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今後のビジネスの要点

皆さん、おはようございます!
いよいよ梅雨も明けましたね。梅雨が明けても天気は今までとあまり変わらない様な。。
今日は、朝から奈良は桜井に向けて新幹線の中です。
周囲の寛いでいる颯爽としたビジネスマンはどの様な思いに耽っているのでしょうか。。


企業も大きくなり、専門性と分業化が進めば進むほど、
自己表現する間もなく非常に細分化された領域で進取性に富んだ結果を出さなければならないので、中央線に乗っているサラリーマンを見ても、疲れきっている表情で、
さざかし大変なんだろうな。。と、妙に冷静に表情を覗いたりします。


メーカーでいえば、製品の不良率を1%から0.5%にするよりも、
0.5%から0.3%にする方が労力も費用も相当に掛かり大変だと言われています。
世界に誇る品質はその様な弛みない努力により裏付けられていますが、
メーカーという企業全体を俯瞰した時に何処まで追求するかは考えものです。


例えば、折角、そこまで高い品質によりブランドを確立しても、
某大手電機メーカーの様に原子力子会社問題で大穴をあけてしまっては、
元も功もありませんね。受け継がれたDNAをもって機械的に今まで培って来たものを追求するだけではなく、大局的に俯瞰してメリハリをつける、そんな時代の様な気がします。


専門特化し過ぎてしまい、本来の消費者のニーズを見失っている。
言いかたを変えますと、消費者によって同じ製品でも使い方によって求める品質が異なる場合もあるのではないでしょうか。製品の価値を決めるのは、今までの生産者側ではなく、消費者側に移行しているものと受け止めています。


例えば、製品の販売価格は生産者側が清算に掛かったコストと必要な利潤を勘案して寝付けられていると思います。でも、消費者からみれば、そんなことは知ったことではない。
自らの暮らしの中で使用するシーンを想定して、意味がどの程度であるかをある程度想定して販売価格と比較する。これも情報化社会の恩恵かもしれませんね。


モノの価値ではなく、コトの価値の時代はその様なものです。
消費者自らが感覚的に思う価値が製品の販売価格より安ければ価値を見出せますし、
逆であれば価値を見いだせない事になります。
このことを私の好きな会計学の概念で現わすと「主観のれん」となります。


と、まぁ、この様に過去の仕事の進め方を猪突猛進で踏襲することも企業の安定のためには不可欠なんですが、一歩引いてものごとを捉えると、遣り過ぎも考えものですね。
あまりにも組織化、分業による専門特化が進み過ぎますと、誰も会社全体の動きを把握しきれず、世の中が大きく動いた時に対応しきれなくなってしまう欠点もありますね。


一方、企業の外に目を向ければ、各企業がその様な運営となってしまっていますので、個々の専門特化した企業と企業の間、企業間の連携が非常に弱くなっている様に感じます。同業者同士であれば尚更のことです。企業間での競合という言葉がある通り、互いに協調し合うなんていう概念は全く持ち合わせていないのではないでしょうか。


それでも最近では半導体事業に見る様に、
不採算事業に関しては協業企業同士が各々の事業を持ちよって合弁事業化を行うことは消費者の立場からすると評価できると思います。各社が各々生産設備を持っているよりも、共用した方が固定費が確実に下がることは間違いありません。


この様な取り組みを企業同士が積極的に行えば良いと思いますが、
そこは人間という男性社会の動物が司る企業という生き物の行うことですので、
女性的な調和(=私は大好きな言葉です)の前に虚勢をはってしまうのでしょうね。
経済合理性を追求する組織であるなら、もう少し、柔軟であっても良いと思います。


今朝の新聞にもSOUCOというベンチャー企業のことが記載されていました。
多くの物流会社が倉庫を持っていると思いますが、どうしても繁忙閑散期の影響で空きスペースが出てしまう。一方、荷物を預けたいお客様の中には必要な時に短期間だけ荷物を預けたい場合もあります。


その様な、お客様と物流会社との仲を取り持つのがSOUCOというシェアリングビジネスを行っている会社です。同様のビジネスモデルを持つハコベルと同じ様な形態ですね。本来は、情報化社会ですから物流会社同士がオンラインで情報共有すれば済む話ですが、そこはアノマリーという人間が行うこと、経済合理性だけでは動きません。


いま、閃いたのですが、このSOUCOとハコベルが連携したら、
小口物流の足から保管までをカバーする、
新たな物流事業を確立できそうだと思いませんか?
きっと、その様な需要が存在すると思いますがね。。


話を戻しますと、このシェアリングビジネスというのを私なりに定義付しますと。
自らは生産設備等の資源は持ちませんが、専門特化した垣根の高い企業間に落ちている不便さ(=新規需要)に応える為、それらお客様と複数企業との間を取り持つプラットフォームと言うことが出来ます。


元祖でいいますと、アスクルなんかもシェアリングビジネスであると言えるのではないでしょうか。元々はコクヨ製品の拡販を目的にスタートしていますが、
いまはその卓越したビジネスモデルに取り扱う製品にコクヨ以外が大半を占め、
株主までがコクヨではなくなっています。


生活者の暮らしの場面で世の中を見渡しますと、
今までの社会の仕組みが生産者を主体となっていますので、
結構、不便なところが沢山ありますよね。恐らく、その大半はシェアリングビジネスというプラットフォームにより解決出来るのではないでしょうか。


もちろん、今までの企業がその様な取り組みをはじめても良いと思います。
そんな生活者目線でスタートアップを目指す方々を支援すべく、
その様な方々をサポートする為のこれまたプラットフォームCafe'を作れたらいいな。。
と、思いを馳せています!


天気も良く、箱根の山々が綺麗です!!

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