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RBDB!

皆さん、おはようございます!
銀行という業態は、自らの事業の内側と外側を隔てている垣根が未だ高過ぎると思います。
その垣根を低くし取り払ったところに、銀行本来のお客様に対して寄り添えるサービスが可能となるのでしょう。商品であるお金のデジタル化進展に合わせて、その垣根を下げよう。



RBDBって何でしょう?ヒントは来るべき銀行の新業態です!R=Regional、B=Business、D=Development、B=Bank、そう「地域事業開発銀行」の英語頭文字をとった略称です。分からなくて当然です(=冒頭から訳の分からないことにお付き合いいただきましてすみません)。ふと銀行のあるべき姿が頭をよぎりました。


これまでの銀行のビジネスモデルは、金融仲介機能として資金余剰セクターとしての個人から預金を集め、それを資金不足セクターである法人に融資として貸し付け、その資金調達コストと資金運用コストの利鞘を銀行自らの収益としてきてます。当然に虎の子の資金を預金して貰うためには、銀行としての信頼や安全性が伴っていなければ成り立たないでしょう。


そして、その信頼や安全性の裏付けとなるのが、融資における貸倒リスクを如何に抑え込むかという事にあると思います。極力投資先を細かく分散したポートフォリオリオ投資を行うべきなのでしょう。また、貸倒リスクに対する保全(=物的担保や経営者保証など)をとることも考えられると思います。その時に預金の方も分散化していた方が経営は安定します。


ところが、戦後護送船団方式の銀行ビジネスは、どちらかというと小口預金をせっせと集め資金を経済成長の波に乗り成長著しい大手企業に大口融資として資金を集約して集中投下していた経緯があります。しかも、大手企業等その信用力を裏付けとしていたために、担保によって保全をとる慣習が無かったので、比較的安定した金融構造だったのものと思います。


大手企業との比較の中で信用力が低いと見做された中小企業に対する融資は投資対象として劣るため、必ず担保や保証をとるという悪しき慣習が定着してしまったのは、その様な比較によるものだと思います。中小企業への融資であっても、その融資資金が比較的に小口で分散投資されていれば、必ずしも担保に偏重されなくとも運用リスクを回避できるでしょう。


むしろ、担保に偏重されるため融資時審査が甘くなり、結果として中小企業融資の貸倒リスクが高まるという悪循環に陥っているだけではないかとすら思えます。その様なビジネスモデルを持つ金融機関は、これからの預金から投資への政策転換を背景とした金融事業環境の中でメリハリのある高い運用実績を残すことが出来ず、その存続すら危ぶまれるでしょう。


これからは、銀行も投資に対する預り資産の「アセットマネジメント力」と投資先である事業の開拓力やマネジメント力といった「ビジネスディベロップメント力」という2つの軸をバランス良く打ち立てて行く必要があると考えます。海外に比べ遅れていると言われているアセットマネジメント力は、それでも金融工学の発展により一定の知見が蓄積されてます。


ビジネスディベロップメント力の方は、未だ現存する企業という客体をどう評価するかという範疇に留まっている段階で、もっと事業の中に飛び込んで自ら新しいビジネスをオーガナイズしながら、その成り行きをきちんとモニタリングしながら修正を掛けていくことが望まれます。これまでの銀行とは異なる、事業開発を手掛ける商社的な視点が不可欠でしょう。


今日もありがとうござます!
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コーポレートファイナンス!

皆さん、おはようございます!
日本でも政策的に投資を拡大しようという動きが出ています。それ自体は悪いことではないのですが、投資といいますとリスクとリターンという殺伐とした数字の世界をイメージしてしまいます。しかし、本来、投資とは結果を追い求めるのではなく夢を託すことでしょう。



コーポレートファイナンスの意味を調べてみますと「資金調達源、企業の資本構造、経営者が株主に対して企業価値を高める為に行う行動、および財源を配分するために使用されるツールと分析を扱う金融の分野です。コーポレートファイナンスの主な目的は、株主価値を最大化または向上させること」と、企業活動における資本の調達および運用と解されてます。


その目的が、株主価値を最大化または向上させることにありますが、それでは余りにもコーポレートファイナンスを学説的に体系立てた狭い世界に押しやっている様に思います。元々
コーポレートファイナンスはファイナンス(=金融)の一分野として、企業活動のあらゆる場面を想定して論理構成し直したものであり、リスクとリターンにより語られるものです。


リスクとリターンを金融工学的に合成することによって様々な派生金融商品(=デリバティブ)を生み出してきましたが、良くよく考えてみますと全ての金融商品のリスクとリターンの源泉は実業であることを忘れてはなりません。実際の事業の中で成功を収めるということは、ある一定の事業領域の中で他者より事業リスクに対する許容度が高いこと意味します。


それは、事業というものは本来、失敗するリスクが付き纏うものなのですが、その事業領域において長年の暗黙的な経験知を積み重ねることにより、失敗を未然に防ぐことが出来るようになり、他者に真似の出来ない商品を社会に提供することによって、そのリスクを取った対価として利益を享受することが出来るのです。リスク平準化こそが事業の目利き力です。


