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まち・ひと・しごと!

皆さん、おはようございます!
「街が未来に向け走る~ ♪ 」こんな出だしの歌を思い出しました。街が活きづくためには、そこに人々が存在して、その人々が日々の営みに励んでいる姿が必要なんだと思います。人々が仕事を創りだしてこそ、将来に向けて安定した暮らしを得ることが出来る。



2014年以降、政府は「まち・ひと・しごと」創生本部を本部を作り、地方創生に力を入れていますが、地方の人口は減少し続けており、地方経済の衰退傾向に歯止めがかかっていません。東京への一極集中は高まるばかりで、この日本のいびつな国土の構造を如何に是正して行くべきでしょうか。


現在の地方創生は、2014年に国が人口ビジョンと総合戦略を作成し、2015年に全国の自治体が各々のビジョンと戦略を作るという形で進められて来ました。ところが、地方が作成したビジョンと総合戦略は、各地域ちいきによって特性が異なるにも関わらず、政府が考えるものと酷似しているようです。


いまの日本の中央官庁と地方自治体の関係に問題があるのは明らかですが、そもそも行政主導で補助金や交付金をあてにしたバラマキ型の地方創生の考え方自体に問題があるのだと思います。本来あるべき姿は、民間の力を引き出し、自助努力により事業を発展させてこそ、新たな仕事を創出できるものではないでしょうか。


仕事を創出すれば「ひと」が集まり、「まち」も活性化していくものです。その為には、やはり事業を営もうとする「ひと」に力を注いでいくべきではないかと思います。「ひと」が自律的に事業を営めるような環境を如何に創って行くかが問われていると思います。それは、地方都市だけではなく、中央都市においても同じことが言えると思います。


いまの地方都市の経済活性化策を見ていますと、市民センター、美術館、高齢者住宅などの行政施設を官民連携で建設し、運営を民間に委託することで、新たな事業、ひいては雇用を創出するということが期待されていると思います。しかし、行政特有の予算ありきで事業採算度外視で事業化が行われる為、多くが開業後に上手くいかない現実があります。


官民連携、運営を民間に委託しているとは言いましても、行政は単年度予算主義であるために、採算性を度外視して予算を使い切るという、民間では考えられない行政ならではの論理の下で動いています。しかも、その資金は税金である為、無駄遣いと揶揄されても仕方ないと思います。


事業というものは、補助金や交付金などをあてにして行っても上手くいく訳がありません。そもそもの計画が甘くなってしまいますし、事業を営む人間が慢心してしまい、事業に対するシビアさに欠けてしまうからです。これが採算をとることが難しい事業であれば尚更のことです。補助金などで帳尻を合わそうと考える事業は早晩破たんします。


行政からお金を貰えば、当然に事業に対しても口出しもされてしまいます。いまの日本の問題点は、自分たちで事業を手掛けようとする人が極端に少ないことにあります。地方都市の若者たちも地元に仕事がないから、都会へ出て安定した仕事に就こうということになるのですが、これからの時代、大手企業においても安定はないことに留意すべきです。


経済が右肩上がりに成長している時には、新卒一括採用、終身雇用、年功序列といった雇用慣行が活きて来ますが、いま求められているのは情報技術を活用したイノベーションです。その様な時代には、企業に雇用されていようが、自律的に事業を起こそうという姿勢が望まれます。それは安定した意識の中から生まれてくるものではありません。


新たに事業を起こすことは、そう簡単なことではありません。まずはイニシャルコスト(=初期投資)をかけずに自分一人個人で、食べられる様にするところから始めるべきでしょう。自らの労力を最大の資本と考えて稼ぐ。その上で、その人間関係の中から出てきたお客様のニーズに応える事業の仕組みを考える。


お客様ありきで事業の仕組みを考えれば、リスクも相当程度軽減できると思います。そして、そのお客様からの売上を起点に採算が合うような事業の仕組みを考えて行くべきでしょう。これを逆算営業、逆算開発などと言ったりします。事業を大上段に構えなくとも、頭と知恵を働かせればリスクを最小限にすることが出来ます。


この時、行政にお願いしたいのは、安易に補助金に誘導することなく、むしろ様々な規制を緩和して、新たな民間事業者の参入をし易くすること、事業者にも雇用保険の様な事業者保険を整備すること、シェアオフィスの様な施設で事業者同士が交流できる機会を設けることなど、事業の側面的な支援に留めるべきだと思います。


今日もありがとうございます!
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