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コミュニティシップ!

皆さん、おはようございます!
台風一過の影響が思わぬところにありました。最寄りの駅にやっとの思いでバスで辿りつきましたら、なんとJRが駅への入場規制を行っていて駅の周辺は人の山で溢れかえっているではないですか。ニュースや新聞で大きく取り上げられる始末です。



トヨタ自動車が5000店もの系列販売網を再編し、カーシェアリング事業を国内外で開始するそうですね。背景には縮む国内市場に焦りを感じており、取り扱う車種を半減することにより、従来の開発、生産、販売機能各々の体制を見直し、来るべき電気自動車、自動運転車の開発へ資源を集中していく必要に迫られているようです。


売上高29兆円、従業員数37万人を擁する巨大企業であっても安閑としていられない。
むしろ巨艦が故に絶えず危機感を持っていないと、最悪の事態に陥った時にその負の部分も巨額になる可能性があるということの裏返しだと思います。情報技術革新により、社会が変わり行く中で、何れの企業も変革していかなければなりません。


いまの日本の大手企業を見ていますと、トヨタ自動車の様に機敏な変革に着手している会社が少ない様に見えます。多くの企業では強烈なカリスマ創業者も一線を退き、企業組織を見ますと同質性の高い官僚的な文化となっています。新たなビジョンを描きだすよりも不祥事ばかりが目につくのは気のせいでしょうか。


リーダーシップに対置される「コミュニティシップ」をご存知でしょうか。
コミュニティシップとは「世界的な経営学者であるカナダ・マギル大学のヘンリー・ミンツバーグ教授が提唱する、組織変革の概念です。組織は士気の高い人たちのコミュニティ(共同体)になったとき、最もよく機能するという理論に基づくコンセプト」です。


「組織をコミュニティとして再生し、活性化するためには、現場に関与しない独善的なカリスマ型リーダーシップに依存するのではなく、一人ひとりが自らコミュニティに参画し、個を尊重しながらお互いを結びつけ協働していこうとする意識――コミュニティシップを発揮することが求められます。」


日本のみならず、海外においても従来の先進的な企業は、揺るぎないピラミッド型のヒエラルキー組織にカリスマリーダーが君臨しているというイメージであったと思います。
しかし、これだけ将来に対する見通しが不透明な時代においては、カリスマリーダーに頼ることなく、自律した多くの働き手により協働で将来を描いて行かなければいけません。


いまの日本の大手企業を見ていますと、働き手が官僚化(カリスマリーダーもいない)してしまい、組織が硬直化して仕事の進め方が権威主義となっていませんでしょうか。
それは「厳格な権限の委任と専門化された職務の体系をもち、合理的な規則に従って組織の目標を能率的に実現する管理運営の体系」と言い換えることが出来るでしょう。


考えてみれば、戦後間もない高度経済成長下の日本の企業は、社内管理体制も未整備かつ大らかな中で、仕事をやれば遣るほど企業は成長し、働き手の給料もポジションも上がる右肩上がりの経済であったと思います。その様な職場では、このコミュニティシップが機能していたと考えることが出来ると思います。


そこには、企業の一つの目標を働き手みんなで共有して、喧々諤々と膝を交えて議論する企業文化が育まれていたと思います。「ALWAYS三丁目の夕日」の様な世界観です。それが、あまりにも規模の経済による経済効率を追求し過ぎてしまったが故に、企業組織が人間に対して疎外感を与える冷たいものに変容してしまったといえます。


情報技術革新と右肩下がりの経済ということは、社会の変革期に直面しているということが出来ます。その様な時代に必要なのは、外に対して頑丈な企業組織ではなく、企業組織の内外で働き手が柔軟に人間関係を創って行く能力です。これからの時代、モノの価値が使用価値(=コト)へと変容するなかで、企業間の連携も必須となります。


人々の内に秘めた暗黙知である将来へ向けたビジョンのアイディアを社内外のコミュニティで共有(=形式知)し、それを目標に各々が行動して経験することによりまた幾多の暗黙知を獲得する。そして、それをコミュニティで共有することにより将来への構想を修正するという好循環を作っていく必要があります。


ちょうどSNSで価値観を共有する人々がグループウエアで情報を交換する様に、これからの企業組織は事業の目的に対して価値観を共有する人々の集まりへと変容していくと思います。商業的に作られた虚飾に覆われた企業ブランドではなく、もっと地に足の着いたコミュニティシップが企業を支えて行くのではないでしょうか。


今日もありがとうございます!
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