誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

飯田4兄弟!

皆さん、おはようございます!
ビジネスのアイディアは一人で考えてもイメージは湧きますが、具体的構想にまで落とし込むことは中々できません。それは暗黙知を形式知化するプロセスと同じで、心理的安全性が保たれた環境の中で他人を相手に言葉にならない言葉のキャッチボールが必要だからです。



飯田4兄弟と聞いて誰だか思いつく方は50代以上の方かもしれません。彼らは産業界に身を投じ経営者となった兄弟4人のうち3人が起業して成功を収めています。バブル経済崩壊後の閉塞感漂う日本社会の中で、どうすればビジネスに成功できるかを考えあぐねた方の多くは、この飯田4兄弟をの経営手腕を参考にしながら、確信を得たのではないでしょうか。


長男の飯田博氏は、東京の日本橋馬喰町に本社を置く家業酒問屋「岡永商店(=現・岡永)
」を継ぎ、次男の飯田保氏は家業が縁で居酒屋チェーン「天狗(=でんぐ)」を運営するテンアライドを創業しています。三男の飯田勸氏(=今月2日に96歳で逝去)は世界最大の小売業ウォルマートを真似たディスカウントストア「オーケー(=OK)」の創業者です。


そして五男の飯田亮氏(=昨年1月に89歳で逝去)は、国内最大の警備会社となる「セコム」を立ち上げています。30年余り前に日本警備保障からセコムに商号変更し、株式を東証1部市場に上場して、その成長が著しい時代に飯田亮氏の存在が世の中に知れ渡った時期でもあり、その都度マスコミで飯田4兄弟の事が取り上げられていたものと記憶してます。


兄弟4人の中で3兄弟もが起業してビジネスを成功させるとは驚きに値しますし、どの様な資質を持っているのかを知りたくなります。起業した3兄弟に共通するのは、日本経済の発展とともに成長していけるビジネスの芽を発掘する嗅覚だと言われています。兄弟は親が営む酒類問屋の手伝いで足腰を鍛えられただけでなく、商売の厳しさが原体験となってます。


恐らく親からの事業を承継するのは長男であることを認識した上で、自分たちは起業することがあたり前だというDNAを持ち合わせるに至ったのでしょう。父親からは「しゃがむな
」、母親からは「ため息をついてはいけません」と教え込まれたと言われています。商売を営む家系の中で、両親が働く後姿を見ながら育って来た環境がそうさせているのでしょう。


飯田亮氏は、学生時代より親が営む酒類問屋を手伝いながら、絶えずこれからの時代に必要と考えらるビジネスの芽を探しあぐねていたと言われてます。海外に警備会社のあることを知ると、その後の参謀役となる学生時代の親友、戸田壽一氏と一緒に海外視察に行き、日本で警備事業を創業すべく視察先の企業よりノウハウ提供を取り付けて来たと言われてます。


それが1960年のことであり、1964年に東京で開催されたオリンピックで民間警備業務の受託を取り付け、時の日本警備保障は飛躍して波に乗ったと言われています。その後、
人海戦術の警備業務から大手通信会社と連携した機械式警備を思いつき、実行に移したのが現在のセコムホームセキュリティに繋がっています。正しく飛ぶ鳥を落とす勢いなのです。


今でも欧米で先行するビジネスモデルを日本に輸入して展開することは可能だと思いますが
、当時に比べてその可能性にも限りがあるでしょう。消費者が意識していない潜在需要を探り当てながら新たなビジネスの芽を見出す必要があります。その時に必要なことは、自分も消費者である感性を生かし社会の矛盾や不便を解決していこうとする視点かもしれません。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する