リノベーション!

皆さん、おはようございます!
GWもあっという間に過ぎてしまいましたが、いかがお過ごしでしたでしょうか。私は遠出はしないことを決め込んで、初日は2時間ほどカラオケで思い切り発散してきました。久し振りに「熱き心に」を歌いながら、学生時代の北海道サイクリングを思い出した次第です。



名古屋市が空き家や使われていない店舗をリノベーションして、賑わいの起点にする事業に乗り出したそうです。蔵の町並みを残す西区四間道(=しけみち)地区で補助金を支給し、第1弾となるリノーベーション店舗を4月に開業したばかりです。鍵を握っているのが、空き店舗をサブリース(=転貸借)で改築するという、全国でも珍しい方式を採っています。


この話題を耳にした時に、果たして行政主導でどこまで実効性を持たせることが出来るのかということと、空き家や空き店舗を改築してサブリースすることが本当にそんなに珍しいことなのかと疑いました。確かにこれまででしたら、まちづくりと言えば公共的な観点から行政の専売特許の様に思われてきていますが、本当にこれからも行政が主役なのでしょうか。


確かに、これまでなら公益と私益は明確な線引きがなされてますが、これからは公益でも私益でもない共益的な部分が大切な意味を持つ様になってくるでしょう。共益的な部分については、私権の調整が難しいから公共側に委ねてしまいがちとなってしまう慣習があります。また、公権側も安易に共益的な部分に踏み込めないことからエアーポケットになってます。


未だ地方に行けば共益的な部分が残っていますが、都会では良くて自治会が残っている地域なら良い方でしょうが、首都圏ではそれすら陰をひそめてしまい共益の部分をやむを得ず公共が肩代わりをしている場合が殆どではないでしょうか。例えばごみステーションの管理なんかが良い例だと思います。地方では当番制で民間が管理するのがあたり前となってます。


なぜ、共益的な部分を強調しているかと申しますと、共益的なコミュニティが無くなってしまいますと地域が殺伐とした所になってしまう以上に、人間というものは他者との関わりの中で自己を見つめ直しながら成長して行くものだからです。都会なら都会の会社という難しいコミュニティに四六時中も参加して疲弊しているんだという声が聞こえてきそうですが。


しかし、会社というものは営利を目的とした集団であり、金銭的な損得といった利害が絡んでしまいますので、究極的な私権だということが出来ます。共益的思考を忘れてしまった人
々にとって、そこに踏み込んでいかなければ規模の経済という単調な枠組みだけを甘んじて受け入れてしまう慣習から踏み出せず、一市民企業である会社の存続すらが危ぶまれます。


このことは、今日において会社の存在意義が社会から問われていることと関係がありそうです。また、究極的生きる目的が利他にあることにも意味があるものと思わざるを得ません。
一方、空き家や店舗という不動産業界が経済合理性に欠けると受け止め見向きもしないニッチな市場についても、サブリース方式を活用しリノベーションすることは当然のことです。


ドーナッツ経済の観点からも、まちのインフラを有効活用するのはあたり前のことであり、
今後の有望な市場だと思います。規模の経済しか追求できない大手企業には参入できない領域でしょう。シェア民家や店舗も織り交ぜながら、事業を興したいと考える人々に低廉リースを行いながら伴走支援し、まちビジネス全体の付加価値を高め帳尻を合わせるでしょう。


今日もありがとうございます!
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