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プロフェッショナル!

皆さん、おはようございます!
働くことの基本は、自らの労力を提供することであり、ある特定の分野で付加価値の高いアウトプットを行うことです。その為には、独自の技を磨き続け、他者には出来ないオリジナリティ溢れる成果を出し続けることが理想です。



先日、とある林業会社の会議の場でプロフェッショナルとは何かということが話題となりました。普段、意識することなく理解しているものですが、言葉にしようとするとなかなか難しいものかもしれません。辞書で調べると、専門家、職業人、熟練者、熟達者などの意味が出て来ますが、それだけでは漠然としていて理解できません。


テレビで「プロフェッショナル仕事の流儀」が放映されていますが、その中から要約すると以下の様なプロフェッショナル像が浮かび上がって来ます。
 1.プロフェッショナルとは「専門性」
 2.プロフェッショナルとは「継続力」


 3.プロフェッショナルとは「目的達成すること」
 4.プロフェッショナルとは「期待に応えること」
 5.プロフェッショナルとは「努力を惜しまないこと」
 6.プロフェッショナルとは「柔軟性」


これを見るとプロフェッショナルとは「一定の分野で継続的な専門性を持ち、周囲の期待に柔軟に応えて目的を達成する人。また、その為の努力を惜しまない人。」を指していると思います。ただ単に専門性を持つだけではなく、周囲の環境にあわせて柔軟に対応して、いつでもその能力を発揮できるように研ぎ澄まされていることが必要です。


私は、これに大きな夢とか大志を持っていることもプロフェッショナルには必要ではないかと思います。一つの大きな目標があるからこそ、日々の不断の努力を惜しまず行えるものであり、その結果、偉業を成し遂げることに繋がるからです。その目標は小さなものから徐々に大きくしていくことでも構わないものと思います。


もう一つ、プロフェッショナルという言葉の解釈には、「個人」としてのプロフェッショナルという意味もありますが、「集団」としてのプロフェッショナルという理解もあるものと思います。集団としてのプロフェッショナルは、単に個人技を磨くだけではなく、プロとして仲間との暗黙の呼吸を発揮するチームワーク力も不可欠となります。


先の林業会社でも、大体同じ様な意見が多かったのですが、彼ら彼女らはこの集団としてのチームワーク力を特に強調されていました。普段の仕事は、3~4人のチームを組んで山に入りチェーンソーで大木を伐採することが生業です。自らの身体を張って、自然と対峙する中に、そのプロとしての姿勢を窺い知ることが出来ます。


また、木の伐採は一人の技で為し得るものではなく、施業計画を立案する者、重機を操る者、チェンソーを巧みに操る者、そして倒伐した樹木を運び出す者の呼吸が合っていなければ人命に繋がる大事故に至ってしまいます。その意味では、日頃からチームワークが非常に大事なものとなります。


しかも、この林業会社の凄いところは、病んだ日本の山林を再生することにより、日本の国土を良くして行こうという壮大な夢を持っており、それが社員の方々みなさんの目標として一糸乱れぬチームワーク力に繋がっているところにあります。木材という素材を生産す一次産業の中にも、この様な素晴らしい会社があることに感銘します。


きっと高度経済成長期には、日本の多くの会社が見果てぬ夢を追い求め、一致団結して社業や自らの仕事に邁進していたものと思います。今では、その時のエネルギーは失われてしまい、机上の論理で会社を運営する様になっているように見受けます。規律とかマニュアルを重視する形骸化した組織へと変化してしまっていると言えるでしょう。


仕事も2~3年毎にローテーションで異動していては、ゼネラリストという専門家は育成できますが、プロフェッショナルを育て上げることは出来ないと思います。それではプロフェッショナルな組織集団にはなり得ないでしょう。いまの企業が抱える問題は、その様なところにあるのではないでしょうか。


企業で働く個々人が将来の夢を共有し、自らの専門性を生かして自律的に仕事をするプロフェッショナル集団になることが必要でしょう。その時に雇用形態のあり方は関係なく、プロとしての仕事を行うことが不可欠だと思います。いま流行りの組織形態のあり方でいえば「ティール組織」ということになるのかもしれません。


今日もありがとうございます!
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