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処方薬ネット販売!

皆さん、おはようございます!
工業社会から情報社会への転換が確実に進んでいるように感じています。工業社会では生産設備と人間の労働が乖離するプロセスだったと思いますが、情報社会は生産設備よりも人間の創造力としての知価に重きが置かれていますので、再び生産設備と人間が歩み寄ります。



俄かに処方薬ネット販売が日本でも現実味を帯びています。現政権が掲げるデジタル技術を使った規制改革に沿う動きなのですが、副業やジョブ型雇用を積極的に推進する厚生労働省の立ちはだかる壁をどう突き崩すかが一つのハードルになります。旧厚生省と旧労働省で時代の流れに異なる反応を示す動きに、未だ官僚機構として一体化が進んでないのでしょう。


調剤薬局大手が薬の処方以外で患者との接点を作るため、オンライン相談の構築を急いでいます。クオールホールディングスやアインホールディングスは対話アプリなどを通じて、薬の服薬指南や食生活相談などに応じるサービスをLINEを利用して開始してます。立地だけでなくオンラインの利便性や接客の質を高めて、「薬局」のファンを開拓する狙いです。


LINEはスマホ購入時からインストールされている場合が多く、高齢者でも利用が手軽であることからの対応です。今後はオンライン服薬指導もLINEでできないか検討しており
、順次機能を拡充する方針です。診療はあくまで医師の仕事ですが、日常的患者の健康状態を把握しておけば、適切な処方や病院での受診を促せることを企図しているとのことです。


一方、米アマゾン・ドット・コムが日本で処方薬販売への参入を検討しています。アマゾンでは、国内の中小薬局と組み、患者がオンラインで服薬指導を受ける新たなプラットフォームをつくることを計画しています。利用者は薬局に立ち寄らずに薬の配送までネットで完結できるようになります。店頭販売を重視する日本の調剤薬局ビジネスの転換点となります。


また、政府は風邪薬や頭痛薬などの一般医薬品をコンビニエンスストアで入手し易くするための議論を始めています。薬局が開いていない休日や夜間にコンビニで受け取ることが出来れば利便性が高まります。特にドラッグストアなどが少ない地方では恩恵が大きいと考えられます。ネットを介して購入した処方薬をコンビニで受け取ることも可能となるでしょう。


私自身も月に一度、掛かり付けの病院に通い、いつもの様に調剤薬局に趣き決まった処方薬を手にして帰りますが、その為に半日が潰れてしまう不便さを感じています。それどころか街中の調剤薬局はどこに行っても非常に保守的でサービス精神が欠片もないと感じます。薬剤師という職業柄やむを得ないことなのかもしれませんが、時代の流れに逆行しています。


特に毎月調剤薬局を訪れる度に感ずるのは、薬剤師の定着率の悪さではないでしょうか。調剤薬局といえば個人事業者が多いことから、専門職薬剤師との間で人間関係の摩擦が起きやすいのかもしれません。その点、大手ドラッグストア系の調剤窓口の店員(=薬剤師)は、とても愛層が良くサービス業であることを感じることができ顧客の立場として満足します。


何れにしましても処方薬のオンライン化が現実のものとなるためには、医師による診療のオンライン化と併せて考えて行かなければならない問題だと思います。診療のオンライン化に積極的に取り組む医師でなければ、電子処方箋への署名もできないでしょう。それ以前に電子処方箋に署名をするために資格が必要であり、それが医師全体の6%に留まっています。


今日もありがとうござます!
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