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林業と製材業の財務戦略!

皆さん、おはようございます!
昨日は凄いゲリラ的な雨?雹?でしたね。
ちょうど京浜東北線に乗っていたので電車が遅れる程度で済んだのですが、
あとでニュースを見てビックリ!! 全国的な異常気象はなぜでしょう??


先週の土曜、午後から日帰りで新大阪へ行ってきました。
自宅から往復で7時間、現地滞在時間3時間と忙しない出張となってしまいました。
身体の疲労は移動時間よりも物理的な距離に比例すると言われますが、
この位忙しないと身体も麻痺?しちゃうようで余り疲れを感じませんでした。


出張目的は、私が財務パートナーを務める㈱古川ちいきの総合研究所の
林業会社、製材業者、材木商、工務店、地域観光事業を営む経営者8名を対象とした、
経営実践研究会なるセミナーがありまして、
その一コマとして林産事業者の方向けに経営財務の講義をしてきたところです。


業界に応じて話す内容も変えなければいけませんので、
今回は対象となる経営者が何れも中小のオーナー経営者であり、
林産事業者ということで取り扱う商品が樹木という生き物であることを念頭に
オーナー経営者にとっての事業リターンについてお話しをさせて頂きました。


一般的にどの業界の中小事業者も同じだと思いますが、
オーナーがリスクを取って汗水をたらして経営に携わっているのに、
皆さん、決して高くない役員報酬は得ますが、
意外と会社の株主であるという意識が薄くなってしまいがちです。


株式を公開している上場企業であれば、
今日においては、いささか行き過ぎだと思いますが、
株価を高めることを前提に年度年度の経営方針が定められていると言っても
過言ではありません。


それに比べますと、同じ株式会社形態をとっている中小企業であっても、
株式を公開していないだけで、公正な株式の価値というものがあることを
皆さんご存じないですね。
貸借対照表に記載されている資本金が株価だと思っているケースが多いです。


税理士さんに相談すると、
最近は後継者難による事業承継が増えているせいか、
大抵、株式の相続税評価額を説明される場合が多いですが、
これも税制上の取り決めですので企業の実体的な経済価値を示していません。


日々、資金繰りや銀行借入を実務として行っている経営者の方々に、
1時間で分かり易く株価算定の考え方を理解して頂くかを念頭にお話しをはじめました。
まずは、貸借対照表、キャッシュフロー計算書、損益計算書の財務三表の関係がどの様になっているからです。


普通は損益計算書の利益が出ているか否かしか見ないと思います。
歴史を紐解くと、中世の大航海時代に一航海毎に貸借対照表を作って、
航海が終わるごとに清算をしていました。
その当時は財務一表だけです。


その後、経済の発展に伴い、企業が未来永劫継続的に事業を営むことが前提となったので、現在の損益計算書の原型である現金収支を前提とした損益計算(≒キャッシュフロー計算書)が1年を会計期間として作成される様になっています。当時は、倒産する企業が多かった為、キャッシュが足りているか否かが重要だったからです。


その後、この100年くらい前になりますと、
事業上の信用取引が増え、また企業の財務基盤も安定してきたので
投資家の関心事は利益がどの程度出ているか否かに移り、
現在の損益計算書の形が出来上がったと言われています。


とまぁ、財務三表という会社の経営成績や財務状況を示す資料は確立されていますが、
何れもキャッシュで商品を買ったり、売上を上げたり、経費を使ったりした時に、記録がされるものであり、その意味では、創業した時に事業に投入した元入資本が事業活動によってどの様に事業内を駆け巡っているかを財務三表により掴むのが財務なんです。


事業を営む過程の中で企業内を循環するキャッシュが利益を獲得して、
徐々に増殖して行く、こんなイメージなのです。
そして、先の株式の経済価値と関連付けてご説明をさせて頂いたのが、
事業に投下したキャッシュがどの程度の利益としてのリターンを獲得したか。


「投資対効果(=投資対リターン)」が重要です。
この投資対効果を高める為には3つしかなく、
①事業に投下すべき資本の回転スピードを高める
②投下資本に対するリターンを増やす
③投下資本のコストを低くする


少々、気になっていた質問を皆さんにしてみました。株主として期待するリターンである利回り%はどのくらいを期待するかというものです。大体の方は応えられませんでした。一つのヒントとして、銀行借入金利、大手企業の利回り、大手企業に比べた中小企業の安定度。。と、ここまでお話しをするとイメージ出来るようです。


各論として、林産事業における事業構造上の課題である、あらゆるお客さまからのご要望にお応えできる様に、様々な丸太を長期間にわたり在庫しておくこと。そして、その在庫管理の手法について、長期間の在庫は投下資本を寝かせる=すなわちキャッシュが循環する速度が遅くならないように、きちんと管理すべきことをご説明しました。


私は、この林産業界がベンチマークすべき業界は生鮮食料品を扱うスーパーマーケット業界であると思います。この業界も、中小企業の合従連衡により、いまの規模を兼ね備えるようになりましたが、未だに生鮮食料品については供給側が中小企業ですが、スーパー自らが農業者、漁業者と直接の取引を行い製品の標準化を果たしています。


農業者、漁業者もある程度の見込み生産や、スーパーによる全量買い取り生産が出来ますので、過剰な在庫や廃棄ロスを持つことは少なくなっています。
ただし、製材業の場合、木材の用途によって製品を標準化できるものと、それこそ脂の載りきった大トロではないですが希少な木材を在庫しなければいけない場合もあります。


まずは財務的な観点から在庫を持つ意味を理解して頂き、製品の種類によって保有する在庫のメリハリをつけることが必要な気がします。

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