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プロシューマー!

皆さん、おはようございます!
コロナ禍の自粛規制を振り返ってみますと、極力、外出を避け必要なミーティングはリモートで済ませてきました。わざわざ出向いてお会いするのと比べて、往復の移動時間を短縮することができ効率的であったと思います。これに慣れてしまえば支障はありません。



プロシューマー(=Producer生産者+Consumer消費者=生産消費者)とは、米未来学者アルビン・トフラーが著書「第三の波」の中で用いた言葉です。現代の工業社会においては、生産者と消費者の立場が分断してしまっていますが、もともと農業社会で自給自足が当たり前であった社会では生産者と消費者が一致していたと言えます。


それがこれからの情報社会において、再び生産者と消費者の距離が短くなっていくことを予測しています。それは、卑近な分かりやすい例を上げますと、メルカリだと思います。
メルカリのWebプラットフォームを活用して、消費者が売主として消費者に対して商品を販売しています。アマゾンや楽天でも個人が出店して消費者に商品を販売しています。


これらを可能としているのは、もちろんEC(=電子商取引)という情報技術進展のなせる業であることは疑う余地もありません。また、消費者が生活者として自分らしさを表現することを日々追求している今日では、消費者は既存の商品では飽き足らず、自分のニーズを満たすモノを自らの手で作ろうとしています。DIYブームなども良い例でしょう。


3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタルファブリケーション(=コンピュータと接続されたデジタル工作機械)の価格が下がってきていることもあり、これらの機器を活用して自ら工作を行うことに飽き足らずに、作ったものをECなどを活用して消費者に販売するようにすらなっています。プロシューマーという存在が現実味を帯びています。


工業社会における代名詞と言えば、大手企業ということになります。大手企業が提供する標準化された大量生産品は、モノが行き渡っていない時代においては消費者にとっての欲求を満たすモノとしての価値がありましたが、これだけモノが満たされますと消費者も自らのライフスタイルを彩る個性あふれる商品を求めるように移行してくると思います。


物質的な欲求を満たすことよりも、精神的な欲求を満たすことに消費者心理がシフトしています。その様な状況下、大手企業も大量生産型の生産体制から、多品種少量生産型の生産体制へと移行せざるを得なくなっているのが現状でしょう。だからこそマーケティングにおいても、SNSなどで消費者の生の声を商品開発に反映させるようになっています。


この様に考えますと、これまで政策的にも企業を優先に考えられてきた経済のメカニズムは、消費者である生活者個人を主体とした経済へと変化して行かざるを得ない、現在はその移行期にあるということができるでしょう。大手企業たりとも、消費者とともに供創しながら社会に必要とされる商品を作りだして行く必要がある時代となったと言えます。


このパラダイムシフトが、社会における新しい需要を生み出していくものと思います。いまは未だ、工業社会における古い慣習が残っていますが、これから消費者の価値観が大きく変わり行く情報社会の中で、PCやスマホの出現は時代の変化の入り口であり、これらの機器を活用して如何に新しいサービスを創出していくかが問われているのでしょう。


今日もありがとうございます!
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