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デジタル社会!

皆さん、おはようございます!
デジタル社会の未来がどの様な社会になるのか想像してみたことがあるでしょうか。
スマートフォンを片手にフェイスブックやインスタグラムを利用しながら、世界中の人々とつながることが出来るようになりましたが、まだデジタル社会の入り口なのでしょう。



いまは未だネット上のデータ解析の域を出ないGAFA(=グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)に象徴されるIT企業大手が、生活データを収集する手を家電にも広げてはじめています。米グーグルは、自社の人工(=AI)知能スピーカーと連動する製品を他社が簡単に作れるキットを公表しています。


一方、米アマゾンも同様に自社AIに対応する機器を自動車などに拡大しています。独アウディの電気自動車(=EV)の車載機器で提携することを発表しました。両社に共通しているのは、AIをあらゆるハードに入れるため、キットの価格を下げることにより導入障壁を徹底的に下げると言う戦略をとっていることです。


AIスピーカや対応する家電が普及すれば、豊富な生活関連データを手に入れることができ、生活者がどんな音楽を好み、何時から何時までテレビをみて、何時に照明を消して寝るのか、といった生活実態が分かるようになります。これにより、個人の好みに合わせたサービスや広告の提案の精度を上げることが出来る様になります。


現在は、米アマゾンがネット通販での購買履歴分析を通じた、商品やサービスのお薦め機能に留まっています。それが、ユーザーからの能動的な購買という行動に依らなくとも、個人の生活パターンを把握して自動的に様々なサービスを提供して来るようになります。例えば、時間がくると自動的に家のカーテンが開閉するなどが可能となります。


また、自動車の分野であればCASE(=インターネットにつながるクルマ、自動運転のクルマ、クルマの共有、電気自動車)を目標に、世界の自動車メーカーとIT企業が連携して次世代の乗り物(=モビリティ)の開発に凌ぎを削っています。その中でも、自動運転のクルマを開発することにより社会へ与えるインパクトが大きいと思います。


先ほどのホームオートメーションと連動して、予定の時間がくると自動運転車が玄関口で待機しているなんていうことも可能でしょう。また、Maas(=モビリティ・アズ・ア・サービス)機能の進展により、朝の出勤時に家を出るとその時の交通機関の遅延状況や渋滞状況を自動的に計算して、最短時間の通勤経路を案内することも可能でしょう。


自動運転車はまた、生産労働人口の減少による人手不足による宅配便など物流コストの低減を図ることができます。そして、人工衛星による交通機関の管制システムも進展しますと、そもそも渋滞を緩和することも出来る様になります。これらの恩恵は、物流会社のみならず、小売業界の逼迫する物流費の軽減など、社会全体のコスト削減に寄与します。


消費財生産メーカや小売業界では、AIにより個人の好みを把握して、カスタムメードの商品を提供できる様になるのではないでしょうか。その為には、生産工程の完全自動化が前提となるのは言うまでもありません。今までは、メーカー内で自己完結していた社内システムが購買履歴を持つ企業と連携することにより可能となるでしょう。


この様に、デジタル社会においては、生活者の行動パターンから得た情報を基点として、様々な財やサービスが自動化し、生活の効率が飛躍的に高まる時代になると思います。
しかも、その為に必要なランニングコストは限りなくゼロに近くなります。IT技術の特性として、莫大な初期投資も通信使用量が増えれば限りなく逓減するからです。


まるで夢の様な未来が待ち受けているようです。こんなに便利な世の中になっては、人間が堕落するのではという心配が出て来ますが、人々はその様な社会を実現して行く為に、弛まない独創的な考えやアイディアをもって、社会の仕組みを創って行くことになると思います。過去の経験からは想定できない、新しい商品やサービスをです。


それから、情報技術が及ばない世界、人間関係、研究開発、労力を使う仕事なども当然に残る訳です。この人間に頼らざるを得ない固有の仕事の中にこそ、私たち人間の創造力という真価が問われるのではないかと思います。組織の歯車から解放された私たちは、よりクリエイティブで人間臭い感性を研ぎ澄ませて行く必要があるでしょう。


いままでの社会における日常的な反復する仕事は、将来的に全て情報武装した機械に置き換わって行くことになると思います。必要なのは、現状の課題を把握して改善を積み上げる思考だけではなく、将来を見通しあるべき姿を描いて行く思考だと思います。その為に私たちは、審美眼を高めて行かなければならないと思います。


今日もありがとうございます!
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