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働きがい改革!

皆さん、おはようございます!
4月になり、朝5時に起床しますと、辺りは既に明るくなっています。少し前でしたら、夜の静寂と凍てつくような寒さに身震いをしていたものですが、時間の経過とともに季節が移り変わっていることを実感します。早くコロナ問題が収束して欲しいものです。



昨年より働き方改革が施行され、長時間残業の禁止や副業の解禁など、働き方に関する外形的な見直しがなされています。なかには長時間残業の様に、中小企業をも大手企業と同じ立場で括られては困るという批判の声も聞こえてきます。確かに企業規模に拘わらず一律的に取り上げるには困難も伴い、働き手にとっても残業をしたい時もあるでしょう。


よく良く考えてみますと、働き方改革とは労働者の生産性を高めることを目的としていますが、そもそもどうすれば生産性が高まるかということが明らかにされていません。確かにIT(=情報技術)を導入することにより従業員1人あたりの生産性を高めることも出来るかもしれませんが、果たして真の働き方改革の意味はどこにあるのでしょうか。


いまの企業は高度に専門分化された上位下達の管理社会が行き渡っており、その様な企業組織の中で息を詰まらせながら馬車馬のように働いている姿は、どこか可笑しいと感じられている方が多いものと思います。人間というものは、個々人の価値観やそれに基づく意思があり、それを満たす状況下では、人々は高いモチベーションで行動するものです。


しかし、今までの企業組織というものは、それら個々人の個性に耳を傾けず、ひたすら組織のパーツのごとく働き手を迎合させてきたところに問題があります。それでも、企業が成長を続け、それに伴って職位と給料が上がっていれば、多少の自らの価値観や意思とズレていても我慢できたのかもしれません。それが企業戦士を生んだ根源だと思います。


ところが、企業の成長が止まり、情報化社会により個人の価値観が多様化すればするほど、自らが所属する企業に対する帰属意識やモチベーションが低下し、イノベーションの必要性が叫ばれている企業の活力が、逆に削がれている状況ではないかと思います。働き方改革と同時に働き「甲斐」改革をともなって、初めてそれらが機能するものでしょう。


その様な折に、経団連の中西宏明会長が、1月下旬に開かれた労使フォーラムで「エンゲージメントが最も重要なテーマだ」と述べ、春季労使交渉の議題に乗せ、エンゲージメントが経済界の合言葉になっているそうです。エンゲージメントとは、「欧米で先行した概念であり、企業と社員が信頼し合い、貢献し合うようなような状態」を示しています。


「主に職務のやりがいや自己成長、挑戦したり、協力したりする組織風土、人間関係などで構成された指標であり、生産性向上や社員の離職防止につながる」として、日本でもここ数年に重視する企業が増えています。この概念だけ見ますと、まだまだ企業の論理で語られているように見えますが、本来は企業と働き手が共創する関係が理想なのでしょう。


その為には、働き手側も自らの価値観や意思に基づいて自律することが必要だと思います。これからの時代、企業も自らの価値観である理念に基づいて既存事業を改編していく必要に迫られています。その時に求められるのが、企業も働き手も対等なパートナーとして、協調しあうことでしょう。それが、成熟社会における自律した行動だと思います。


今日もありがとうございます!
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