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コラボレーションの時代!

皆さん、おはようございます!
連休中、初めて映画寅さんで有名な柴又へ行ってきました。駅から帝釈天に向かう程良い距離の参道には、団子屋、煎餅屋、和食屋などが立ち並び、一軒ずつ見て回りながら歩くのが楽しくなります。立ち寄った大和屋さんの天丼と高木屋さんの団子は絶品です。


USEN-NEXT HOLDINGSと新生銀行は、2020年1月より共同で金融サービス事業を展開するそうです。USENといえば、昔は有線放送という会社名であり、喫茶店などの店舗へBGMを配信する事業を営んでいた企業でしたが、いまでは社名からもイメージできる店舗を営む事業者への総合サービス業として変貌を遂げています。


全国75万店にものぼるBGM配信先を安定収益基盤として、いまではタブレット型レジや防犯カメラなどの業務用機器を安定成長事業として位置づけ、更には高成長事業として映像配信、エネルギー、店舗Iot、AI(=人工知能)、Fintech(=ファイナンステクノロジー)などのハイテクノロジー事業を位置付けた成長戦略を描いています。


今回の新生銀行との新しい金融サービス事業は、お客様である店舗における入出金データや店舗サービスの支払状況など、財務諸表では見えない情報やお客様が使う会計ソフトのデータを取り込み、信用力を測る独自のスコアリングモデルをAIなどを活用して開発し、飲食店など零細企業向けに融資やリース、割賦販売などを手掛ける計画です。


いままで点在していた端末機器を情報技術により有機的に統合する目新しさがあります。
銀行は財務諸表を基に融資先の信用力を判断するため、創業間もない零細飲食店などとは取引を行い難い課題がありました。新生銀行にとりましても、いままで銀行との取引が薄かった層を店舗内データを軸とした異業種連携により開拓できるメリットがあります。


会計ソフトやEC(=電子商取引)などの取引データを活用した融資は、アマゾンとゴールドマンサックス、みずほ銀行やリクルートホールディングスなども手掛け始めています。何れもがお客様のデータを活用する事業者と金融事業者のFintech分野でのコラボレーションであると言えます。もともと金融は情報ビジネスなので合点がいきます。


しかし、このコラボレーションを金融業界の中だけのことと括ってしまうのは早計かもしれません。情報技術の進展により、あらゆるモノやコトが情報により繋がる時代においては、その情報を活用することにより生活者がいままで不自由に感じてきたことを解決する糸口が隠れているといえます。モビリティ社会におけるMaasなども良い例でしょう。


それらを現実のものとしていく為に、いままでモノやコトを専業で提供してきた事業会社は、そのモノやコトをひたすら提供するだけの存在ではなく、生活者の視点に立ってそれらを活用してどの様な新しいサービスが提供できるかを考えて行かなければなりません。
それを実現する為には、自前主義という発想を捨て去り他者と連携する必要があります。


目先は「情報」を基軸として様々な企業が連携していくことになると思いますが、必ずしも新しい情報ビジネスを生み出すためだけに留まらず、あらゆる産業界でコラボレーションが起きて来ると思います。限られた資源を有効に活用していく為には、餅屋は餅屋、ある分野に秀でた異業種同士が手を取り合い協業していくことも経済合理性だと思います。


今日もありがとうございます!
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