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これからの観光産業!

皆さん、おはようございます!
もう20数年前に知り合った旅客機のパイロットを目指す2つ年上の先輩がリージョナル航空会社のNo.2にまで登り詰めています。地方銀行出身の先輩は、パイロットになりたい一心で、その頃にはまだ珍しく自費で事業用ライセンスを取得し自分の夢を叶えています。



わが国の観光事業といいますと、団体旅行で各地の風光明媚な絶景地、史跡名勝地を訪れるのが一般的と考えられて来ています。それがこの20年間位の間に個人旅行が主役に移り変わっていますが、旅行会社のツアーパンフレットなどを見ると訪問する観光地は従来とあまり変わり映えがしない印象があります。ただ道中の移動が個人か団体の違いだけの様です。


なんと言いますか、観光客を受け入れる観光事業者側の方が人工的に造られた観光資源を強調するあまり、少々浮世離れした世界観を造り過ぎている様に見受けます。観光資源が存在する地域の人々の日常の生活から懸け離れた歴史性や文化を強調するあまり、その地を訪れてもあまりピンと来ることもなく、淡々と歴史の1ページを受け止める以外にありません。


私たちが旅に期待することは、地域に暮らす人々、訪れる人々が互いに異なるものを受け入れ、ある種の心的相互作用による非日常の体験を通して、視野を広げ好奇心を強く持つことにより人間としての視野を広げることにあると思います。あまりにもビジネス化した観光でカネを稼ぐ為にひたすら量的拡大を目指すことは、本来の観光の目的ではないと思います。


地域の恵みや持ち味、そこで育まれた知恵や技を誇りとして、それを守り、訪れる人々と分かち合うことで「住んでよし、訪れてよし」の地域を目指すことが観光を通したまちづくりや地域づくりだと思います。必ずしも観光客にうやうやしい押し付けのサービスを提供することなく、異なる文化的、歴史的背景を持つ人々が相互に理解する共感こそ大事でしょう。


それが本来のホスピタリティではないでしょうか。観光地の開発もハードウエア先行のシンボリックな施設を造り込むことなく、もっとその地域のありのままの姿を伝えるソフトウエアを重視した地域を創るべきでしょう。言い方を変えれば、拝金主義の押し付けがましくない自然体の地域性を発信する、来訪者との間で相互作用が生まれるそんな観光地でしょう。


観光地と呼ばれても、それはテーマパークとは一線が引かれている必要があると思います。そこには住民の暮らしがあり、それを支える地域特有の自然や歴史的、文化的なストック、都市の機能があるからです。観光地に生活のニオイを取り戻して、観光と生活が共生しあう場、来訪者と地域住民が共感する視点がこれからの観光事業者には求められると思います。


その意味では、地域で繰り広げられている営みそれ自体が観光資源になり得るのです。町工場しかり、1次産業しかりです。現代の社会は縦割りのヒエラルキーを持つ構造となってしまっており、私たち消費者の手に届かない所にそれらが位置すること自体に疑問を持たなければなりません。社会人として社会の構造を客観的に俯瞰することも大切なことでしょう。


町場の中小企業も、これまでの遣り方を踏襲して事業を営むことにあくせくばかりしていないで、自らが営む事業を自信を持って消費者に伝えていくことが必要でしょう。その為には
、各事業者がありのまま連携し合うことも大切であり、そうやって地域を盛り立てこそ観光立国日本になるでしょう。その際に、各々本来のホスピタリティ精神を忘れないことです。


今日もありがとうございます!
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