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現代の論語と算盤!

皆さん、おはようございます!
これからの社会は、すべてに算盤を優先させる価値観から、論語ではありませんが個々人の生き様や理念といったものとのバランスをとって行かなければならないと思います。算盤上の損得の帳尻を合わせた所で、それが必ずしも人々を幸福にするものではないと思います。



渋沢栄一の論語と算盤ではありませんが、人間が生きるうえで大切なことは、いかに幸福を感じることが出来るかだと思います。確かに豊かな生活を送るためには一定の金銭的な資産を持ち得ることも必要ですが、必要以上の金銭を持ったからと言って心の欲求が満たされる訳ではありません。それよりも自分のやりたいことを実現して行く方が充実感があります。


人それぞれバランスの感じ方が異なる所が、世の中の面白さでありその違いによって社会全体でみれば均衡しているとも言えるかもしれません。いつもついつい理想論ばかりが先行してしまいますが、私たちの欲求の最大公約数を追い求めていれば、社会にとって最大のベネフィットを享受することが出来るのではないでしょうか。日本人的な考えかもしれません。


最近、特に感じますのは株式を上場する企業が、全てに優先して自社の株価を高めることに奔走しているところに素朴な疑問を持たざるを得ません。確かに株式会社であるからには、企業は株主により所有されており、株主の意向を踏まえながら経営を行っていく必要がありますが、必ずしも株主は短期的な利益を追求している訳ではないものと受け止めています。


むしろ企業が時代の端境期において、長期的なビジョンを指し示せず、将来に対する期待感を株主に持たせられない所に問題があると思います。目先の株価を追求することばかりに目を奪われてしまい、理論株価とのギャップを埋めるべく財務テクニックによって株価を浮揚した所で、それは飽くまでも短期的な付け焼刃の対処であって直ぐに化けの皮が剥げます。


やはり企業経営の王道は、消費者が望んでいるコトに対して真正面から応えて行く姿勢を持つことだと思います。絶えず既存の事業を再構築しつつ、新しい事業を生み出して行くことが求められます。一つの事業が成功し成長して行きますと、その事業効率を高めるために業務を標準化、組織化してしまいますが、その結果として保守的になる所に問題があります。


人間というものは、安定を追い求めてしまいますと、途端に保守的になる生き物なのかもしれません。保守的になった組織からは、変革やイノベーションなどが自発的に起き得る訳もなく、それら不安定な状況を排除しようとする心理すら働きます。その様な状況を打破していく為には、絶えず異なるバックグランドを持つ異質な人財を混ぜ合わせることでしょう。


それは従業員のみならず、取締役などの経営幹部にも同じことが言えます。日本の企業は、これまでの雇用慣行により生え抜きの取締役を輩出することを良しとして来ましたが、それでは企業として官僚機構を生み出すだけとなってしまいます。その様な保守的組織機構からは、明日のあるべき姿であるビジョンや将来像を描き出して行くことは出来ないでしょう。


その様な状況に陥っている企業が株主資本価値経営を標榜したところで、閉塞感漂う本業を変革することなく株価を高めようにも、せいぜい海外市場への進出を果たすか、事業の選択と集中を行い利益率を高めるテクニックに終始してしまいます。本来、株主資本価値経営が目指すところは、新たな事業を創造し利益を増やすことであり、市場を創出することです。


今日もありがとうございます!
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