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これからのモビリティサービス!

皆さん、おはようございます!
いまの経済社会は便利な様に見えて、実は生活者の立場からすると不便ということも多くあります。ドリルが欲しいからではなく、壁に穴を開けたいから買う。というように、生活者は自らの欲求を満たす為に代替商品で我慢を強いられているのかもしれません。



日本では昨年から急に自動運転車、インターネットで繋がるクルマ、クルマのシェアリング、電気で走るクルマという「CASE」が自動車業界の目標として取り沙汰されるようになりました。それが、年末に近くになると「MaaS(=モビリティ・アズ・ア・サービス)」という言葉が、都市基盤の新たな移動サービスとして耳にする様になります。


CASEは情報化された未来の自動車のあり方を説明していますが、MaaSはそれらCASEをも含めた、バスや鉄道、タクシー、シェア自転車などの移動手段全体を情報技術によりシームレスに繋ぎ、あたかも一つの移動サービスの如く利用できることを想定しています。その意味では、近未来的な都市基盤としての新交通システムと言えます。


50数年前にテレビアニメで「鉄腕アトム」や「マッハGo!Go!」が放映されていましたが、その中に出て来るクルマや交通システムは殆どが自動化されています。必要に応じて呼び出すとクルマがやって来て、搭乗者を乗せて自動運転で立ち去るという、あの未来都市が現実のものとなりつつあります。


MaaSによって享受できる生活者の利便性は、現在のスマートフォンでの従来の移動手段の検索に留まりません。タクシーやカーシェアリングといった多くの乗り物の情報を広く集約して、最短時間で行けるルートなどを検索できるのみならず、必要な予約や料金の一括決済(=月額定額払い)をその場で行うことが出来る様になります。


また、このMaaSは利用者への利便性だけではなく、AI(=人工知能)を駆使することにより効率的な人の流れを探り、例えば公共交通機関に利用者を誘導するなどして、都市部の交通渋滞を解消したり、環境対策に役立たせることも可能となります。それらは、社会で求められる街づくりには欠かせない大切な要素であると言うことができます。


いま、国内の自動車メーカー、電鉄会社、バス会社などがMaaSへの参入を目的として各地域で実証実験を開始しています。MaaS事業者が各地域に乱立し競争をしても意味がありません。日本全国の地域が統合された形で、どこに居てもどの地域でも利用できる様にする為には、各サービスをプラットフォーム化することが普及の鍵になるでしょう。


今までの経済社会では、メーカーをはじめとする企業が企業毎に同じ様な機能を持つ商品を供給していますが、同じ様な商品であっても企業によって全く製品の機構が異なるために互換性がないなどということが往々にしてあったと思います。この辺が、生活者にとって実は不便と感じる点で、企業中心の縦割り社会を感じさせるところです。


企業が異なれば利害も異なるのでやむを得ないとも言えますが、生活者は専門分化(=機能分化)した経済社会において、縦割りとなった商品を自らの生活シーンに合わせて横断的に繋ぎ合せなければならない不便さが残ります。企業は脈絡のない機能商品を供給するのに対して、生活者は時間の流れの中での意味あるものを取捨選択している存在です。


このMaaSは、縦割りで存在する公共交通機関などをはじめとする移動手段を人間の生活を軸に効率的に紡いでいくものです。それを可能とするのがAIをはじめとする情報技術だと思います。各地域での実証実験が終わり、全国共通のプラットフォームに載せていく段階で、企業が自らの利害を強調し過ぎずに調和して行って頂きたいものです。


MaaSを提供する企業側からみますと、自社内のことだけを考えていては世の中の動きに乗り遅れることになります。これからの時代は、企業中心社会の縦割りとなった商品を紡ぎ直し、生活者の視点でそれに意味を持たせて行く必要があります。クルマであれば、単に販売するに留まらず、利用者に必要な全てのサービス機能のパッケージ化です。


どの企業も自らの事業については、専門性を確立しているのですが、企業と企業の間(=コンテキスト)の繋がり具合、連携関係といったものが上手くとれていない様に見えます。このコンテキストの中にこそ、私たち生活者が必要としているものがあります。異業種の企業が連携しあって、生活者にとって意味ある新たなサービスを創出して行く。


これからの時代、情報技術革新を背景に、その様な提携関係が暫くの間続いて行く様に思えます。トヨタ自動車のソフトバンクとの提携然り、MaaSにおける交通機関各社然りです。来るべき社会の姿を描いたときに、自ら強みとなる事業資源(=要素、機能)のみを残し、他は他社の事業資源に負って、新たな事業を創る位の大胆さが必要でしょう。


今日もありがとうございます!
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