誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

財務数値で描き出すビジネス!

皆さん、おはようございます!
自分が自然界ばかりでなく宇宙とも繋がるメカニズムの中に包摂され生かされてる存在であると考えることは可笑しいでしょうか?現代人は余りにも自然界から隔離された人工造形物の中に棲むことで、生物が自然循環サイクルによって生かされていることを忘れています。



財務諸表を眺めることが出来る人は多いと思います。貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書に散りばめられている数値には、慣習の中から公正妥当と考えられる会計基準や法律により定義づけられた意味が込められています。それら会計基準や法律を熟知していることが必要となりますが、単なる数字の多寡を眺めて理解した気になってはいけません。


それでは、それら会計基準や法律を知っていれば、対象となるビジネスを営む企業実態を理解したり、描き出すことが出来るのでしょうか。会計数値というものは、経済事象について一定の前提を置き相対的な真実を表現するのみに留まる限界があることを忘れてはなりません。財務諸表を読み込めたからといって、必ずしもビジネスを理解したことになりません。


必要なことは、それら会計基準や会計法規の限界を知った上で、如何に真実のビジネスを理解しようとするか、描き出すべきかを追求することにあると思います。アートの世界でも、一定の形式に則りそれを凌駕した上で如何に自分の感性をフルに活用して、社会問題に対する自分の思いを表現していくかが問われるのと同じようことが財務数値にも言えるのです。


財務数値という誰しもが理解できる形式を活用して、ビジネスを描き表現していく為には、どれだけ経済事象の結果である有形無形の財産権や債権債務という観点から、ビジネスの実態を理解することが必要になります。それは、そのビジネスのノウハウの蓄積であるビジネスモデルを法形式で理解し、その法形式に則って財務数値に照らし合わせていくことです。


ビジネスモデルを理解するためには、その前提となるビジョンやパーパス(=企業が定義づける社会的な存在価値)を理解する必要があり、それらを理解するためには中興の祖やその事業を興した人物の志や思いを知ることも必要です。それは所詮、ビジネスとは思いのある人間の営みだからであり、その人間の弛みない努力の結果として生かされているからです。


その様に考えますと、人間の努力の結果である労務の蓄積により知的財産権やノウハウといったビジネスに欠かせない無形資産が形成されいるのですが、現在の財務会計や企業財務は産業革命以降の製造業を前提とした枠組みの中で発展してきた歴史を持つことから、人的資本(=ヒューマンキャピタル)を表現することが時代に合致しなくなっていると言えます。


もちろん、時代の移り変わりに合わせて財務会計や企業財務も変えて行かなければならないのですが、それに甘んじ準拠することばかりに捉われていないで、独自の表現方法によってそれを凌駕して行かなければなりません。それが財務を預かるプロとしての醍醐味なんだと思います。ただ財務諸表の上っ面だけを眺めているだけでは、プロとは言えないでしょう。


これからの時代、人的資本が企業にとって唯一無二の企業価値を最大化するために資する資本であることは疑いの余地もありません。その資本の効用を最大限高めるメカニズムを知り実際に高めるような施策を知っていなければ、財務諸表の真実性に迫ることが出来ないでしょう。財務数値をどう操るかは、それを扱う人間が如何に本質を理解するかに依拠します。


今日もありがとうござます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する