事業と契約の関係!
皆さん、おはようございます!
地域企業の社外CFOとしてお付き合いをさせて頂いておりますと、事業として商品を作り提供してはいるのですが、それが経済行為や契約行為であるという観点で捉える企業は少なく感じます。これから地域企業も自立したビジネスを営む為には避けて通れない観点です。

事業を事業として形づくっているのは、契約行為だと言っても過言ではありません。確かに事業として何らかの商品を提供していれば、その商品を作ることが分かり易く可視化され、そこに目を奪われがちです。しかし、その商品を作る行為すら、原材料の財産権が誰に帰属しており、それを作っている人々はどの様な契約の立場で仕事に従事しているのでしょう。
事業を営みや生業と捉えれば、その様なことを考えなくとも良いのかもしれません。しかし
、一旦それをビジネスとして捉え直す時には、やはりビジネスを安定的に成長発展させていく必要があるので、経済行為や契約行為として事業を捉える必要があるでしょう。何故なら
、ビジネスを成長させていく過程で利害関係者が増え、それらを調整する必要があります。
これからの産業は、地域企業が大手企業を頂点とするヒエラルキー構造に守られ底辺を支える状況から脱して、事業の大きさに拘わらず自ら自律的にビジネスを行っていくことに迫られている状況にあります。狭い枠組みの中から脱して、広いマーケットという海原でビジネスを営んでいく為には、自助努力で事業をビジネスにまで昇華させていく必要があります。
私は、ビジネスを形づくっているものが経済価値の付された契約の束であることを実感しています。それは、若かりし頃に会社再建業務に携わり数多のビジネス再構築を手掛けていますが、一度組み上がったビジネスの糸を解きほぐし、それを改めて有機的に結合するプロセスを踏んでみますと、つくづくそれが契約の束により成り立っていることが理解できます。
業績不振のビジネスというものは、ただ財務数値の帳尻が合っていないということでなく、
そもそもビジネスの目的が不明確であったり、仮にビジネスの目的が存在しても、それに従った契約の束となっていないものなのです。ビジネスとして成功する為には、明確なビジネスモデルが必要ですが、それを裏付け具体化するものが契約行為ということになるのです。
契約というルールを設けなければ、その都度の取引が曖昧となってしまいますので、ビジネスモデルを安定化させる為にも契約は不可欠なのです。最近のネット社会では、ちょっとPCのキーボードを叩けば契約書のひな形が検索できますが、この標準化された契約書というものは、必要最低限の枝葉末節な規定を標準化したものであり、そのままでは使えません。
地域企業の中には、相手の企業だって地域企業なんだから厳密な契約でない方が受け入れられ易いという様な声が聞こえてきますが、それでは井の中の蛙であり契約の意味を理解していないことになります。繰り返し申し上げますが、各事業にはビジネスモデルというものが存在しており、それを形づくるのが経済価値に裏付けられた契約行為ということなのです。
ビジネスというものは契約の束により成り立っているのです。そして、契約は経済行為を表象したものであり、経済価値と表裏一体の関係にあります。ビジネスモデルを描き出す時は
、経済行為と契約行為を意識しながら行うものなんです。別に契約「書」を作成することが契約行為ではありません。ビジネスの骨格を為すものが契約であることに留意すべきです。
今日もありがとうございます!
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