誰にも聞けない経営財務戦略!

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副業という自営業!

皆さん、おはようございます!
来年度に下請法の規制強化が施行されるようです。フリーランス人口が500万人に迫る中で、全労働人口に占める割合が無視できなくなっています。業務の発注主である企業からの無理な要求が目につく様になっているからであり、これも新たな時代の流れだと思います。



私は、中小企業に対して企業財務や事業開発を通して事業を再構築していくことを事業の柱としています。小さいながらも企業の代表者として、パートナーたちととともに、少しでも中小企業の活力を高めるべく試行錯誤しながらプロとして付加価値の高いサービスを提供しているものと自負しています。そんな事業を営む私にも、ある思いから副業を考えてます。


それは、最近取得した産業カウンセリングなのですが、主に会社に勤めることに飽き足らず副業経験を通し独立したいと考える方、定年退職を迎え(=控え)それまで培ってきた経験を活かし独立をしたいと考える方々のキャリア支援を行うことです。資格をとる以前から、その様な方々の相談に乗ることが多かったのですが、それを体系化する意味がありました。


自分で事業を行うことの甘いも酸いも嗅ぎわけた経験を少しでも多くの方に伝授することで
より良いキャリア形成を行って頂けたら、ご自身の為にもなりますし、それこそ将来の見通しが不透明な社会の中で求められる変革を確実なものにする為の一助になれればと考えています。自律的に事業を行っている姿を見ると羨ましく見えますが、現実は厳しいものです。


隣の芝が青く見えるから、独立したいと考える方が増える気持ちも理解できます。しかし、会社に閉塞感が漂っているからという視点で独立を考えるのは、少々早急過ぎるでしょう。その準備段階として、自らのスキル向上や視野を広げる為に副業制度を活用することをお勧めします。副業とはいっても、最初は漠然とし過ぎて何をして良いか分からないものです。


先ずは、これまで自分が蓄積してきた経験を通して自分に何が出来るか充分棚卸しをしてみることが重要です。その上で、自分は社会との関わりの中でそれをどの様に生かして行きたいのかを充分に深掘りをしてみることが大切です。それが自分の生きる志しであり、副業であっても、事業を通して何を実現して行こうとしているのかを明確に持つ必要があります。


それが出来ていないと、単に自分のスキルを活かして糧を得ることだけが目的となってしまい、紆余曲折ある事業が迷走をはじめてしまいます。逆に、建設的に事業を営んでいく周到な準備が整っていますと、本業であるいま勤めている会社の芝が青く見える部分が出て来るものなのです。大手企業の信用力というものは、中小個人企業にとって羨ましいものです。


そうやって自分が立つ位置を客観的に俯瞰することが大切であり、その上でやはり独立の道を選ぶのであれば、それは最早誰にも止めることは出来ず、むしろ自分で事業を行った方が良いでしょう。これから、会社とそこで働く者の雇用環境は大きく変わり行くと思います。
ジョブ型雇用や非正規社員の増加、経営環境を取り巻く変化のスピードが早まっています。


それら条件の変化により、会社はこれまでの様なメンバーシップ型雇用の様に、漫然と家族経営の如く雇用を維持し続けることが難しくなってくるでしょう。それは、会社に勤める働き手にとっても個人事業主の様な心構えとスキルを磨き上げることを迫られると思います。スキルの習得は意外に誰にでも出来ることですが、心構えを整えることは難しいものです。


今日もありがとうございます!
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「フィールエア」ホールディングス!

皆さん、おはようございます!
これからの日本経済の行方を予想することは、そう簡単なことではないと思います。ただ間違いなく言えるのは、これまでの様に規模の経済を追求する一辺倒の考え方は色褪せていくでしょう。中央集権型は効率的ではなく、地域分散型によって効率を目指す時代でしょう。



今までにない新しいビジネスモデルのエアラインが新規参入しようとしています。その名も「フィールエア」とブランド名を冠するフィールエアホールディングスです。日本ではLCCですら未だ珍しい業態なのですが、それよりも更に手軽に空の旅を楽しめるように、工夫を凝らしているそうです。しかも、早くも来年後半にはお目見えするそうで驚かされます。


同社のミッションステートメントには「地域活性化に資する、日本初の地域エアラインフランチャイズ」と記されています。ここから読みとれることは、フィールエアホールディングス自身が旅客機を運航するのではなく、地域を5つのブロックに分けて各々のエリアにフランチャイジーとしての地域航空会社を同時に設立して順次運航を開始することのようです。


それをフィールエアホールディングスが設立するのでなく、あくまでも地域の有力企業数社によって出資された独立した地域エアラインにフランチャイザーとして、機体整備、運航、機材調達といったエアラインビジネスのノウハウを提供しようというものです。もちろん地域各社がエアラインとしてレギュレーションを取得する際のノウハウも含まれるでしょう。


スケールメリットと地域分散によるメリットの両方を得ようとするビジネスモデルは苦肉の策だと思います。先程のコストセンターとしての機体整備、運航、機材調達といった専門ノウハウはフランチャイザー側に集中させてスケールメリットを追求するものです。一方、一社単独では莫大な投資資金が必要なエアラインビジネスの課題を地域に分散させています。