間違えてはいけないのは、ここでのリスク平準化とは金融工学のように複数のリスクのポートフォリオを組むことによってリスクを合成してその高さを変えることを意味しているのではありません。それは、あくまでも実業において、モノを製造したりサービスを提供すなど人間が商品を創出する過程で、いかに他者より上手く創出するかという人間的なものです。


昨今、ファイナンスの世界、特にコーポレートファイナンスの世界において、このことが忘れ去られている様に思えてなりません。確かにこれまでの時代は科学が大きく躍進したと思います。但し、科学とは人間が使うものであり、人間が科学に使われては意味がありません
。それだけ科学の進歩は目覚ましいのですが、科学を使いこなす人間的な側面が大切です。


どんなにAI(=人工知能)技術が発達しても、人間が持つ創造力に置き換わることはありません。だから、人類はいつまでも足元の社会を高度化、専門化させることばかりに目を奪われておらずに、これからの理想とする社会を思い描き出すことが求められているものと思います。それが創造力であり、それを実現していく中で暗黙の経験知を身に付けるのです。


その意味では、コーポレートファイナンスも、いつまでも企業価値を高めることばかりに目を奪われていないで、その方法論に新風を巻き起こすことが必要でしょう。結果としてのリスクにばかり囚われていないで、もっとリアルに人間の創造力や目利き力に焦点をあて、それを人間科学の世界から捉えてコーポレートファイナンスと融合してみては如何でしょう。


今日もありがとうございます!
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強みをビジネスで活かす!

皆さん、おはようございます!
自分の人生の集大成としてビジネスを成功させることは勿論、自らのノウハウの証として何かを打ち立てたいと考えることがあります。遅ればせながら国家試験に挑戦することも選択肢ですが、余りにも実務に依ってしまうので出来れば創造的に論文を書きたいと思います。



周囲を見渡しますと90歳代まで健康にされている方が多くなっているようです。その年齢まで働き続けられれば良いのですが、まぁその半分ほど仕事を続けられるとしてもまだ20年近くあります。ビジネスで20年間愚直に仕事に励めれば、よほど脳天気に羽目を外さない限り、それなりのビジネスに成長発展させて行くことが可能ではないかと考えています。


社会も大きく変化していますので、過去のビジネスの概念に捉われることなく、生活者の意識の変化をつぶさに俯瞰していますと、合っているか違っているかどうかは別として、なんとなくこれから到来するであろう社会の枠組みがおぼろげながら見えて来るのかもしれません。それを信じてこの6年間地道に頑張ってきましたが、日に日にそれが鮮明になります。


後はその流れに逆らわず身を任せ、しなやかに感じとって行くことだと思います。それに必要なことは、自らの強みを無理なく編集し直しながら活かしていくことでしょう。生まれてから社会に出て様々な経験を積んで来てますが、この年齢になりますと肩の力も抜け自分に出来ること出来ないことを認めつつ、あらゆる要望に対して適切な回答が出来るものです。


私にとっての強みとして、まずは個性として居るだけで他者に安らぎや安心感を与えることに最近気付かされました。その様な性格のDNAを持つことは両親に感謝しなければいけませんが、それに磨きをかけたのはやはり自ら何度となく事業で成功や失敗の経験をしてきたことだと思います。世の中は捨てる神あれば拾う神もある度量の広さに助けられています。


それから父親が商売を行っていたことにも関係あると思いますが、社会に出て信用金庫に勤めて以来、様々な会社で事業の浮き沈みを自ら当事者として経験しながら、つぶさに事業を見つめてきたことにより、知らず知らずの内に事業の目利き力が養われてきたと思います。
これは形式知ではなく、暗黙知として自らの身体に言葉に出来ない感覚として宿ってます。


そして、これはスキルということになりますが、やはり信用金庫時代より現在に至るまで会社を移り変わりつつも職務としてのコーポレートファイナンスをぶらさず極めてきたことが自らの自信に繋がっています。会社の再建、M&A・アライアンス、事業承継、資金調達の経験を積みながら、会社にとって本来の原動力である人的資本を見つめ続けてきています。


それら自らの強みを活かして、現在は中小個人事業の支援を行っていますが、それは生活者個々人の努力によりビジネスを営み糧を得ることに、これからの社会の可能性を感じると同時に、尊さを感じているからです。自分自身のキャラクターとしても、余りにもビジネスライクに事業に関わるよりも、人間の心の襞に触れていることの方が性に合っている様です。


自分でも気が付かないのですが、これまでにも周囲からその様なアドバイスを受けたことがあります。きっと社会に出て始めて携わった地域金融機関の仕事が一番性に合っていたのかもしれません。その地域金融機関も現在は構造的な不振で喘いでいます。これからの社会に望まれる理想的な地域における金融のあり方を追求することが、これからの人生目標です。


今日もありがとうございます!
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