皆さん、おはようございます！
昨晩は涼しく、クーラーがなくとも気持ちよく寝れましたね。
今日の東京は曇り空ですが、最高気温も２７℃と
昨日よりも過ごしやすそうですね。

昨日、知人の企業の陣中見舞いで、
東京ビッグサイトで開催されているＳｐｏｒｔｅｃという展示会に行ってきました。
はじめて行く展示会ですが、
スポーツジムで使う先端機器類や運動方法等を紹介するフェアです。

最近の東京ビッグサイトは、
本当に様々な展示会が開催される様になったと思います。
昔ならモーターショー、ＩＴショー他の基幹産業が中心だったと思いますが、
最近はあらゆる産業、いやあらゆる業界で開催されている様に思います。

このＳｐｏｒｔｅｃという分野は、
私にとっては馴染みない業界であり、
私生活でもジムに通うこともありませんので、
へぇ～！　来場者も健康的なマッチョばかりで明るい快活な会場でした。

方や通路を挟んで反対側のブースでは、
総務・人事・経理ワールドという展示会が開催されており、
長年財務に携わる私としては、
折角だから管理系の最新動向を覗いてみようと思い立ち寄ってみました。

この総務・人事・経理ワールドも実に１２回も開催されているのですね。
テーマはオフィス環境の様です。
いま「働き方改革」が政府の方針でスタートしていますが、
それを受ける形で産業界でも働きやすいオフィス環境を考え始めているのでしょう。

切り口としては２つあり、
一つはやはり情報化社会ということでＩＴを活用して如何に日常業務や会議運営を効率的に行って行くかという視点です。総務系、人事系、経理系と個別で運用されていたシステムを統合して見えるかするかという感じです。

もう一つは目を引いたのですが、
居心地の良い快適なオフィス空間とはどの様なものであるのかという、人間の心理やメンタル面に配慮した先端オフィス空間の紹介です。内装等のハード面だけでなく、心的なソフト面にも配慮しているところが素晴らしいと思います。

それ以上に驚いたのが、
野村不動産、大和ハウスという不動産会社が結構力を入れているところです。
イトーキとかコクヨといった事務機器メーカーは結構早い時期からオフィス空間まで含めたトータル提案を行っています。

どちらかといいますと不動産会社は
建物を作ると言うもっと大作りな力仕事をする業界ですので、
どちらかと言いますと建物を供給することを念頭に置くため、
ソフトウェアの提供は苦手というのが私の不動産業界への認識です。

一方、今朝の新聞に掲載されていたのですが、
積水ハウスが三井住友銀行と提携して
信託会社を設立するという記事がありました。
高齢化社会に向けて賃貸住宅等をこの信託会社で運用管理するというものです。

不動産管理会社でも不動産管理は出来るのですが、
信託会社を活用することで信託法という信頼関係に基づいて
管理不動産の所有権を信託会社へ移転して管理する点で管理のクオリティが高まることと租税面のメリットがあるため、今後、広がって行くものと思います。

この展示会と信託会社の件を見る限り、
マスプロダクトによる大量供給の時代から
より暮らし事、生活者のニーズに応える形で
ソフト面を充実する分野に企業も動き始めてきている様に思います。

企業が個々人のニーズに応えて行くには手間も掛かり、マスプロダクトを前提としたシステムで出来ている企業にとって相容れない部分があると思いますが、そこを埋めるのが情報技術ではないでしょうか。まだまだこれからの社会は個人へのラストワンマイルに近付くべく、大きく変容して行くと思います。

その為には、各々の企業が連携しながら複合的なサービスを提供して行く体制を整える事だと思います。企業間の壁をどの様に乗り越えるか。。
企業の変調の兆しを感じる、そんな東京ビッグサイトでした。