職業人生のテーマ!
皆さん、おはようございます!
朝、Tシャツで外に出ましたら、想定外の寒さで驚きました。
昨日は日中は気温が上がっていましたが、木陰に入ると涼しかったです。
まだまだ残暑が厳しいと思いますが、確実に秋が近付いているようですね。
来年入社予定の大学生に対する面白い調査があります。どんな能力が身につく会社あるいは職場(=組織)が良いかを聞いたところ「どの会社でも役立つスキルがつく会社を優先する」学生が7割超に昇るそうです。規模の大きい企業や金融業を志望する学生では、その傾向がより顕著であったようです。
「どこの会社に行ってもある程度通用するような汎用的な能力が身につく」組織を選んだのは全体の72.3%。「その会社に属してこそ役立つ、企業独自の特殊な能力が身につく」組織を選ぶ学生は27.7%。その差は3年連続で広がっているそうです。一言でいいますと「何処でもつぶしの利く職場」を希望していることになります。
どの様な大手企業でも、一歩でも経営のかじ取りを誤れば、将来に渡り事業を継続させて行くことが難しい時代において、大学生のしたたかさを垣間見てとることが出来ると思います。これからの長い職業生活を踏み出す最初の一歩として、基本的なビジネスリテラシーをまずは身につけておきたいということなのでしょう。
見方を変えれば、就職が内定している企業への「就社」意識が年々希薄化しており、自分の能力が活かせる会社で働きたいという本来の「就職」意識が高まっているとも言えるでしょう。必要最低限の能力を身につけておきながら、自ら能力開発を行い、それが活かせる場で働きたいという、自己実現欲求が根底にあるように思えます。
いまの若い世代の意識の中には、終身雇用や年功序列といった考え方が薄れてきているという意味では、世相を反映しており望ましいことだと思います。これからの時代、情報化社会という未知の世界へ歩みを進めて行きますが、これから起き得ることはこれまでの経験では説明のつかない、その時々の判断に正誤がない世界です。
その意味では、若い世代の方々には基本的なビジネスの能力を身につけたら、あとはその時々の事象に対して大局的に物事を俯瞰し、最良な判断をすることを心掛けて行けば良いと思います。そのプロセスを通じて、自分が成し遂げたいと考える興味がある社会の領域、ならびに専門的な能力を見い出して行くことが出来るでしょう。
より良い職業人生を歩んで行くためには、自分が一生かけて取り組んで行きたいと思える社会的なテーマを持つことと同時に、それを実現して行くために必要な専門的な能力を持つ必要があります。それを追い求めることが、人生そのものなのかもしれません。その人が置かれた環境によって、若いうちに見い出す人もいれば、晩年に見い出す人もいます。
自身を振り返れば、バブル経済終期に社会へ出て、崩壊後の処理に若い時間の大半を費やしており、結果として環境により就社を許されなかったことが、自らの専門的な能力を高めることになっています。一方、時代の変革期の真っただ中に身を置き、それが情報技術革新を契機とするものであることに気付いたのは、正直40才代になってからです。
ようやく時代がどの様に変わり行くのか、自分なりの考えが及ぶようになり、遅ればせながら自分の残りの人生において打ち込むべき社会的テーマが見え始めて来たところです。
つくづく、人生とはそれを追い求めるプロセスが大事なんだと思います。日々の生活の糧を得ながら、如何にそれを追求し続けるかということだと思います。
ちょうど今の20才代の世代の方々が、来るべきポスト工業化社会を創り上げて行くことになると思います。その意味においては、「どの会社でも役立つスキルがつく会社を優先する」考え方を持つことは、大いに結構なことだと思います。自分を信じて、自身の思いのまま突き進んで頂きたいと思います。
翻って私たちの世代は人生の終盤に向けて、来るべき時代の礎を創っていかなければならないと思います。来るもの拒まず、その時々の課題に対して最善の判断を尽くして行くことが、結果、将来に繋がっていくものと信じています。会社勤めをしていた時分とは異なり、自身の信用に裏打ちされた人間関係が拠り所です。
常に、それなりの責任を意識しながら歩みを進めて行かなければならないので、若い時とは異なり歩調もスローペースとなっています。あせらず、おこらず、いばらず、くさらず、まけずに(=各々の頭文字をとって「あおいくま」)、新たな社会の関係を紡ぎながら、確実に歩んで行きたいと思います。
今日もありがとうございます!
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