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本屋の魅力!

皆さん、おはようございます!
本を買う時は、新刊本やベストセラーをアマゾンで内容を確認して、手元に置いておきたい一冊であればそのまま購入。そうでなければ図書館で予約するのがパターンとなっています。アマゾンの最近の購買履歴に基づいた書籍広告は凄いと思います。



国内の出版市場は縮小が続いており、2000年に2.5兆円あったものが2018年には1.2兆円にまで半減している様です。書店数も2.1万店が1.3万店にも減少しています。特に雑誌の落ち込みが大きいそうです。売れ筋の書籍も大型書店やネット書店で買い求める人が増えていることが背景としてあります。


最近、電車に乗っていますと、電子書籍を読んでいる人も確実に増えているように思えます。私は、やはりページを一枚づつ捲っていかないと記憶に留まらないのと、良い本は何時でも取り出して見れる様に本棚にしまっておきたいと思いますので、未だに紙の本を愛用しています。場所を取らないという意味では電子書籍も有効なのかもしれませんが。


本の楽しみは、先人が体得した知識を効率良く情報として習得できることにあると思います。先人の経験を自らも経験していたのでは時間がいくらあっても足りません。その意味では、活版印刷を発明したドイツのグーテンベルクの功績は大きく、それまでの写筆を行っていた時代から大きく時代を進展させ知識社会へ前進させたと言えるでしょう。


もう一つの楽しみは、本を選ぶ楽しみではないでしょうか。新刊本やベストセラーばかりではなく、自らが興味を持つ領域のこれぞという本をいかに探しあてるか。内容に当たり外れがありますので、良くやるのは図書館の蔵書検索でキーワード検索をかけて、興味のわくタイトルの本の内容をアマゾンで確認してみます。


時間があれば図書館へ訪れて、本棚に並ぶ本をつぶさに見て回ることですが、図書館の本は、兎に角、書籍数の多さが勝負ではないですが、雑然と本が並んでいますので、もう少し工夫を凝らしても良いのではないかと思います。その点、カルチャーコンビニエンスクラブ(=CCC)が運営するT-SITEシリーズの蔦屋書店は面白い。


ライフスタイルのシーンにあわせて書籍が整理されています。それだけに留まらず、店づくりが書籍だけではなく生活雑貨などの商品をミックスして、生活者の目線で店づくりが為されています。確かに生活者は特定のテーマをもって書籍を探しに行きますが、それは自らの生活に知識を取り入れる為であり、その先には習得した知識の実践があります。


昨年6月に六本木にある青山ブックセンターが創業38年の幕を下ろしています。個性的な洋書類なども取り扱い、長年親しんできたファンからは惜しまれての閉店でした。その跡地に、昨年12月にオープンした書店「文喫」が人気を呼んでいるようです。書籍取次事業を営む日本出版販売の子会社リブロプラスが新業態となる書店を運営しています。


文喫の特徴は1500円の入場料制をとっており、コーヒーやお茶を無料で飲みながら購入前の本を何冊でも制限時間なく読めるところにあります。軽食やアルコールも有料で飲食出来ますので、差し詰めシェア「書斎」という感じでしょうか。約3万冊の中から置き入りの1冊を心行くまで探して貰うことをコンセプトにしているそうです。


大手書店の個性が失われ、小規模な書店は経営が苦しくなる中で、これからの書店が生き残って行く為に考え出された業態と言えるでしょう。新刊本やベストセラー本はどちらかと言いますとコモディティ化した商品ですが、本来、書籍に求めるものはもっと自らの知的好奇心をくすぐる自分ならではの一冊であるはずです。


居心地の良い空間の中で、その様な自分ならではの一冊を探しあてるプロセスにこそ暮しの豊かさがあるのかもしれません。モノ消費からコト消費へと変革する時代において、この文喫のあり方は至福の時を提供する新たな書店のあり方を提示するという意味において書籍業界のイノベーションと言えるかもしれません。


いま北欧文化に関する本を読んでいます。日本で北欧ブームと言われていながら、以外に学術的な本がないことに驚きました。なぜ日本人は北欧文化に親近感を持つかを探る、やっと見つけた一冊です。北欧の人々の価値観は「共生」が鍵となっています。人々が共に生きるだけではなく、恵まれた自然環境との共生の意味も含んでいます。


共生する為には、各々の人々が相手の立場で物事を考える必要があり、その為に想像力を巡らせます。共生を妨げる社会側の課題は新たな枠組みを創り出して行く文化が根付いています。日本のかつての価値観と似ていると思いました。私たちも、想像力と創造力を働かせて、自らの価値観を見つめ直す時ではないでしょうか。


今日もありがとうございます!
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