就航計画路線もメガキャリアやLCCでは採算面から敬遠されるような超ローカル地方空港とエリアブロック内にある成田空港、関西空港といった同一経済圏を繋げることにより地域を活性化して行こうという発想です。差し詰めの競合はJR各社ということになるのでしょう。その様な超ローカル線でも採算がとれるようにプロペラ旅客機を就航させる計画です。


それも70人以下程度しか搭乗できない欧州製最新鋭機です。この様な比較的購入金額の安い旅客機を空飛ぶバスの様に、エリア内をテンポ良く飛ばして行こうとする考え方はエアラインビジネスモデルとしてあり得るでしょう。単にビジネス利用の方々に利用して貰うのではなく、都市圏や国際空港を乗り継ぐインバウンドの利用も当然視野に入れてるでしょう。


将来的にはフランチャイジーが運航するネットワークを全国規模で繋ぎ合わせ、地域フランチャイズ航空会社として国内制覇を狙いたい所でしょう。その過程で、全国に点在する離島路線を専門に運航している既存のローカル航空会社などもエリアフランチャイジーとしてネットワーク化することも視野に入れていると思います。各社が競争せず協調することです。


各社がフィールエアが導入予定機種と同一の機体を使用しているメリットもあります。ゆくゆくはフィールエアホールディングスがファンドを活用し機体を所有し、各社にリースすることも面白いでしょう。フランチャージーは地域に根差したエリア航空会社になることで、地域の付加価値を訴求する営業活動やサービス活動に集中することが可能となるでしょう。


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ソニー井深大氏の「人的資本経営」!

皆さん、おはようございます!
これからの「まちづくり」は個々の「まちビジネス」を再構築することであり、それを担う役割として「まちビジネスディベロッパー」と財務の観点で「まちビジネスCFO」が必要です。それらがまちビジネスを有機的に結合しながら「まち経営」する視点が不可欠です。



ソニー創業者、井深大氏が1966年6月13日掲載の新聞紙上で『私はデュポンの人から「当社の5年後の売上の60%はいま存在しない商品であろう」と聞かされた』ことに関し
、日本も欧米諸国を追いかけた時代が終わり、日本企業は正面から国際競争に挑まなければならず、勝ち抜くにはデュポンの様に技術革新をし続けることの大切さを説いたそうです。


なかでも井深氏が強調したのは、一人ひとりが「意思」をもって独創性を発揮することであり『技術開発はつまるところほんとうの人間づくりであり、いわば「人間開発」であることを確信している』という点です。そして、その意思をつくり出す責任が経営者にあるとしています。技術をバックボーンとする創業者として名を馳せた、井深氏らしい発言でしょう。


「次はもっといんじゃないの」と、新製品が生まれても直ぐに新たな目標に向かって進めとハッパをかけたのも井深氏だったといいます。私は井深氏の独創性を発揮する為に不可欠な意思を「意志」と読み替えたいと感じてます。現在の様に私たちを取り巻く環境が劇的に変化している時は「思い」を「志し」にまで高めて見えない将来を描き出す必要があります。


思いを志しにまで高める為には、もっと原体験に裏付けられた自分の熱い考え方を持つ必要があります。意思と意志はどちらも心に「何かをしようとする考え」を示しますが、この二つの違いは「意思」は内的な心の意向、「意志」は心がより強く何かを目指している様子を表します。日々、漠然と思い考えるだけでなく、何かを成し遂げようとする熱い思いです。


今という時代程、先行きが不透明で社会に寄り添うべき慣習や習慣といったものが揺らいでいることはないと思います。サラリーマンの企業組織における集団心理ではありませんが、人間というものは無意識のうちに絶えず何かに頼ってしまうものです。各々が意志を持っていれば良いのですが、そうでなければ企業組織自体があらぬ方向へ進んでも気付きません。


意志を高めるためには、自分のこれまでの経験に心的な目を向けて自分の気持ちに耳を傾けることが必要です。人間には暗黙知というものが備わっています。論理的な思考にばかり慣らされた現代人には少しばかり難しいかもしれませんが、あらゆる事象を総合的に五感で感じとりながら、自分の気持ちがワクワク気持ち良い方向が自分ならではの進むべき道です。


絶えず自分の内面に問い掛ける必要がありますが、頭で考えることではなくランナーズハイの様に感じとり、その見出した道を進み改めて様々な経験や知識獲得を通して暗黙知が蓄積されて行くと、自分が進んでいくべき道が軌道修正されるループに入ります。それが自己成長ということになるのですが、井深氏が仰る「人間開発」に通ずつものだと考えています。


人的資本を高めようと多くの企業がリスキリングなどに取り組んでます。それも重要ではあるのですが、大切なのはその先に何を目指すかでしょう。キャッチアップ的な発想に縛られることなく、個々人自らの素の自分に裏付けられた意志を持つことが個性の源であり、独創性につながるものです。それは、企業による管理強化と諸刃であることに留意が必要です。


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