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Cafe' コミュニティ

皆さん、おはようございます!
いや~、気がついてみれば今年も半分終わってしまうのですね。
季節的には後半の方が夏があり、秋がありと
前半で蓄えた力を放出するには良い時期であると身体が覚えています。


最近、趣味と化しているCafe'について、
今度はウイーンのCafe'本を2冊図書館から取り寄せ、
また週末には国分寺にある少し名の知れたCafe'に行き、
五感でCafe'を捉えて来たいと思っています。


Cafe'というのは各家庭にあるリビングルームに近く、
差し詰め、誰しもが利用できる非日常的なリビングと捉えることもできます。
昨日のシェアリングエコノミーの考え方で言い現わせば、
リビングシェアリングとでも言うのでしょうか。


そして、Cafe'に魅かれる理由として「4つの自由」があるからと言われています。
①居続けられる自由、②思想の自由、③時間的束縛の自由、④振る舞いの自由。
Cafe'という場に集う人々の間に立場や上下関係はなく、自然なコミュニティが生まれ、そのコミュニティの中から個人としての欲求が満たされ、またコミュニティとしての緩やかな仲間意識が生まれます。


6月初旬の日経夕刊にORIX井上社長が連載されていました。
驚いたのは、入社以来、社長になるまでに残業を3回しか行ったことがないそうです。
しかも、これまで同社の就業時間が5時20分であったものを5時に切り上げ、
定時退社を経営課題として取り上げ徹底しているとのことです。


私の今までの経験値では、金融系の会社といったら営業職が中心であり、
残業があたり前の世界で、その日のノルマを達成しなければ帰宅も憚られる雰囲気です。
その金融系の会社が、しかも失礼ながらORIXが。。私も大手企業から離れて、もう10数年経ってしまいますが、最近の働き方改革を見ていると世の中が変わり始める予兆かと思います。


知人などと就業時間についての話しをしても、もう10人中10人が残業をしても定時で退社しても、一日に行う仕事の量は変わらないと言い切りますね。その日の就業時間を残業前提に考えると、自然と仕事のスピードが落ちるというものです。そうであれば、効率よく仕事をこなしてさっさと退社すべきだと思います。


仕事から離れた時間は自分の好きなことにあてる自由な時間にすれば、
一つの企業という論理とは別のフレキシブルな考え方を取り戻すことが出来ますので、
客観的に自分自身の見つめることが出来ますし、更には社外の利害関係ない人とのコミュニティを通して様々なアイディアが湧いてくるのではないでしょうか。


正しくCafe'効用のメカニズムですね。確かに場としてのCafe'に着目していますが、拡大解釈すればCafe'の効用は様々な場で応用できると思うのです。
また、企業も就労時間に対して給料や残業代を支払うのではなく、
業務量や質に対する成果として対価を支払うようにするべきかもしれまえん。


そうすると、企業と役職員の関係性も変わって来るようになると思います。
いまの企業は、日本昔ながらの「お家」という滅私奉公的な考えが強く残っていますが、
もっと業務タスクや業務案件に対するコミットという考え方に変わって来るのではないでしょうか。それにより、その案件を成就させる為に専門家を外に求めるということも増えてくるでしょう。


先日、楽天の創業メンバーで、現在、楽天大学の責任者をされている方の記事が掲載されていました。その方は、所属する会社の中に浸かってしまうのではなく、絶えず「際」にいるように心掛けているとのことです。際にいるとは、自らの仕事に安住することなく、自分と利害関係者、仕事との関係を客観的かつ大局的に見ることであり、その意味では企業にありながらにして自営業者のような自立した状態になります。


いまの企業文化は、戦後の高度経済成長時代に迷いなく作れば作るほど売れる時代に人海戦術ではありませんが、社員が結束力を高めて頑張れば売上も上がるし、自らのポジションや報酬も後からついてくるという時代的な背景があったと思います。しかし、機能性を求めるモノとしての製品は世の中に満ち溢れる時代です。


今までの様な勢いで企業を廻して行くことはもはや出来ず、その様な企業内の社員も自らの生きるモチベーションが個人主義に向かって行くのは必然ではないでしょうか。そうであれば、日本も企業を主体とする社会の仕組みから、個人の暮らしを主体とする仕組みへと変容させて行くタイミングだと思います。


少子高齢化、人口減少、さらには教育問題など様々な社会問題が目の前に迫っていますが、どれも今の企業中心の仕組みの中で考えようとしているところに閉そく感が漂うものだと思います。自らの暮らしを軸に、企業を含む様々なコミュニティに参加し、社会的に貢献して行くというCafe'理論がどうやらこれからの時代に相応しい様に感じます。


個人の暮らしを中心に考えれば、シェアリングエコノミーの様な新たな経済の実質成長に繋がる産業も生まれてきます。労力もシェアリングエコノミーという考えに基づけば、様々な文化のコミュニティと関係を持つことにより、自主的に時間を費やし、様々なインスピレーションが育まれ、自然と企業間連携も生じて来るでしょう。


競争社会を生じさせているのは企業の論理であり、暮らしの個人の立場からは調和社会が必要なのだと思います。その意味では、組織とはスモールビジネスの緩やかな集合体が望ましいのかもしれませんね。組織がいつの間にか肥大化し法人として制御できない意思を持ち始めたいま、身の丈に合った暮らしを実感できる仕事が大切なのでしょう。



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