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経営にとっての「神の見えざる手」!

皆さん、おはようございます!
様々な地域を訪れ思うのは、人口20万人位の都市の規模感が全体を見渡せ、人間にとって優しく過ごし易いのではないでしょうか。1000万人を超える東京で暮らしていると、全体像が把握できず、ただただカオスの世界の中で没個性にならざるを得ない様に思います。



社会経済が混迷してるいま、経営者が考えるべきは、資本主義市場経済を信じるのか否かという問いではないでしょうか。経営者が利己的動機から利潤を追求することで、完全競争が行われていれば、地球上の資源は「神の見えざる手」に導かれて効率的に配分され、創造的な経済成長を実現するという、有名な命題を信じるかどうかということになるのでしょう。


GAFAの独り勝ちなどの独占競争、環境破壊などの負の外部性の発生を避け、消費者・株主・従業員と情報の透明性と共感を通じてパートナーシップを形成しないと、市場経済に委ねるだけでは社会経済は良くならないと思います。その様な課題を是正するのが政府の仕事であり、民間はその原資のパイを増やすという役割り分担は、もはや機能しないでしょう。


それはマクロ的意味で市場経済に委ねることの意味を全否定するものではなく、もっとミクロ的な視点でも人間ひとり一人の幸福といったものに目を向ける必要があると思います。その両面のバランスが取れて初めて、社会経済が機能しはじめるのではないでしょうか。そんな個々人が自律的かつ主体的に意志をもって市場経済に参加することが必要だと思います。


個々の企業が自らの利潤追求だけを目的にすると、企業間の競争が生まれ垣根が高くそびえ立つことになり、結局はその企業と企業の際が脆弱化してしまい、社会経済全体を俯瞰した時にそこに環境破壊などの課題が露見されることになるものと受け止めています。その様なことは、少し考えれば分かることですが「神の見えざる手」という罠に嵌ってしまいます。


そもそも、現在の社会経済はそれを滞りなく運営していく為に必要な事業主体が全て揃っている訳ではないことに留意が必要でしょう。偶々、個々の事業主体が社会経済の需要を捉え提供する財やサービスに需要者が甘んじているだけであり、それだけで本当に理想とする社会経済を運営していく為に必要なものが満ち足りているとは考えられないものと思います。


なぜなら、社会経済というものは過去の状況が続いている訳でなく絶えず動いているものであり、そうであるなら社会経済にとって必要な新しい財やサービスといったものが需要されますが、現状を見渡しますと必ずしも既存事業主体がそれを適宜提供することが出来ているとは考えられません。言い方を変えれば、事業のイノベーションが上手く機能してません。


市場経済というものは、そこに参加する人々の意志で動かされているものであり、それを「
神の見えざる手」という言い分で委ねてしまってはならず、個々人が持つ意志の最小公倍数的な集団心理で決めていく必要があります。だからこそ、やはりこの社会経済に生きる個々人が積極的に市場経済という文明の利器を利用して主体的に参加することが必要でしょう。


市場経済を経営者がどの様に捉えるか、現代社会において問われているものと思います。自分の会社のみが儲かっていれば良いでは、社会経済が成り立たないことくらい小学生だって理解しています。それを一部の経済理論家たちは、過去に蓄積された経済理論ばかりに目を奪われ、その上に新たな概念を付け加えていくだけでは限界があるのではないでしょうか。


今日もありがとうござます!
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